2012年11月30日金曜日

映画『リンカーン/Lincoln』:重厚歴史劇=難しいです


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Lincoln2012年)/米・印/カラー
150分/監督; Steven Spielberg
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この話は日本人には難しいです。
 
舞台はアメリカ、南北戦争の時代。大統領はリンカーン。あの有名な「人民の人民による人民のための政府…」のお方。アメリカでは一般的に、奴隷制を終わらせた素晴らしい大統領として知られている。もちろんこの映画もその話っぽい…。
 
 
ところで私のアメリカの歴史の知識は皆無に近い。それに普段から、どちらかと言えばアメリカ人の愛国主義的なものが苦手なので、こんな映画もいつ「アメリカ万歳」をやり始めるかと気が気でしょうがない。鑑賞中のそんな心配を減らすため、昔聞きかじった浅知恵を元に、ちょっとだけ旦那Aをちくっと刺してみることにした。
 
「リンカーンと北部は奴隷解放だけのために南と戦ったんじゃないのよね。政治的な理由なんでしょ。あの時代の白人が、奴隷の事を心から心配したなんてありえないよね。奴隷解放は、北が勝った結果としてついてきただけでしょ。リンカーンも人種を超えた平等を信じたわけではないよね。」(←大きく間違っているが0点ではない)
 
そしたらすぐに食いついてきた。また喧嘩(いや討論)。彼が言うには「南北戦争の大きな理由の一つはまず奴隷解放である。よってリンカーンも奴隷解放を実現させた英雄」(←大きく正しいが100点ではない)なのだそうだ。…そんなこんなでまた討論を小一時間…。二人ともこれが楽しいのだからしょうがない…。じゃあ映画を見てみようじゃないのよ…と二人で見に出かけた。


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アメリカの南北戦争1861 - 1865年)とは、産業によって栄えたと、農業によって栄えたとが、経済・社会・政治的な違いから仲たがいをして分裂しそうになったことから起こった内戦。農業に支えられたは労働者として奴隷を必要とし、奴隷の必要がなかったは奴隷制を廃止しようとした。北に異を唱えた南部の111861年に合衆国(議会)を脱退。北を攻撃したことから開戦。両軍60万人の戦死者(米国史上最大)を出し、北が勝利した結果、奴隷制も廃止されることになる。
ちなみにYahoo百科事典によると、南北戦争の本質とは「北部と西部の資本家・労働者・農民が、南部のプランター(農園主)貴族を国家権力の座から追放した社会的大変革であった」とある。)
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さてこの映画は、南北戦争の基本的な知識の無い私のような者には非常に難しかったです。まず言葉が分からない。使用される政治の用語も難しいし、旦那Aによると「19世紀独特の言い回しが多くて外国人には難しいだろう」とのこと。それに史実の基本的な知識が無いと分かりずらい展開も多い。私も後で説明してもらってやっと理解したことが多かった。勉強不足である。

例えば日本の歴史をよく知らぬ外国人が、大政奉還、薩長同盟、坂本龍馬や西郷隆盛を知らずに、当時を題材にした映画を見てもさっぱり分からないのと同じだ。そんな風に正直難しかったのが事実なので、分かったことと個人的な印象だけを書こうと思う。

 

あらすじ(ネタバレというより解説です。史実なのでネタバレでもないと思う)
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南北戦争も佳境に入った頃(北がほぼ勝利している)、大統領リンカーンはなんとか戦争が終わる前に奴隷制の廃止を(憲法の修正条項として)制定したい。制定は議会での投票によって行われる。可決するには3分の2の票が必要。現在南部は合衆国を脱退している。戦争が終了し、南の政治家たちが議会に戻ってくれば、奴隷制の廃止の可決は不可能だ。不在の間(戦争が終わる前)に、だけで可決させたい。戦争はほぼ終わりに近づいている。もうあまり時間が無い…。彼と政治家達の奴隷制廃止の可決をめぐる葛藤と戦いのヶ月。」
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とにかく真面目に作られている。スピルバーグさんの映画にはほぼ裏切られない。いつも真面目に真面目な映画作りをしてくれる監督さんだと思う。そもそも非常に知的な人だと思うので、この映画にも私が危惧したような「アメリカ万歳」の印象はなかった。
 
