2013年7月31日水曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第29回「鶴ヶ城開城」


今回もまずストーリーから。

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●1968915
新政府軍総攻撃2日目。東北諸藩は次々に降伏している。城内にはもう食料が無い。砲撃の続く中、八重ちゃんの父・権八(松重豊)は食料を確保しに城を出る。

男達は軍議中。米沢藩からの書は会津も降伏するようにとのこと。食料さえあれば…冬になれば…という者もいれば砲撃の凄まじさに「冬まで城がもつとは思えぬ」という者も。(←冬までもってもやっぱり負けると思う、戦力の差が…)

大蔵の妻・登勢の死。そこへたまたまやってきた弟健次郎(勝地涼)を理由なく責める大蔵(玉山鉄二)。もう皆精神的に追い詰められている。それを見る容保公(綾野剛)「秋月…」

夜も砲撃は続く(←すごいです)。八重ちゃん(綾瀬はるか)と尚之助さん(長谷川博己)の会話。「会津は…八重さん、あなたは強い」「そんなら尚之助様もすっかり会津のお国の人だ」「んだなし…」

密命を帯びてひそかに城を抜け出す秋月さん(北村有起哉)を八重ちゃんが護衛。スペンサー銃の7連発。

庄内の新政府軍・薩摩藩陣所では西郷どん(吉川晃司)が「こん犠牲に答えにゃならん…新しかこん国は…」

●917
総攻撃4日目。容保公「何もかも戦で燃やしてしまった。代々築き上げてきた会津の誇りまでも汚した…」そこへ照姫(稲森いずみ)「ご立派なご決断と存じ上げまする」

新政府軍・土佐藩陣所。秋月、土佐藩士達に嬲られながら「急いでくれ。正式に降伏が受け入れられるまで、今藩士達は必死に、今、この時を死ぬ覚悟で皆戦っておるのだ…」その様子を挟んで、城外で戦う官兵衛(中村獅童)の姿、八重ちゃんの父権兵衛が被弾、城への砲撃、子供達も城内で戦っている。(←これらの場面はドキドキしました) そして板垣退助(加藤雅也)登場「降伏の嘆願に来たかい?」

城内に被弾した権八が運び込まれる「米を運んできたぞ。…八重、ぬしゃわしの誇りだ。皆を守れ。」家族に囲まれて権八絶命。

●920
総攻撃7日目。秋月が城へ帰ってくる。降伏の嘆願は受け入れられ城への砲撃がやむ。

●921
女性達へは照姫から降伏の内容が伝えられる。開城・降伏式ののち、殿、大殿は謹慎所へ。15歳に満たぬ者、60を越す者、女性はおかまいなし。藩士達は猪苗代で謹慎。女性達は皆泣く。

男達の中に八重ちゃんも加わっている。容保公「罪は我が一身にある。この上はこの一命をもって会津を、皆の行く末を守る。何があっても生き延びよ…」そこへ八重ちゃん、

「恐れながらお殿様は間違っておいでです。何があってもお殿様には生きていただかねばなりませぬ。私は何度考えてもわからね。天子様のため、公方様のため尽くしてきた会津が、なじょして逆賊と言われねばならぬのか」男達が泣く。「会津の者なら皆知ってる。悔しくてたまんね。死んだ皆様は会津の誇りを守る為に命をつかったのです。どうかそれを無駄にしねえで下さい。ほんとは日本中に言いてえ。会津は逆賊ではねえ。だけんじょ、それを証明できるのは殿様しかいねえのです。だから何があっても生きてくだせえまし。」皆泣く。殿も泣く。

二葉さん(市川実日子)の書けない文字。照姫様が代わりに筆をとる。大きく書いたのは「降参」。無言で落ちる涙。

●922
降伏の白旗が掲げられる。城外では官兵衛が泣きながら崩れ落ちる「わしは認めん、まだ戦える…」

降伏式は城の正面で。その後、容保公は妙国寺にて謹慎。

その夜、八重ちゃんが一人壁に歌を刻む
「あすの夜は 何国のだれかながむらむ なれし御城に 残す月かげ」
母・佐久「明日からどうすんべな…城下は全部焼かれちまったな…」謹慎所へ男達と共に行くつもりの八重ちゃんを母は止める「おまえはたった一人の娘だ」。

