2012年7月31日火曜日

Perfume - Speed of Sound (2009)


Perfumeの純正ダンス曲。




Perfume - Speed of Sound (2009)




これはずいぶん昔なんだけど、たぶん一番踊れるPerfumeの曲。踊るためだけにあるような曲。私はこの曲あたりが海外のダンスチャートでもいけるんだろうと思っていた。音にも流行り廃りがあるだろうし、今のダンスチャートにもこんな曲は無いので、実際には違うんだろうけど好き。時代を越えていけそうな気がする。ノリがいい。

ここ12年程歌謡曲路線が多かったと思うけど、私はこういう曲をやるPerfumeが一番面白いと思う。昔こういうあどけない声の女の子達がバリバリのダンス曲をやってるのが面白かった。

今回の新曲の「Spending All My Time」も「Hurly Burly」もダンス曲なのでちょっとうれしい。






2012年7月30日月曜日

Perfume:KIRIN 氷結SUMMER NIGHT


キリンさんのイベント、Summer NightのDIGEST MOVIE 見ました。キリンさんに感謝。


ますます面白くなってきました。Perfumeはどんどん進化してます。

小さい会場仕様の新生Perfumeという感じ。今年秋のアジアツアーに向けての舞台演出のテストでもあるんでしょうか。ホログラフィックとの競演が最高。3人が6人になった「Spring of Life」の間奏部分はマジで鳥肌もの。その直後の、レトロなコンピュータースクリーンの映像を被せたロボットダンスも最高の演出。素晴らしいです。

これなら世界に行ける。もう大丈夫だと思う。これから海外なら暫くはこういうサイズのステージだろうから、こういう感じの演出の仕方を探っているんだろうと思う。

面白い方向に一直線に行ってくれてる感じでにやにやが止まらない。Perfumeが日々進化しているのをニュースとして見れることがとても幸せ。ほんとに嬉しい。ファンでいてよかったと思う。ありがとう。コンピアルバムもダンス系らしいので、早速初回盤予約したわ


ドームにはドームの良さ、武道館には武道館のよさがあると思う。だけど、こういう小さいライブハウスでのPerfumeの良さは抜群。組み合わせを見せるPerfumのダンスは、これぐらいの3人の立ち位置が一番いい。特にこの映像は、正面一点からの固定カメラの映像がほとんどで、それが最高にいい。顔の大写しが多いTVではほぼ不可能な映像。こんな映像を見ると、改めてこの娘達のダンスに惚れ惚れと見とれる。

GAMEツアー時の小さい会場での演出は、あそこで一旦完結していたと思う。それぐらい素晴らしかった。頭上の3つの大きなスクリーンに映し出されたイントロの映像。そこから靴音を響かせて現われるPerfumeと映像が連動。その直後のGAMEの重低音のかっこよさ。「Play the Game…」で3人が揃って腕をうねうね回す振りを見ておおっと驚いた。あの映像で「アイドル」の言葉が吹っ飛んだ。その他「Take Me Take Me」もGAMEツアーの映像がベスト。ああいうふうな、小さい会場だからこそ映えるPerfumeの振りは結構あると思う。

そんなあの時のPerfumeが帰ってきたかのような今回の映像はほんとに嬉しい。なんて言ったらいいんですかね。大きなホールでは、観客がPerfumを取り囲んで3Dで魅せる演出なんだけど、こういう小さい会場では一方向からPerfume2D的に捉えることが出来るんで、振りの面白さが強調されるんだろうと思う。彼女達のダンスもより激しくなってるし、いろんなPerfumeの基本の良さがバージョンアップして戻ってきたような感じ。すごくいい。


ホログラフィックの演出についてはもう何も言うことがないです。あまりのかっこよさに言葉がない。他のアーティストがイメージと遊ぶことは出来ても、Perfumeのようにああいう風な組み合わせで一緒に踊ることはなかなか出来ないだろうと思う。6人といわず12人でもいい。これからいくらでもいろんなことが考えられると思う。海外なら今回の「Hurly Burly」のような感じで、曲の紹介や簡単なMCなどもそれぞれの言語を投写して出来ると思う。いろいろな可能性が出てきた。