リンカーンの映画というよりも、アメリカの議会の映画という感じだ。リンカーン本人は信念を持って奴隷制廃止を願っているが、彼一人の力ではどうすることも出来ない。廃止を可決するためには議会で3分の2の票が必要。(奴隷の必要が無い)北部の政治家達とはいっても、時代は19世紀。奴隷制を全員一致で積極的に廃止したいなどとは思ってない。奴隷制度廃止という理想はあっても、正直多くの者にとってはどうでもいいことなのだろう。そこでリンカーンは反対派の政治家達を説得していく。これが話の主軸。可決までの道のりを描く。
 
そもそもこの映画は、リンカーンを奴隷解放の父=英雄としてのみ描いた話ではない。南北戦争の話ですらない(戦闘シーンはほんの少しだけ)。むしろ(内容に関係なく)一国のリーダーがいかに難しい状況の中、反対派を説得して国を正しい道に導くのかという話だと見た(オバマさんにもがんばっていただきたい…)。
 
 
このリンカーンさんを見ていて思ったのは「人たらし」(たぶん使い方を間違ってますね。大変カリスマに溢れた魅力的な人物というつもりでした)ということ。史実かどうかは全く知らないが、この映画で描かれる彼は非常に魅力的だ。一見物静かだが口を開けば冗談を言う。決して押しが強いようには見えないが、強い信念のもと、話を始めればいつの間にか皆彼に同調してしまう。まるで彼の人としてのカリスマと魅力が、相手の心にも火を灯すかのよう。そんな人物に描かれている。

ダニエル・デイ・ルイスさんはリンカーンさんを非常にリアルに演じている(のだろうと思う)。こんな人は実際にいそうだ。映画の中で1度たりとも俳優ダニエルさんが顔を出すことはなかった。役になりきってます。もしかしたら来年のアカデミー主演男優賞かも…(旦那Aは間違いないと言っている)。周りの役者も超ハイレベル。

そんなこんなで、分からないながらも納得して映画館を後にした。重厚で非常に質の高い真面目な歴史映画。しかしこの映画は、よほどアメリカの歴史に詳しくないと、100%は楽しめないだろうと思う。まさにアメリカ人のアメリカ人によるアメリカ人のための映画である。


ところで、リンカーンが一個人として人種間の平等を信じていたのかどうかの答えは描かれていない。むしろこのような映画なら描く必要もないのだろうと思う。理想的な理念を強く信じた政治家としてのみ描いている。彼の個人的な人種に関する考えには意図的に触れていないようにも見えた。(なぜなら多くのアメリカ人にとってリアルな人種問題の描写は地雷だからだ)

リンカーンを過剰に現代的な英雄に描くわけでもなく、かといって19世紀的な人種問題のリアリズムを描くわけでもなく、ただ一途に信念を貫いた真摯な政治家として描いた映画だと思う。


日本の方には下調べをすることをお勧めしたい。そのほうがもっと楽しめると思う。私も住んでる国のことは、もう少し学ばないといかんな…と思った。

 

↓ネタバレ注意

奴隷に(将来)参政権を与えるかどうかの質問に議員全員が「No.
女性に参政権を与えるのかの質問には全員が「NOOOOOOOOOOOO!!!」と言う場面に爆笑。




2012年11月29日木曜日

EDX - Shy Shy (Paul Harris Remix) (2009)


EDXさん第3弾。
 
EDX - Shy Shy (Paul Harris Remix) (2009) (音量注意)
Released: Jul 10, 2009 ℗ 2009 Sirup Music GmbH




また気持ちいい。お歌は1分を過ぎるまで始まらないけどそこは我慢。歌が始まれば単なる洋楽として聴ける。作曲はスイス人のプロデューサーChristian Beat Hirtさん。これ歌ってるのは誰だろう。切ないボーカルがいい。

DJ/プロデューサー、EDX本名Maurizio Colella(マウリチオ・コレッラ?)さんは、スイス在住のイタリア人。あいかわらずあまり情報がみつからないのだけど、本人のTwitterFacebookによると、アメリカにはよく来ているらしいし、先週の週末は香港と、フィリピンのマニラのフェスに来ていたらしい。日本には知られているのかな。

この跳ねるようなリズムが大変気持ちいい。リズムがワンパターンな気もするが、はまるとなかなか止められない。私はトランスは初心者なんだけど、だんだん慣れてくるとこの単調なリズムは止められなくなる。

iTunesでのシングルでは様々なリミックスがあって、どれが元歌なのか殆ど分からないような状態。一番聴きやすいPaul Harris Remixにした。



 