●923
女性は皆、城の掃除をする。二葉さん「戦に負けても誇りは失っちゃなんね。綺麗に渡さねば会津のおなごの恥だ。」

鶴ヶ城開城。土足で上がる官軍が磨き上げられた廊下に気付く。

会津の男達が集められている。官兵衛も戻ってくる。皆が民謡を歌い始める。八重ちゃん、尚之助さんに「懐かしいな…祝言の日。あんさまのくれた紅は結局赤すぎてつけていくとこがなかったなし…」すると尚之助さんがいきなり「女だ。女がまぎれているぞ。」引き離される八重ちゃん。部屋を出る男達。硬い表情のまま背を向ける尚之助。(←これが最後なんだろうか…)

城に戻った八重ちゃんが一人。「消えた。何もかも。」一人泣く。「そんじも空は変わらねえのか…」(←八重ちゃんの表情で泣ける)
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はぁ…戦が終わりましたね。今回は編集が良かった。秋月さんが嬲られている時の台詞と、官兵衛や権八、城内の子供達の様子を被せた場面はドキドキしました。
 
スペンサー銃で7連発を撃ちまくる八重ちゃんもかっこよかった。もうこの際平和とか言ってる場合じゃないもの…このドラマ。戦うなら強いほうがいい。八重ちゃん強いです。
 
権八さんが亡くなってしまって悲しい。あー…これはこたえる…いいお父さんだったよな…(涙)。こういうあっさりした突然のさよならは後でじんわりとこたえる。
 
降伏の内容が女性達に伝えられた場面はまるで昭和の「玉音放送」。昔、戦争を体験したうちの家族が終戦当時大泣きしたと言ってました。敗戦ではただ泣くしかない。
 
それから容保公を囲んだ男達の場面での八重ちゃんの言葉は本当に素晴らしかったです。大河ドラマの歴史に残る名台詞かも。最初は私も正直「また女が出しゃばって…これだから女が主人公の大河は…」などと思いながら見ていたのですが、内容を聞くにつれて気持ちが逆転。感動して泣けました。綾瀬さんが素晴らしい。
 
女があの時代にああいうことを言うなんて史実としてはあり得ないです。しかしあの彼女の言葉は、他の男の藩士達が言いたくても言えなかった本音ですよね。男達には誇りや意地もあるし、絶対忠誠心から殿に逆らうこともできない。彼らにああいう本音があったとしても「自らの命で責任を取る」と宣言している藩主の前では決して言えないでしょう。ああいうぶしつけな本音(死なないで殿は絶対生きてください)は、窮屈な男の階級社会の外側にいる女の八重ちゃんだからこそ言えたこと。それに八重ちゃんは、自らも一兵士としてバリバリに戦ってきたんで、他の男達にも一目置かれているんですね。だから誰も彼女を止めなかった。むしろ皆一緒になって泣いている。…そしてあの言葉こそ、会津の方々が後世に、世界に向かって言いたかったことだろうと思います。ドラマの脚色だとはいえ、あれを主人公に言わせるとはすごい脚本だと思う。ほんとに感服いたしました。
 
城を明け渡す前、女性達が城を掃除する場面もいい。立つ鳥跡を濁さず。いいですよね。これは日本人独特の美学じゃないかと思います。外国人には分からないと思う。このドラマはこんな小さな場面がすごくいい。本来「美しい日本」とは、こういう細やかな感性や礼儀、けじめ、人への気遣いや思いやりなど、昔はあたりまえだった日本人独特の美学や美意識のことを言うんだと私は思う。このドラマには今までにも日本らしい美しい場面が数多くありました。今の日本ではこういう美学はまだ生きているんでしょうか。
 