一つ気になったのは、こういった投写を使った演出のせいで舞台全体が暗いこと。空中に浮かぶ青い映像以外は暗いステージなので、いつものPerfumeのステージのようなキラキラの幻惑感は無い。だからこそ彼女達のダンスが映えて素晴らしいのだけれど、「ダンスだけの直球勝負で2時間のショー」みたいになると彼女達にきついかもしれないと思う。疲れてきたらアラも目立つかもしれない。両脇か頭上で映像のスクリーンを演出に絡めるとか、上記GAMEツアーのシャンデリアや足場のようなアクセサリーなどで、演出上の変化も多少必要かもしれないなとも思う。



それにしても、ホログラフィックはどうやってるんでしょうかね。初音ミクと同じ? 「Spring of Life」で投写される3人の映像はどう見ても彼女達の後ろのスクリーンなのに、青い映像とインタラクティブに遊ぶのは明らかに彼女達の前のスクリーン。2つのスクリーンに挟まれて踊ってるんだろうか。そもそもどこから投写されているのかさえ分からない。まさかスクリーンのないホログラフィーじゃないと思うけどどうなんだろう。もう既にスターウォーズのレイヤ姫みたいなことが出来るんだろうか…。なんだかすごいな…。



2012年7月29日日曜日

ロンドンオリンピック2012開会式




見ました。開会式。いやーすごいですねいろいろと。

今回のMVPは間違いなく女王様でしょう。2匹のコーギー犬の熱演も可愛かったが、女王様の素晴らしさにはかなわない。なんと躊躇する007を押しのけて潔くヘリコプターからパラシュートダイブ。スゲー…(大笑い)あははははははははははは。さいこー。好き。だからやっぱり英国が好き。好き好き。あんな女王様に率いられた国に敵うわけがない。

満面に張り付いたような笑顔のまま仁王立ちでテムズ川をのぼってきた船上のデビッド・ベッカムが次点。

それにしても舞台芸術の発達した国の演出はすごいですね。空から降りてきたり、空に飛び上がったり、あの広いスタジアムを縦横無尽、3Dに使い切る技術とアイデア。たまりません。今回の会場が、ロンドンの東部イースト・エンドにあることから、東ロンドンのプチ歴史劇をやってました。それに60年代からのPOPカルチャーの量と層の厚み、世界的なヒット曲につぐヒット曲。文字通りマルチエスニックな自由さ、やっぱりロンドンはすごいな。

それから最後の花火。あの一度に何十発とあげる花火はすごいですね。昔ミレニアムのニューイヤーの時に、テムズ川沿いの花火を真下で見たけど、はんぱなく数がとんでもなかった。今回のオリンピックもすごかったです。

昔、ロンドンのオリンピックが決まったときはまだロンドン在住。喜んだのを覚えてる。まさか外国からTVで見るとは思わなかった。私はあそこにいるはずだったのにー(泣)





2012年7月28日土曜日

Perfume新曲「Spending All My Time」に思う -2




実は以前からのっちの低い大人声が好きで、そのことを書こうとずっと思っていた。例えば「575」の「季節はまだ…」とか、(あまりないんだけど)のっちの可愛くない声がなかなかいいなと思ってました。大人声なの、のち声

彼女は身体も一回り大きいし、他の二人よりちょっとだけ低い声でも不思議ではない。Perfumeの声はかなりカワイイ路線に作られているんで、あまり機会もなかったのだろうけど、たまーに聴こえてくる深みのある大人ののち声はいいなと思ってた。

そののち声が今回全開です。たぶんエフェクトをかけて実際にあの音程を歌っているのかも分からないけど、聴こえてくるのち声はとても大人。「Loving you, loving you forever…」って、たぶんのっち? それから「いつもキミを想うよall my time…(?)」ものっち? すごく大人の女性っぽい声。

どの声が誰なのか聞き取りにくいのも、この曲、いつもと違って全員の声がずいぶん大人なんですよ。びっくりです。なんだか全員しっとりと大人声? これからのPerfumeの方向を予感させるような曲なのか。今までって、ほんとに「カワイイカワイイPerfumeでーす!」って感じの声だったと思うけど、この曲は違う。普段はふわふわに女の子っぽいあ~ちゃんや、かしゆかでさえなんだか大人っぽい声。そろそろPerfume本格的に大人路線に変えていくのかもしれません。そこはかとなくセクシー系の声も可能かもしれませんぞ。いいと思います。いつまでも子供子供していてもしょうがないもの。成長することはいいことです。ほんとほんと。