2012年11月28日水曜日

EDX - Hoover [Original Mix] (2010)



ちと頭を冷やそう…。


EDX - Hoover [Original Mix] (2010)
 Released: May 18, 2010 ℗ 2010 Sirup Music GmbH
 

昨日は荒れたのでちょっと一息。EDXさんは2回目。
1回目はEDXfeat. Hadley – Everything (2012)で登場。
最近この人をよく聞く。

こういうものがChill Outタイプのトランスかどうか知らないが気持ちいい。今日はまったりといきましょう。


 

2012年11月27日火曜日

NHK大河ドラマ「平清盛」第46回「頼朝挙兵」

 
先週褒めたので、そのままにするのは公正さを欠くので正直に書こう。また吼えます。もちろん私の個人的な意見。楽しんだ方は読まないで下さい。
 
 
今週は期待はずれ。
 
先週あんなに期待したのに、またつまんない大河に逆戻り。面白いはずの場面を3秒とナレーションで終わらせて、あとはぐだぐだ。
 
平家の軍勢が源氏を襲う場面で、忠清の顔が映ったのが1秒。矢をばーっと討つのに1秒。あともう1秒。戦はそれだけ。その後唐突に頼政親子が屋内でさようなら劇をやってる。以仁王の討ち死にもナレーションだけ。八条院がぼーっとして庭にいるだけ。先週の盛り上がりが全部盛り下がり。史実の具体的な描写がほぼ皆無。いい役者さん達がもったいない。
 
それなのに清盛が白拍子2人を呼びつけていじめる場面は延々とやる。こんなものどうでもいい話じゃないかっ。こんなグダグダばっかりで大河ドラマを撮らないでくれ。ほんとにたのむから。
 
1人が何かやると、その直後に周りの人物全員の顔を順に大写しにしてリアクションらしいものを撮る。そのリアクションも全員ボーっと見てるだけ。人のリアクションばかりを面白がって撮るような演出は悪趣味。品が無い。そんなものを1年間もやっている。
 
頼朝の挙兵も題名ばかり。映ったのは3秒?後はナレーションで済ませて清盛の顔芸をやってる。これじゃ題名やるやる詐欺。その後の話の展開も意味不明。
 
…役者さんはよくがんばってると思うけど。
 
もうとにかく今後は歴史を語る歴史のドラマだけをやって欲しい。史実はそのまんま絵として再現するだけで十分に面白いはず。NHKさんどうかお願いします。日本の歴史は、こんな顔芸ばかりの安っぽいドラマで語っちゃいけない。これだけのお金をかけて、いい役者さん達をつれてきて、顔芸だけの内輪話とは本当にもったいない。もっと日本の歴史を、歴史上の人物達を尊重してくれ。たのみます。
 
 
 
 

2012年11月26日月曜日

Perfume:再考グローバル・サイトVer.1のダンス


以前グロバサイトがオープンしたときに、このVer.1のダンスがいいと書いたのだけど、今日ホログラムのPerfume達が踊ってる映像を見ました(濃いピンクの衣装のやつ)。

 無茶苦茶かっこいい。

 すごくかっこいい。かっこいいかっこいいかっこいい!!!
 
このダンスは過去にデータが公開されていて、今までそれはそれは様々なキャラが踊ってるのを見たけれど、本人達が踊るのが一番!ものすごくカッコイイ。
 
 
このデータで前面固定カメラの2Dの映像のまんまでもいいし、今回のツアーのオープニングがよければその映像でもいい。とにかく本人達の踊ってる映像をいつか公式に出して欲しい。このダンス、ファンなら(他のキャラが踊るのを)皆嫌になるほど見ていると思うけど、半年も経ってから本人達が踊るのをみると、やっぱりすごいなと思う。ほんとにすごい。圧倒される。彼女達がダンスユニットとして超一流なのがよくわかる。これはネット上に公式で出すべき。出さないのはあまりにももったいない。素晴らしいです。
 
 
これは海外のPerfumeを全く知らない層が見ても「この綺麗なアジア人の女の子達はダンスがすごく上手い」と思うレベル。一瞬でおおっと思わせられる。不自然なぐらい揃っていて、まさに近未来アジアのダンスロボット風。ロボットなのか生身の人間なのか、どちらなのか分からないぐらいギリギリに見える。それにみんなすごく綺麗。こんなに粒の揃った綺麗な子達がこれだけ踊れるなんて世界中探してもあまりいない。ビジュアルとして非常に面白い。Perfumeはやっぱりダンスが一番。それがよく分かる。この映像から「これ誰?」と思ってもらえる可能性もあると思う。キリンのイベントのホログラムとあわせて宣伝効果大です。
 
