2014年8月29日金曜日

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第30回「中国大返し」 7月27日放送



また今回も大きな時代の転換期の真っ只中。有名な「中国大返し」を順を追ってかなり詳しく見せてくれてます。それが面白かった。官兵衛のホームドラマ以外は。

7月の放送時に1度見たときはサラサラっと見てしまって、歴史的な大事件なのになんだか心に残らないもんだな…と思ったのですが、ブログを書くに当たってまた録画をメモしながら見直すと、本当に色んな事が描写されているのにびっくり。

印象が薄いと感じたのは、この「中国大返し」の細かな経緯を全て入れてしまったからかも。だからドラマとしては忙しい感じになってしまった。いろんな情報が多すぎて印象が散漫な感じになっている。

だけど大河ドラマの見方はそれぞれで、私のように歴史にそれほど詳しくない者が、史実の再現だと思って見ると結構面白かったりする。「中国大返し」って今までのドラマではあまり記憶になかったんだけど(いつの間にか山崎の合戦になっていたり)、今回は日を追った経過が詳しく見えるのでそれが面白かった。へーほー…などと言いながら見た。これは官兵衛主人公のドラマだからこそ可能だったのか(どこまでが史実に忠実なのかは未確認)。

山崎の合戦が映像的に省略されたのは残念。戦のシーンが全く無いとやはり心には残らない。光秀さんがあっという間にいなくなってしまった。

こういう情報の羅列的なドラマが、ドラマとしていいのかどうかは疑問だけれど、史実を知るためのきっかけだと思えば面白いもんだなと思う。


★あらすじ

秀吉と官兵衛の軍の中国大返し。街道では兵をサポートする準備を、また各地域には手紙をばら撒いて根回し。移動が早いだけではなく味方を増やし、しっかりと準備を整えて光秀と対戦。秀吉軍圧勝。


●流れと感想

・秀吉軍は走る走る走る走る走る走る走る走る…中国大返し中。
・黒田の井上九郎右衛門は、先回りして馬を手配、食料を用意し、街道を照らして秀吉軍移動のサポート。短い場面だけど面白い。ご飯は走りながら食べる…へーすごいなー。
67
姫路城 秀吉軍到着。光ちゃんが皆さんのお世話。しかしみんな元気ですね。この時秀吉45歳。体力がありますね。
・その頃官兵衛は遅れて街道を走る。長政が家族の話をして官兵衛に窘められる。このオヤジは厳しい。そこに又兵衛も加わる。官兵衛、又兵衛には優しい。
姫路城 秀吉は各武将宛に「味方になってね」とお手紙を執筆中。官兵衛も姫路に到着。兵士の士気は金と米で上げる。
68
・長政がおむすびの列に加わろうとすると…アチャーなんだこの小娘。蜂須賀小六さんの娘だそうだ。うわーなんとぶしつけな娘だろう。困ったね。長政タジタジ。
備後・足利義昭の御座所 このお方もお手紙を執筆中。毛利の小早川さん宛てに「信長は討ったからワシの上洛を助けなさい」
備中・猿掛城 義昭さんからお手紙ついた。小早川さん「けっ」と無視。
姫路城 秀吉軍軍議中。官兵衛のアイデア→光秀に「待っていろ」と知らせて脅すことにする。九郎右衛門がおつかいに選ばれる。突然僧がやってきて「明日の出発は不吉だ」と言うが秀吉は笑い飛ばす「死ぬ気で行くからいいのだ」竹中秀吉のカリスマがすごい。
・ところで官兵衛は光ちゃんに会っていないらしい。…で部屋の襖の向こうに光ちゃんがいて赤ちゃんが出てきて…云々だけどこれは省略。もうパッと襖開ければすむことじゃん。時間をとる必要なし。
下鳥羽・光秀軍 公家さんが挨拶。光秀宮中に銀5000を献上。光秀はいい国が作りたい。
69
秀吉軍 姫路を出発。2万人の軍だそうだ。また走る走る走る走る…。
洞ヶ峠・光秀軍 一方光秀も味方を募る。頼りにしていた筒井順慶が来ない。この時点で光秀はまだ秀吉の事を知らない。中国の秀吉も北陸の柴田も動けないはずだ。
・そこへ九郎右衛門登場「当方今夜中に兵庫に入ります。数日中に京にのぼる。お楽しみに。毛利も我が軍の味方」と毛利の旗を見せる。光秀…
かんべーか…やりおったなかんべー…
ってまた官兵衛の作戦だとなぜ分かる?秀吉の名前は一度も出てこなかったぞ。
尼崎・栖賢寺秀吉陣 (もう京都です)高山右近がやってきた。秀吉が集まった武将達に感謝。髷を落とす。中川清秀、池田恒典もいる…え…中川清秀って、え~あの中山裏切り清秀…アラキチャン…。
・秀吉が号令をかける。竹中秀吉は素晴らしいですね。迫力あるなぁ。
大阪 官兵衛が丹羽長秀を説得。ノブ様の三男・信孝さんは(数の多い)秀吉の下につきたくないと言っているらしい。
越前・北庄城 その頃柴田勝家「京にのぼーる!光秀を討つ!」とやる気満々…がちと遅かった。
613
富田・秀吉本陣 織田信孝と丹羽長秀が参加。なんと大コーフン!信孝さんは時代劇顔。これは強い味方。
・午後4時、山崎にて開戦。羽柴秀吉軍4万×明智軍13。うわ~これは最初から勝敗が決まってますね。合戦の場面は省略。光秀軍の武将の討ち死の報告のみ。うわー映像をくれ。光秀愕然「こんなはずでは…」すぐに敗走。そして急に藪の中、竹槍で殺される。うわーあっさりと…早いなぁ。本能寺からわずか11日後。これはあまりにもあっさりしすぎて、そのことがショック。やっぱり合戦シーンがないと盛り上がらない。
長浜城 秀吉帰宅。城はボロボロです。おねさんも無事。夫婦抱き合って喜ぶ。おねさんはだんだんいい感じになってきた。官兵衛「いよいよ天下が見えてまいりました」秀吉が不安そうな顔をする「このわしが天下人?」家臣と官兵衛が盛り立てる。官兵衛最後にニンマリ…。