曲は、昨日も書いたけど、いかにもアチラのクラブで鳴ってそうな音でびっくりで、多少ギョッとしたけれど、途中で声の掛け合いがあったり、バックの音も途中でトランス風だったりしていいと思う。うん、この短いトランスパート(?)はなかなかいいな…。あ、なんだトランスが好きなだけか。

英語の歌詞はちょっと微妙。最初に聞いたときは、リピートが多くてありゃーと思ったけどだんだん慣れてきた。英語のネイティブの人にどう聴こえるのかは興味深いところ。旦那Aの反応も1回目は???という感じだったけど、繰り返しが多いこと以外はあまり気にならないそう。歌詞としての意味が全く無いのでどうでもいいらしい。むしろ私のほうがリピートが気になった。彼Perfumeがこういう路線の音楽をやることは大賛成だそうだ。私も大賛成。


かなりよく聞く流行の音なのでそれに抵抗があって、正直まだ好きなのかどうか解らないんだけど、大人声路線はとてもいいと思う。声の掛け合いみたいなパートが特にいい。これからPerfumeの世界が広がりそうな予感もして、それもかなり嬉しい。もっと大人声Perfumeが聴きたくなってきた。個人的にはしっとりと哀しげな歌を聴いてみたい気もする。トランスでオネガイしたい。もうね、Perfume3人ともみんな大人なのよ…。


追記;これ昨日のエントリーと一緒に書いたんだけど、今日音のソースがブロックされていた。キビシイのぉ。公式リリースまでおあずけネ。もうレビューも書けないな。


追記2:このページにもリンクしていただきました。有難うございます。(83日)


2012年7月27日金曜日

Perfume新曲「Spending All My Time」に思う -1




聴きました。ありゃー中田さん、ダンス系来ましたね。こりゃリア-ナとCalvin Harrisの「We Found Love」の音質にそっくり。いやコピーじゃなくて欧米のダンス曲ってこんなリズムの曲ばっかりなんですよ。笑えるくらい。ちょっと前にこのブログでも書いたSwedish House Mafiaとか、みんなやっとる音という感じ。ヨーロッパなんてこういう曲ばかりがうじゃうじゃ出てる。そんなあたりを狙ったんでしょうか。ちょっとビックリ。

だって去年出した「JPN」なんて、殆ど歌謡曲路線で「あーPefumeJ-POPにいくんだな、そのほうが一般ウケするんだろう…」などと思っていたんだもの。踊れる曲というよりカラオケで歌えそうな曲が多いとか…ま、そういう方向に進んでいるのかと…。それが今後のPerfumeの進みたい道かと思ってた。


ところが今年いきなり聞こえてきたレコード会社移籍。それに本格的な海外展開。ターゲットジャンルはダンスチャート。配信になったのは純正J-POPの「JPN」。だけどJ-pop路線というのは、ヨーロッパあたりでうけてるダンス曲とは全く違うんですね。「JPN」よりむしろ過去のアルバムの方がまだそちら系の音楽に近いのかも。それなのに何ヶ月たっても、過去のアルバムが配信されることはなく、正直な話、西洋でダンスチャートで押していくのに、本気でやる気があるのかな…とさえ思い始めていた。


そこに出されたこのダンス曲。これは面白いことになったなと思う。とりあえず、前回の「Spring of Life」もダンス曲だし「Hurly Burly」もいける。このままいけば、去年の「JPN」のJ-POP路線から、またダンス路線に戻ることもあるのかもしれない。少なくとも欧米を意識するのであれば間違った方向ではないのだろうと思う。


過去のアルバムが欧米に配信されないまま、今回アジアツアーに向けて、過去の作品のベスト盤的CDをアジア市場のみリリースという形をとったことから、なんとなく大人の事情も解ってきた。アジアでOKになるのなら、いずれ欧米向けのネット配信にも動きがあるかもしれないと思う。いやぜひやって欲しい。というのも初期の名曲たちはPerfumeの海外での可能性の基盤だと思うから。極論を言えば、過去の作品を配信することなく、欧米でのそれなりの成功はありえないだろうとさえ思うくらい。なによりも海外市場に出さないのは余りにももったいない。

それにしてもPerfumeの海外展開、少しづつ本格的に進んでいるのかもしれないなとも思う。まず、これぐらいハッキリしたダンスチャート向けの曲を出してみて、欧米市場の反応を見るというのもあるのかもしれない。とりあえず石橋を叩いてみる感じ。


楽曲としては、まさにここ最近のPerfumeからは、想像も出来ないような内容。だから正直びっくりするし、ちょっと心配にもなるぐらい。歌詞もほとんどが英語。「Spending all my time.  Loving you forever…」と、ほとんど同じ言葉の繰り返し。まぁあきれるほど欧米のダンス曲のフォーマットをコピーしたようなタイプの曲を、日本のアイドルがシングルで出すという(ほとんど)暴挙。面白いです。ここまでリピートばかりの歌詞なんて、「リニアモーターガール」や「Take me, take me」「Butterfly」あたりぐらい? よく思い切ったなと思う。このあたりの極端さにも、海外が視野にあるからじゃないかと思わずにはいられない。


じゃあ海外ではどうなのか。この曲はどちらかと言えば、前述のリアーナの曲やSwedish House Mafiaあたりがうろうろしているような界隈の音楽に聴こえるんだけど、どうなるのか全く想像できないです。今までのダイハードファンは何を出しても好きでいてくれるだろうけど、それ以外のカワイイもの好きJ-POPファンが果たしていいといってくれるのか。それからそもそもJ-POPPerfumeなど聴いたこともない、部外者の若い衆がこの曲にDavid Guetta(欧米の人気者)を聴くような感覚で興味を示してくれるのか…さっぱり分からないです。ほんとに挑戦したなという感じ。

うわー、それにしても何度聴いてもPerfumeっぽくないわー。次回は楽曲についてもう少し。


追記:一昨日からこのページに尋常ではない量のアクセス数があって何事かと思っていたら、日本のPerfumeファンのelf51様がリンクをして下さってました。有難うございます。感謝してます。(81日)





2012年7月25日水曜日

Perfume - Secret Secret (2008)



Hurray for all of the Perfume fans in Asia! 
They are coming to see you soon!




Perfume - Secret Secret (2008)



祝アジアツアー決定。いい曲です。PVも気合が入ってます。このビデオの3人の人形的な美しさは特筆に値する。20歳ぐらいなんですかね。ちょっと緊張気味? 表情が硬い感じが初々しくてすごく綺麗だと思う。私もこのPVを動画サイトで初めて見た頃から本気でファンになった。



2012年7月24日火曜日

キリン氷結セカイガキラキラハジケルSummer Project


今日はまたまた忙しい。

見てきました。「キリン氷結Perfume Digital Live」。ログインせずにそのまま進んで、テクスチャーだけ選んで、とりあえず踊らせてみました。

なんとテクスチャーの間にPerfume3人が踊っているではないですか。ちょっと前に、グローバルサイトで四角い箱が並んで踊ってるのを見て、本人達の踊りをを見たいと言っていたのだけど、ここで踊ってますね。もうテクスチャーなんかいらないから全部本人達にして欲しい(とわがままを言ってみる…)。とりあえずテクスチャーは「水WATER」か「リボンROBBON」のどちらかに全パートを統一すると本人達に近くて見やすいと思う。

ちょっと前にチューハイなんか…などと言っていたのだけど、スポンサーさんがいるからこういう遊びもできるんですね。「JPNツアー」のスポンサーもキリンさんだし、やっぱりありがたい存在なんですね。大変失礼しました。ごめんなさい。



スマートフォンの遊びは出来ないので、後は723日のイベントの映像ですね。楽しみ。

しかしまたまた言ってるけど、どうも前半のダンスの映像がずれているように感じるのは私だけ? 後半は途中から合うんですよね。どうしてだろう。あ、イベントの映像で実際のダンスをチェックすればいいのか…。

今日はパージのバグ直しとPerfumeニュースで1日が終わってしまった。




Perfumeを海外へ-実践編:アジアツアー決定!


今日はいろいろと忙しい。


決まったみたいですよ皆さん。海外出張…いえ海外遠征…いえいえ
海外トゥアー!

とうとうやってまいりました。盛り上がってまいりました。オフィシャルでアナウンスされたのなら今度こそ本物でしょう。おめでとうございます。嬉しいです(大泣)。



10/26() 台湾・Neo Studio
11/07() 香港(中国)Rotunda 3
11/17() 韓国・AX-KOREA
11/24() シンガポール・SCAPE


つい先日「アジア人は西洋は難しいよ」などというエントリーを書きまして、Perfumeさん達もアジアがいいのか西洋のアニメエキスポがいいのか、いろいろと考えていたのですが、まずアジアに決まったんですね。正しい。正しいと思います! 正攻法。これでまず海外への第一歩の足固め。いいと思います。



オフィシャルサイトからのリンクで、それぞれの現地の会場の情報を見てみたのですが、

●台湾のNeo Studioのキャパは立ち見で1000人なのかな。 1200という情報も)
●香港のRotunda3Rotunda Hall1600人、Star Hallなら立ち見で3600人。たぶんStar Hallのほうでしょう。(修正どうやらRotunda Hallの方らしい)
●韓国のAX-KOREAは韓国語が読めないんだけど文字間に2000という数字を見つけたのでたぶんそれ。1700という情報も)
●シンガポールのScapeは、デザイン過剰の解りづらいサイトで結局文章の情報を見つけられませんでした。(1000人だそう)
(私がいいかげんに読んだ情報なので上記のキャパの数字は正確ではないかもしれません)


だいたいキャパは1000人から3000 どうやら2000以下らしい)ぐらいなんですかね。手堅くいきますね。巨大なホールとはまた違った演出になるんでしょう。特にアジアなら日本に憧れを持ってくれる若い子達も多いみたいなので、現地のファンが暖かく迎えてくれるだろうと思います。余計な海外仕様などをやらなくていいでしょうから彼女達にもやりやすいんじゃないかな。安心していけると思いますよ。

現地のファン、嬉しいだろうな。私達もなんか嬉しいよね。我らがPerfumeが今度はアジアに幸せの風を運んでいくんだな。応援してる!





…でもちょっとだけ心配にもなってきます…。海外では日本の過剰な謙虚さは意味不明だったりするんで、「見に来てくれて申し訳ない…」の意味でI’m sorry…」などとは決して言わないように…とか、「心のスポーツ」で観客に向かって親指を下げる振りは「お前らサイテー」の意味にとられかねないので、やめたほうがいいとか…いろいろと心配してしまう。また今度まとめて考えよう…。









ブログの目次の機能が…



目次の機能が完全に壊れているらしくうまく表示できないので、治るまで全ての目次の表示をしていません。たぶんバグだと思うので直されると思います。申し訳ありません。

追記:いろいろいじっていますが、とうもタイトル同士が喧嘩するらしいので、目次のタイトルを微妙に調整してます。妙な数字がくっついているのはそのせいです。



映画『愛情は深い海の如く/The Deep Blue Sea』;奥様の初恋、『はつ恋』との違い



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The Deep Blue Sea2011年)/米英/カラー
98分/監督;Terence Davies
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既婚の女性の不倫の映画です。先週、NHKのドラマ10『はつ恋』を見終わって、その後もいろいろと考えていたら、映画でも女性の不倫の話をやっていたので早速見に行った。


舞台は1950年。戦争の傷跡も深く残る英国ロンドン。主人公は美しいヘスターさん。35歳ぐらいだろうか。地位も名誉もある裁判官の奥さんだが、明らかに満たされない結婚をしている。旦那様は15歳以上年上。悪い人じゃないのだろうが情熱を持って愛するには程遠い存在。そんな彼女が、同世代のイギリス空軍の元パイロットと恋に落ちるというお話。出会いの話ではなく、既に本気で付き合っていて映画はその後の経過を辿る。


ネタバレ注意


話としてはとても単純。笑いのない息苦しい結婚から逃れるように、いいとこの奥様がプレイボーイと浮気。彼は軽薄だけど一緒にいれば楽しい。だから自分でもコントロールできないほどのめりこんでしまう。もちろん全て美しくは進まない。


主人公のヘスターさんは、育った環境も結婚した後もずーっとお嬢様。小さいときから召使に囲まれて育ったようなタイプ。おそらく幼い時期にさっさと女子の寄宿舎に入れられて、親からもろくな愛情を受けていない。15歳以上も年上のたいくつな男と結婚したのも、家柄で親に決められたお見合いみたいなものだったのだろう。学校を出てそこそこで直ぐに結婚したのかもしれない。陰鬱な家庭。子供はいない。義理の母親にはチクチクといじめられる。本来なら守ってくれるはずの中年の旦那は「マダム、マダム」と母親の機嫌を取る。そんな生活をしている彼女だから、ステキで危険な同世代の元パイロットに惹かれるのも無理はない。


彼女の結婚に愛が無かったのであれば、このパイロットとの恋は、彼女にとって本当の初恋。深窓のお嬢様だったからこそ、生まれて初めての本気の恋なのだろう。大人になって罹る麻疹のようにこじらせてしまうのも無理はない。もう30歳も超えているのに、彼女の愛はまるで女子高生のように純粋で盲目的。だけど相手に有無を言わせない自己中な愛だ。相手の都合なんて考えない。相手の気持ちも考えない。相手を自分の好みに変えようとする。相手の男の本質さえ見えていないのだろう。わがままなティーンのように「私を愛して、もっと愛して、どうして愛してくれない」とだだをこねる。そんな恋に溺れる30代の彼女はあまりにも愚かで痛々しい。



ものすごく自己中な彼女なのに、それでも彼女を憎めないのは、彼女があまりにも真剣だからだ。彼女は自分が何をしたいのか、何が欲しいのかをはっきりと分かっている。旦那様にばれてしまえば、臆することなく開き直る。真剣だから隠す必要も無いのだろう。自分が犯した社会的な罪もすべて分かった上でなおも突き進んでいく。後悔は一切ない。真正面から自分に正直なのだ。彼女の寂しい結婚を考えれば、無理もないことだと自然に思えてしまう。


だけどそんな女性は、相手の男性にとってはとてつもなく重い女だ。おまけにこの女性は、自分の旦那様とは正反対のタイプの男を好きになったのに、そのうち彼に、旦那様のような教養や落ち着きを要求し始めるのだ。誰が見ても明らかに傲慢で迷惑なのに 、彼女はそんな自分のわがままなエゴにも一切気付けない。そこからいろんなことが壊れていく。可哀相だけどどうにもならない。まさに出口のない恋。そんなあたりをこの映画はリアルに辛辣に描ききっている。



たまたま比べる材料があったから見た映画だったのだが、思った以上に恋に盲目な女性をリアルに描ききっていてただただ考えさせられた。人物達の会話の中に、恋や情熱さえも哲学的に解明しようとする内容があったりするのも、頭でっかちなイギリスらしい。


いかに反社会的な行動ではあっても、ここまで恋に純粋な女性を頭ごなしに非難することは非常に難しい。自己中で愚かなのに、自分の気持ちに一切の迷いがない彼女を見ていると、心から可哀相だなと思ってしまう。最後は思わずもらい泣きをした。


余談だが、NHKドラマ『はつ恋』との大きな違いは、それぞれの主人公の女性達の意志の有無かと思う。ヘスターさんが全ての言動や行動を自分で決めているのに対して、TVドラマの緑さんはほとんどの行動を他の人に決められている。緑さんは常に人の意志に流されているのだ。私がヘスターさんを受け入れ、緑さんの行動をもどかしく思うのも、彼女達の行動の根源に強い意志があるか無いかを見るからではないかと思う。自らの意志によって行動し、命がけで自己中愛を貫くヘスターさんを、何故か憎めない理由もそのあたりにあるのだろうと思う。愛を描いても国民性の違いなのだろうか。面白いなと思う。


不倫ものの心理劇に興味のある方には、よく出来たいい映画だと思う。言葉で非常に辛辣に踏み込んだ描写もリアルです。元々は舞台劇の脚本なのだそうだ。分かりきった内容なのにそれでも心を揺さぶられた。反対に、不倫ものをなんだかロマンティックでステキな話だと思っている方には、絶対にお勧めしない。とんでもなく陰鬱な話です。