 
世界にはまだまだこういうものが見れない(見に行けない)ファンが沢山いる。今じゃなくてもいいので、来年の海外ファンクラブ開設の頃あたりにでも、この本人達のダンスの映像は解禁してほしい。(それから音楽は映像にビシっと合わせてほしい。ちょっとでも合ってないととても気持ち悪い。)
 
 
Youtube公式チャンネルに出せば、グロバサイトとの連動で宣伝効果も抜群。彼女達の映像を出すことで、過去にファンが制作したキャラダンスが全部「踊ってみたコピー動画」に変わるのも面白い。もう大御所Perfumeにオフィシャルで登場していただきたい。他キャラで何度も見たダンスだけに、本人達で見るとあらためて彼女達の素晴らしさに感動する。

 

2012年11月25日日曜日

Perfumeシンガポール公演も大成功=アジアツアー無事終了!

 
アジアツアー終了おめでとうございます。LVも日本各地で盛り上がったようだし、シンガポールも相変わらず大盛況だったらしい。今回初の海外ライブの試みは大成功ですね。
 
去年の12月に「海外に行け行け」というPerfume論を書くためにこのブログを立ち上げてから早1年(当時はiTunesで曲も配信していなかったし、具体的な海外進出の話もなかった)。去年の今ごろかな、Perfumeの彼女達が雑誌のインタビューで海外をにおわせてましたよね。その雑誌だっけ、それとも年末あたりでしたっけ…?あ~ちゃんが「来年の今頃は海外でライブをやれてたらいいな…」とか言ってませんでしたっけ…?1年ぐらい前に確かそんな話が出始めてました。
 
あれからほぼ1年。昨日Perfumeは海外ツアーの第1弾を無事終了しました!おめでとうおめでとうおめでとう!また言霊が現実になった!
 
各地でも大盛況。行くとこ行くとこ暖かいファンに迎えられての素晴らしいライブ。本人達もうれしかっただろうな…と同時に、ほっとしただろうと思う。新しい挑戦は不安もドキドキも沢山あったはず。それを11回着実に成功させて今回のツアーも無事終了。ほんとうにおつかれさまでした。おめでとうございます。またまた大きな大きな拍手。
 
これが終わって暫くホッとしてから、またじわじわと次のことに挑戦したくなるんだろうな…。今回で学んだ事を活かしてまた大きなハードルに挑戦していくんだと思う。まだまだPerfumeは大きくなる。それが楽しみ…。応援したい。
 
もうそろそろ左のPerfume飾りも卒業するか…。



いろいろと感想を読んだ後の追記

★おいおいおいおいオープニングがグローバルサイトのダンスだったそうじゃないですか。本物が踊るの…?ぎゃー見たいなーそれ。NHKさんよろしく。
★あ~ちゃんがWe Will Rock Youを歌ったそうな…。なにっフレディ様の歌を歌ったのかいっ?おばちゃんはQueenにはうるさいぞ(笑)。
★みんな脚がとてもきれいだったそうだ…。映画館で下から見上げるとますますよかろう…私も見たい。
★心配した「心のスポーツ」の親指下げの振りは問題なかったんでしょうかね…そかファンなら大丈夫なのね。
★なんとドラえもんだそうだ…うひゃー…。

 
 

2012年11月23日金曜日

ABC - Tears Are Not Enough (1982)

 
さて、トレバー・ホーン。
 
 
ABC - Tears Are Not Enough (1982)
 
 

ABCのバカ売れに売れたアルバム『The Lexicon Of Love/ルック・オブ・ラヴ』。シングル「LOOK OF LOVE」もむちゃくちゃ売れました。何の括りだったのか今調べたら、この人達もニュー・ロマンティックの括りだったそうだ。ボーカルの人が、背も高いが顔も非常に長いという…(少なくとも当時のティーンの)アイドルにはちと難しいルックスだったにもかかわらず、それはそれは売れました。


というのもこのアルバム、それはもう素晴らしくゴージャスな音作りで、とにかく華やか。ゴージャス、豪華、華やか、派手、きらびやか…。キラキラキラキラそれはもう派手な音でとにかく気持ちがいい
 
その音作りを担当したのが、当時非常に売れていたイギリスのプロデューサー、トレバー・ホーン。とにかく当時有名だった人。1979年に「ラジオスターの悲劇」のバグルスで大ヒットをとばし、その後プログレバンドのYESのメンバーになった後、自分のバンドART OF NOISEで実験をやりながらプロデュース業に精を出す。ABCの他にもFrankie Goes to HollywoodBAND AIDなどでよく売れました。
 
 
さてこのアルバム『The Lexicon Of Love』、音楽の専門的な事はよく分からないけど、とにかく音のアレンジが華やか。細々とした音の質感や強弱のバランスが絶妙。ものすごく綺麗。
 
この曲は後ろでギターがチャカチャカ始終鳴ってて、単純なベースとドラム、たまに入る合いの手のようなホーン、ピアノ、ベルのようなキーボード、手拍子?…。非常に派手で音数が多そうに聴こえるのに、実は楽器の音は隙間が多い。特に最近の(ミッチリと隙間なく音を詰め込んだ)DJ音楽に比べると、楽器そのものの構成はスカスカに聴こえる。それなのにこんなにも華やかなのは、個々の音の響きや強弱がとんでもなく緻密に考えつくされているからだろうと思う。
 
スタジオ録音でしか出せない音でしょう。実際に動画サイトにあがってるライブの音を聴いても、アレンジが単純でこんなにステキに聴こえない。この音がABCのバンドの力なのかトレバー・ホーンの力なのか知らないけど、ほんとに見事です。
 
アルバム全部がものすごく神経細やかに作られている傑作中の傑作。もし問題があるとしたら曲調が大袈裟でドラマチックすぎるということだけ。最初から最後まで極上の職人芸。曲と曲のつなぎも見事。1曲ごとにバラバラで聴くよりアルバムで聴いたほうがいいと思う。
 
このアルバムが良すぎて彼らの他のアルバムを全く聴いていない…。
 
 
 
 

2012年11月22日木曜日

Phil Collins - Sussudio (1985)


踊れますとも。

Phil Collins - Sussudio (1985)
(曲は45秒あたりから)
  
さて、ゲーテッド・リバーブ・サウンドを生み出した、フィル・コリンズ(Phil Collins)さんがヒュー・パジャム(Hue Padgham)さんと共同プロデュースで1985年に出したアルバム「No Jacket Required/フィル・コリンズIII」からのシングル。大大大ヒットしました。とにかくこのアルバムから出す曲出す曲全部大ヒット。暗闇に赤いお月様のようなフィルさんの顔の浮かぶジャケットのこのレコードを私もついつい買った。

それで同年春にワールドツアーで来日したときにもついつい武道館に見に行った。1日だけのつもりがあまりに良かったので、ついつい翌日も当日券に並んで見に行った。とにかく歌うはドラムを叩くは日本語を話すは踊るは冗談を飛ばすは…細かいことは良く覚えていないけど、とにかく圧倒された。質の高い楽しいほんとに素晴らしいショーでした。プロというのはこういう人の事をいうんだろうなと思った。
 
なんと同ツアーのライブ映像が出てきた。アメリカでの5月ショー。日本のショーは4月だったので直後ですね。ライブなのに音をそのまんま再現してます。
 
Phil Collins - Sussudio (No Ticket Required) Live!


そういえばこのショーでは音と共に光の踊る照明のバリライトがすごく綺麗だったのもよく覚えている。このバリライトもこの人とジェネシスが開発に関わったらしいと最近知った。ほんとに才能豊かな人ですね。

禿で小柄ながっちり体形のオヤジ(ゴメンネ)なのに、音楽が出来ると20歳の女の子にもとてもステキに見えてしまうといういい例(笑)。少なくとも私はステキだと思った。だってドラムが上手いし楽しそうなんだもの。そんなファンは私だけではなかったらしく、全世界でも大人気。

伝説のライブエイドでは、ロンドンのウェンブレーで一旦演奏してから、わざわざ(今は無い)コンコルドに乗り込み同日中にアメリカのフィラデルフィアのステージでもドラムを叩いてしまうという離れ業をやってのけました。当時ものすごく忙しかったと思う。なんとこのお方は去年引退されたそうです。ほんとかな…。

余談だが、イギリスにはこういう体形のオジサンがよくいる。気さくでいい人が多い。