尚之助さんに止められて、八重ちゃんは謹慎所に行けなくなりましたが、史実では謹慎所に向かう途中で見つかって城に戻されたらしいです。これはいずれにしても無理だったと思う。所詮女は男とは違いますからね。下手すればとんでもないことになりかねない。彼女の身の危険もあるし、他の会津藩士達にも迷惑でしょう。それにしても尚之助さんとはこれきりなんだろうか…。この夫婦が別れるのは実に残念。

ともかく会津戦争は終わりました。これほどまで丁寧に、会津戦争終結までの歴史を会津の視点から描くドラマも少ないだろうと思います。細かなエピソードを、時間を追ってひとつひとつリアルに、臨場感溢れる演出で、尚且つ人物達の心、魂まで再現したこの大河ドラマには、今までになかったほど心を動かされました。感動しました。この歴史の大きな転換期を再現してくださった脚本家の方、NHKのスタッフの方々、出演者の皆様には深くお礼を申し上げたい。今まで全く知らなかった歴史を学ぶことができました。感謝しております。
 
ともかく一段落です。八重ちゃんマラソンはまだまだ続く…。

 

2013年7月27日土曜日

八重の桜:山川大蔵殿の研究


感想が1週間遅れているのですが(早く追いつかなくては)…新しい明治の時代に行く前に研究しておきたいお題がありまして…。『八重の桜』ももう30回で、出演者の方々もいろんな表情を見せて下さっていますが、この大蔵殿ほど顔の変わる方もあまりいません。いつも似顔絵は1度だけですが、このお方だけは1度きりではもったいない。それで特別にページを設けることにしました。

●山川大蔵殿の研究

まず、若い頃の大蔵殿は八重ちゃん大好きの優しい若者。
 
ところが、おロシアにいかれてから急に鼻息が荒くなりました。何を学んでいらしたんでしょうか。
 
官軍との戦いも佳境に入ると経験値を積んだ自信からドヤ顔になり、
 
軍事総督になってますます威厳を増し、

 
最後は超怖い人。燃えていますね。

男前な熱い男・大蔵殿は、八重ちゃんが京都に移った後も活躍されるのでしょうか…。


 

2013年7月26日金曜日

Perfume:総括-Perfume World Tour 2nd-2013



そろそろまとめましょうか…。

以前から「Perfumeは海外へ行け行け」と書いてきたこのブログにとって、今回7月のPerfume欧州公演は大変大きな出来事でした。もう終わっちゃったんですよね。びっくりですね。

去年のアジア公演は海外が初めてだったせいか、NHKさんが番組を作ってくれたりいろいろと大変な騒ぎだったように記憶してますが、それに比べると今回の欧州公演は淡々・サラサラっと終わった感じです。スケジュール的に「麺カタ対バンライブ」や「韓国のダンスフェス」「カンヌ」、それに直後には「ゆかさまスクープ」に「アミューズBBQ」などといろいろと忙しかったせいなのか、今回のヨーロッパ公演はあまり大げさに騒ぎ立てられることもなくいつの間にか終わってしまった感じ。

しかしこの欧州公演、Perfumeさん達にとってはとてつもなく大きな挑戦だったと思います。去年のアジアは近いこともあったし、公演前にも何度か行ってたりしてて、ある程度の予備知識はあったと思われるのですが今回は全て初めて。下調べと言っても「カンヌ」で行った折にパリの会場くらいは見れた…なんていう程度だったのでは。とにかくスケジュールがタイトでしたからね。ヨーロッパでの予備知識なんて「カンヌでの1曲お披露目でアチラの業界人達にはそれなりにウケタ」程度のものだったのではないかと思います。

あのチームPerufmeのこと、準備万端だったのは間違い無いですが、いかんせんヨーロッパは遠い…。そんなことを考えても、この欧州公演はスタッフさんにとってもPerfumeご本人達にとってもドキドキだったのではないかと思います。

ところが蓋を開けてみたら、行くとこ行くとこ大盛況。3会場とも全部観客が狂ったように大盛り上がり大会。もしかしたらアジア公演よりも…いやもしかしたら日本でのライブよりも盛り上がったのではないか…という程の盛況ぶり。ライブ直後の会場ではアジア公演で予習をしたファンが「マカロニ」「The best thing」「VOICE」などというコアな選曲(だれがマカロニなんて思いついたのだ?)のコーラスもやってくれたらしく、並々ならぬ観客の興奮も伝わってきました。