2014年8月28日木曜日

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第29回「天下の秘策」 7月20日放送



今回面白かったです。このあたりはおそらく黒田官兵衛さんにとって一番輝いていた頃なんでしょうか。もともと官兵衛さんのことはよく知らないのですが、この中国大返しに秀吉を支えた功績は大きい。毛利との交渉役としても活躍。

いやーそれにしてもこのドラマでの毛利との駆け引きはかなり珍しい設定なのかな?簡単にネット上で調べても、このあたりの史実は秀吉側が信長の死を毛利側に悟られること無く和議をとりつけたのが定説みたいですね。私もそれが史実だと思っていたので、このドラマの展開はかなりびっくりです。

そもそもこの高松城水攻めを取り囲む秀吉側と毛利の状況って、毛利が3万、秀吉軍も3だったそう。五分五分の勢力なんですが秀吉には後ろに信長がいる。信長の援軍(光秀1万?)が加われば秀吉・織田側が数に勝るわけで毛利には都合が悪い。しかし本能寺が起こって秀吉には後ろ盾が無くなった。秀吉は京に帰らなければならない。もし光秀と毛利が結んだら挟み撃ちにされる。そこで秀吉が大きく譲歩して毛利には本領安堵、その代わり秀吉側は高松城の清水宗治に切腹させることで和議を結ぶ。(信長の死を知らなければ)本領安堵は毛利にも都合がいい。そこで和議を受け入れたわけで、これは信長の死を知らなかったからこそ成り立った話。もし信長の死を知っていれば、秀吉軍と毛利は五分五分。もし光秀と結べば勝てる可能性も十分。簡単に和議を受け入れる必要は無かったのでは。また高松城主清水さんを殺すこともなかったのでは…。

というわけで、私はこのあたりの話は毛利が信長の死を知らなかったからこそ可能だった秀吉の危ない綱渡りだと思っていたので、先週官兵衛が安国寺恵瓊に信長の死をあっさりと伝える場面では椅子からころげ落ちるほどびっくりしました。

そのような思い込みで見ているからこそ、このドラマのような変化球は違う意味で面白かったです。全体のテンポも良かったし。どう辻褄を合わせるのか…?結果的には…うーん70点ぐらい?よくわかんないけど、ちょっと無理があるかな…ウーン…。でも俳優さん達の熱演でうまく納得させられちゃった感じ。それはそれで面白い。ちょっとずつ茶々を入れながら楽しんで見れました。そんなわけで感想もちょっと揚げ足を取り気味…。


★あらすじ

まず恵瓊に信長の死を知らせて話にのらせる。それで内側から毛利を説得。高松城の清水さんを切腹させて和議を結ぶ。官兵衛が毛利との交渉、中国大返しの準備と大活躍。秀吉軍は走る走る走る…。


●流れと感想

・まず先週のまとめ。官兵衛、秀吉に「すべてはこの官兵衛にお任せください」ギラギラ嬉しそうだ。
63日 
・恵瓊と密談。おっとここは官兵衛の陣だったんですね。さて官兵衛が全てを話す「明智謀反」恵瓊立ち上がる「なんで言った?」官兵衛「恵瓊さんならわかるでしょう」恵瓊いい顔「面白いその懸けワシも乗った」「私ら二人で天下を動かす。これ以上に面白いことは無い。」恵瓊ノリノリ「高松城へは織田へ寝返るようにときつける」←恵瓊さんなんで乗ったのよ?毛利に言えば全部ひっくりかえるