能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2012年10月23日火曜日

2012年米大統領戦ウォッチ-その6: オバマvsロムニーTV討論バトル第3回


とうとう最後の討論会です。 こちらの1022日(月曜日)に開かれたオバマvsロムニーのガチンコ勝負第3回。今回のお題は「外交政」。主に中東のお話。さて結果は…。

オバマ大統領6vsロムニー候補4
 
オバマさんは今回3回目で完全に圧勝(←私の意見)。私の採点では10点満点でオバマさん6vsロムニーさん4。今回のオバマ先生のお言葉馬や銃剣だって減ってるがな…」(国民大爆笑…きっついなー)←勝手にググって下さい。
 
ロムニーさんは今回(懸念された)極右寄りもせず中庸路線。そのため決してヤバイ人には見えなかった。極右の共和党支持者が喜ぶような好戦的なカウボーイのイメージを意図的に避けた模様。というのも、そういう人達は確実に自分に投票することがもう判っているから。今回の討論会も「まだどちらに投票するのかを決めていない投票者」を惹きつけるためのもの。だからこその中庸路線。特筆すべきは、ロムニーさんが前回まで「オバマ君ダメダメ攻撃」に終始していたのに比べて、今日はとても静か。そもそも彼は外交は経験不足で弱点だと懸念されていたのに、ダメダメ攻撃に話をすりかえることも無く、彼なりの外交のアイデアをまとめて落ち着いて話をしていたのは意外だった。

オバマさん静かに鼻息が荒い。今日もますます落ち着いてました。司会と3人でテーブルを囲んで座っての討論だったのだけど、最初から前かがみに上半身をテーブルの上に乗り出して、しっかりガンを飛ばしてました。この人は案外喧嘩が強いのかも…結構攻撃もしてたし。へーちょっと驚き。とにかくガンを飛ばす飛ばす。ますますどっしりと構えて現役大統領の貫禄も十分。とにかく落ち着いてますねこの人は…。言葉を発する前に一旦間を置くのも余裕を見せるテクニックなのか。51歳とは思えないぐらい老成して見える。白髪も増えた。黒人と白人のハーフで父親が不在、家庭もありえないくらい複雑な生い立ちで人一倍苦労をしてきただろうに、これほど堂々と自信に溢れる彼は、やっぱりただ者じゃないと思う。

内容に関しては、現役のオバマさんが具体的な話が出来るので、実務を語れず理想論に終始し、討論中ほとんど守りの姿勢だったロムニーさんとは比較にならない感じだった。興味深いのは、外交に関する討論であるにもかかわらず、話がいつの間にか内政の改善にいってしまうこと。やっぱり今のアメリカは、まず国内をなんとかしないといけないんですね。

今回CNNの「どっちが勝った?投票」での結果はオバマ48vsロムニー40。だいだい予想通りでしょうか。ところでこの2人の討論は90分なんだけど、CNNでは討論前からうだうだ番組をやっていて、討論の後にも2時間程に渡って延々と番組をやっていた。関係者へのインタビューや解説、内容の事実チェックなどなんだけど、スタジオに集まったパネリスト達が、討論中の「喧嘩っぽいシーン(上記のオバマ先生の言葉など)」を取り上げて嬉々としてワイワイやってるのがおかしい。結局、真面目な討論会とは言いながら、見ている大衆は「TV公開生ガチンコ勝負」を見て喜んでるのが現実なんでしょう。アメリカはやっぱり正直な国だと思う(笑)。

しかし、国民3億人の前でさらし者になりながら臆することなく堂々と自分の意見を述べ、万人を納得させて選挙戦に勝ちリーダーになるこの国の政治家のあり方も、なかなか厳しいものだと思う。結局この国では、このような頭も切れて弁の立つ人達がリーダーに選ばれているということも事実。海外との交渉でもこんな人達が政治家として前面に出てくるんですね。要は日本も、アメリカとの交渉では、彼等くらい弁の立つ政治家を出さないと相手にもされないということ。なかなか厳しい。実質上利益の伴わない相手国に対しての温情や思いやり、遠慮なんてそもそも彼等には無いと思ったほうがいい。こちらが交渉力を持たないと同等にはなれないということ。せめてそういうことを日本人も知っておいたほうがいいと思う。討論会を見ながら、そんなことを考えさせられた。

さて投票まであと2週間。これからどうなるか…。