いやーすごいですよね。ほんとに。


大昔に(35年ほど前)日本でも外タレ様が来日して下さると、そのありがたさに日本人が大騒ぎして盛り上がりが凄かったために、外タレ様も盛り上がるし、客もギャーギャーうるさいし、とにかくすごいんで「ライブアルバム」を出したら歴史的な名盤になってしまった…という例がいくつかあるんですよ。「Made in Japan, Deep Purple」「Cheap Trick at Budokan」とかね…。大昔の日本でこういう逸話があったのも…

めったに見れないものへのありがたみ

…今回のPerfume公演にもそのようなものを感じるんですよね。会場は比較的小さいし規模では比較になりませんが、それでも今回のライブを見た人達の盛り上がりと興奮度は並々ならぬものだったのではないかと思います。やっぱり「めったに見れないものへのありがたみ」というのは大きい。だからこその「多幸感」とか「HAPPY」だったのだろうと思います。ロンドンの出待ちのファンが「PerfumeはねHAPPYなコンサートなの…笑顔が止まらない…」などと言ってましたが、まさにそんな「あのPerfumeが見れて嬉しくて嬉しくてたまらん」という感じなんでしょう。


このブログでも集めたこの公演のレビュー等を読むと、まず全員が「ビジュアルが素晴らしい」と褒めてます。日本から持ちこんだレーザーの機器や、真鍋さんの「カンヌ」の演出、いつもの派手なバックスクリーンが観客をあっと言わせたんでしょう。多くの人が演出の素晴らしさを「すごいすごい」と言ってます。「現在最高のマルチメディアを使ったパフォーマンス」と言った人(MCM BUZZ)もいる。以前からPerfumeが海外(西洋)に行くときは演出で「アート的なもの」を一緒に持って行ったほうがいいと思っていたのですが、まさに今回そんな感じで大成功です。

演出とともに、もちろん「Perfumeの複雑なダンスがすごかった」という意見も多く聞こえてきます。「綺麗な女の子の人形ダンス」はやっぱりあちらでもウケてます。ハイテク日本からやってきた綺麗な踊るポップスターは、ちょっとバーチャルな感じもあって面白い。「未来からきたポップスターのようだ」みたいな事を書いてる人(MCM BUZZ)もいましたが、まさにそれこそがPerfumeの特殊なところ。ちょっと人間じゃないみたいな演出が可能なのもいい。未来っぽい、人形的、バーチャルな感じ、複雑なダンス、それにアジア人のよくわかんない感じ、綺麗な女の子達、そんなものが合わさってPerfumeは本当に魅力的なんですね。現在24歳のPerfumeは完全な大人で、体形もダンスも完成されてますから、まさに踊るポップスターとしては非の打ち所が無いんだろうと思います。彼女達は間違いなく世界クラスです。もう誰が見てもすごいと思える位置にいる。

ちょっと特異なもの、面白いものとして受け取られたらしいのが、あの長いMCと観客参加のPTAコーナーでしょう。どうやらほとんどの人にOKだったらしいのにも驚きました。わざわざ記事にして真面目なレビューを書くとなれば、それなりに冷静な意見(The Electricity Club)「長すぎた、退屈、時間つぶし」も出てくるでしょうが、実際のライブの会場ではそれなりにみんな盛り上がってたみたいです。出待ちのファンも「どうせ酔っ払ってるから騒げればなんでもいいや…」と言っているし「Fish & Chipsはやらない(くだらない)」という人も、あれは彼が照れて出来なかっただけの話ですね(笑)。あまり気にする必要もないでしょう。最初は戸惑った長いMCも、観客参加のPTAでの遊びも、最後には「HAPPY」を合言葉に観客全員が温かく受け入れた模様。興味だけで見に来たにわかの人も、コアなファンの熱気につられて思わず一緒に騒いじゃった…という感じでしょうか(笑)。「HAPPY」の力は強いですね。これもPerfumeならではの力だろうと思います。こういう客煽りをやるアーティストは少ないんでしょうね。確かにQUEENのフレディ様の「レロレーロ」ぐらいしか思いつかないもんな…。


とにかく、Perfumeのコアなファンもにわかファンも付き合いの人も、ほとんどすべての人が「こんなショーは今まで見たことがない」と言っているのがなによりも嬉しい。演出の派手さ、それにPerfumeのハイレベルなダンス、エレクトロとJ-POPの絶妙に混ざったキャッチーな音楽、低音の効いた音響、そしてあの妙なMC、観客参加で騒ぐPTA、そしてあまりにもラブリーな日本から来た綺麗な女の子達…で、Perfumeの欧州公演は会場にいた人々全てを完全に魅了してしまったんだろうと思います。

「こんなショーは今まで見たことがない」

大成功です。こういう言葉が引き出せれば今後にも繋げていけることは間違いない。「今まで見たことがない」「あのPerfume公演はすごかった」「こちらの想像を完全に吹き飛ばしてくれた」ライブだったからこそ、観客が「また見たい」「友達も連れてこよう」と次に繋げてくれるからです。もしPerfumeご本人達のスケジュールさえ大丈夫であれば、欧州公演はまたあるんだろうと思えてきますね。

今回のセットリストについて言及した人(J-POP GO)もいました。「Perfumeはバックカタログが大きくなってるので、どれをセットリストに入れるのかが難しくなってきたかも」などと書いてますが、これは実際には「もっと昔の曲が見たかった」ということでしょう。具体的にトライアングルからの曲が見たかったと言ってますね。確かに海外のファンがYoutubeで見てきたのは過去の曲ですから、過去の曲に馴染みがあるのはしょうがない。海外でのセットリストは現地のファンのことを考えると、日本での最新のものより、過去の名曲を中心としたもののほうがいいのかもしれませんね。これは検討の余地あり。

それから、特に欧州ではやはりダンス曲がウケるみたいですね。あのロンドンで(あまり有名じゃない)「Glitter」が選ばれたのもちょっとびっくりしましたが、ああいう曲が人気だというのは、やはりアチラではダンス曲がウケルと見ていいんだろうと思います。特にPerfumeのコアなファン以外の人には、ああいうダンス曲が音としてウケるはずです。あの曲は音が派手で踊りやすいですからね。前述の「トライアングルの曲が見たい」と言った人も過去のダンス曲のことを言っているんだろうと思います。欧州はダンス曲がウケる…。


ところで、フランスではファッション誌「ELLE」が採り上げてくれたのにも驚きです。J-POP誌でもアニメ関連でもなく、一般のファッション誌ですよ。これはすごいです。フランスは「面白ニッポン文化」がほんとうに浸透しているんでしょうね。

ロンドンでは(今のところ)一般誌では採り上げられなかったみたいですが、これはしょうがないんです。Perfumeがロンドンにいた週、実はテニスのウィンブルドン選手権が開かれてまして、あの週末に男子シングルスで77何年ぶりに英国人が優勝したんです。イギリス人にとっては大大大大事件で国を挙げてのお祭り騒ぎの狂喜乱舞状態だったんですね。それに最近は王室に赤ちゃんも生まれましたし…。さすがに今の英国の一般誌に極東のポップスターの記事が載るチャンスは無いかと思われます。これはしょうがないでしょう(笑)。


ともかくPerfumeが今回欧州に大きな種をまいてきたことは間違いないです。この種はこれからどんどん育つ可能性もあると思います。以前このブログでは、Perfumeの海外展開での成功は、ビルボードのチャートに何曲入れるか…ではなく、海外でライブをして多くの人の心に忘れられないショーをしてくること=人の記憶に残るアーティストになることだと書いたことがあるのですが、今回完璧に大成功だったと思います。ほんとに予想以上の大成功。今回のPerfume公演を、一生忘れられない経験、「あんなの見たことが無い」と思ってくれた観客は多いだろうと思います。すごいことですね。

彼女達の堂々としたステージ上での姿も、物怖じしない手馴れた客いじりも、完璧なパフォーマンスも、全てPerfumeさん達が長年経験を積んできたプロだということの証です。今回の(言葉の通じない)欧州での成功を見ても、彼女達は本当に世界クラスのパフォーマーなんだと心から思います。もうどこに行っても大丈夫。ほんとにすごいですね。Perfumeさん達には心から大きな拍手。拍手喝采。

やっぱりPerfumeはやってくれる… (o)b


2013年7月25日木曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第28回「自慢の娘」



戦いは続きます。今回も篭城戦の続き。全員が必死です。

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●1968826、27
彼岸獅子を従えて入城した山川大蔵(玉山鉄二)が軍事総督に任命される。軍議では敵に占領された小田山をどう取り返すかの話し合い。その頃八重ちゃん(綾瀬はるか)は銃の調整。「もう(弾が)これしかねえ…」

 城の外では西郷頼母(西田敏行)と息子が城を出ようとしている。国境の萱野権兵衛へ伝言を届けるという。八重ちゃんが「ご家老様はお逃げになるのか…お城を捨てるのか…」と問い詰める。「人にはそれぞれ道がある」と言葉少く背を向ける頼母。なおも訝る八重ちゃんに「恭順を唱えることのほうが今はむしろ勇気がいる」と秋月(北村有起哉)が諭す。城では一人容保公(綾野剛)が呟く「頼母…生きよ

 城内では女性達が玄米を握る「一粒も無駄にしてはいけねえ。」そこへ娘子隊の帰還。照姫(稲森いずみ)のもと中野竹子(黒木メイサ)らの死が伝えられる。八重ちゃんの母(風吹ジュン)「一緒に生きてた人が一人ひとりいなくなるな…」八重ちゃん「戦だから立ち止まってはいかんけ…」。そこへ砲撃の音。

 小田山から砲撃が始まる。桁違いの威力のアームストロング砲らしい。八重ちゃんのアイデアで大砲の火薬を増やして小田山に打ち込む。成功。そこへ父権八(松重豊)が現れる「北出丸で鉄砲隊を指揮したそうだな。山本家の名に恥じぬ働きであったと聞く。よくやった。」なおも大砲を指揮しようとする八重ちゃんに権八は城内を鎮めるよう言いつける。

 城内の女性達にも容保公が声をかけて廻る。鳴り響く大砲の音。城内に打ち込まれた砲弾の爆発を八重ちゃんが消しとめる。すぐに八重ちゃんは砲弾の火消しの方法を女性達に指導。

容保公が八重ちゃんを呼ぶ。砲弾の火消しを説明するようにとのこと。砲弾は信管を濡らせば爆発をとめることが出来る。なお弾の中には鉄片が入っており、それが飛び散ることで周りを破壊する。八重ちゃん、子供の頃の追鳥狩の思い出とともに「役に立ちたいと思っていた。…一人また一人と共いる仲間を亡くしますが残った者達で力を合わせ会津を守るお役に立ちたいと存じます。」と殿に伝える。容保公「八重、女も子供も皆我が家臣。共に力を尽くせよ。

城内の女性達、子供達が飛び散った砲弾の弾(鉄片)を集める。それを溶かして鉄砲の弾を作る。女性達「(鉄砲の弾も)怖くねえな…」
 
その様子を遠くから見つめる父権八。「一度も認めてやんなかった。おなごが鉄砲の腕だけ磨いても何一ついい事はねえ。いつか身を滅ぼす元になんべ…そう思うてた。んだけんじょ、八重が鉄砲を学んだことは間違いではなかったかもしんね…。闇の中でも小さな穴が一つ開けば光が一筋差し込んでくる。」(チビ八重ちゃんの映像)「その穴を開けんのが八重の鉄砲かもしんねーな…」(←嬉しそう) 権八、八重ちゃんと目があうと無言でうなずく。
 
●828
小田山に敵の大砲がずらりと並ぶ。砲撃は増える一方。敵は日々兵力を増している。「今のうちに囲みを破り兵糧と火薬を運び込む道を開かねば…、なんとか米沢藩とつなぎをとらねば…」そこで佐川官兵衛(中村獅童)が早朝出撃すると申し出る。

その夜、容保公の前で官兵衛の出陣の儀式。危ない戦になるため官兵衛も覚悟を決める。「もとより命は捨てる覚悟で出陣いたしまする…必ず囲みを破り米沢への道を開きまする。それが出来ねえ時は城に戻らぬ覚悟…」

●829
朝(卯の刻・午前6時)官兵衛が寝過ごした(←笑)。出陣が遅れたため苦戦を強いられる。その後、城内では子供達が凧揚げ。それを日向ユキ(剛力彩芽)が郊外から見る「八重姉様だ…お城はまだまだ大丈夫だ…」

京都では覚馬(西島秀俊)のもとに岩倉具視(小堺一機)が会いにきている。覚馬の建白書『管見』を読んだらしい。「新しい国の形が全部ここに書いてある。死んだらいかん、また会いまひょ…。」

●914
新政府軍の総攻撃が始まる。砲弾が雨のように降り注ぐ。撃ち込まれる砲弾は一日2000発。近くに落ちた砲弾を山川登勢(白羽ゆり)が消しに行く。消し止めたと思った瞬間爆発。登勢を抱きかかえる八重ちゃんの上にもまた砲弾が降り注ぐ。天井に穴が開いた。
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凄まじいです。特に最後914日の新政府軍の総攻撃の様子は、短いながらも怖いシーン。登勢さんの負傷と共に非常にショッキングな最後でした。
 
今回も826日から914日までの篭城戦の様々なエピソードを細かく描いています。前回、前々回に比べてだんだん砲撃が激しくなる様子もリアルで本当に怖い。城内にいる人々の必死な様子が伝わってきます。子供達もたくさん城内にいたんですね。家老達・男性達の顔が険しいのに比べて、女性達は、食料を用意している場面や弾を作る場面でも、誰かの引越しか何かのように和気あいあいとしてるのがかえってリアル。普通の人達(女性・子供・老人)がそのまま城で戦ってるんですね。それにあらためて驚かされます。だからこそ心を摑まれます。もし私があそこにいたら…と考えずにはいられない。
 
以前から(一般的には無名の女性を主人公にしたため)「主役がなかなか出てこない」とか「容保の桜、会津の桜でいいじゃないか…」という意見もネット界隈では飛び交っていたようですが、今のこの篭城戦での八重ちゃんの活躍を見ると、この方が主人公でよかったなと思います。というのもこのドラマでは、いかにも普通の(普通じゃないけど)女性が、歴史の激流に飲み込まれながらも必死で最善を尽くす様子が描かれているからです。八重ちゃんだけじゃない。彼女の友人達の勇気、神保雪さんや中野竹子さん、西郷千恵さん、それに今回の山川登勢さんそれぞれのエピソードも強く心に残ります。戦時に男性が頑張るのはあたりまえ。だけど女性達がそれ以上に頑張っているのを見るともっと心を動かされる。八重ちゃんと彼女の友人達に突然降りかかった事件=女性の目から見た会津戦争。これは「容保の桜」では描けなかっただろうと思う。毎回会津の女性達に心を動かされています。
 
官兵衛さんが寝坊した話は有名らしいですが、実際には米沢藩はもう降伏していたそうで、もし彼が2時間早く起きたとしても、結果はそれほど変わらなかったらしいです。それにしても彼はこの後、会津が降伏するまで城の外で戦い続けたそうで凄い人ですね。
 
ところで今回は容保公がよかった…。八重ちゃんとの場面での言葉もよかったし、官兵衛との場面もよかった。綾野剛さんはお若いのに、全てを背負う殿様の貫禄がありますね。頑張ってくれている部下を信頼する上司の顔なの。いい上司と部下の関係なんですよ。皆、なぜここまでして彼のために戦うのか…が納得出来る。官兵衛や八重ちゃんが切々と自分の思いを伝えるのを聞く容保公の表情が本当によかった。
 
相変わらずいろんな細切れのエピソードがてんこ盛りで、淡々とストーリーが進みますが、この淡々とした感じがかえって史実をリアルに再現しているように思えます。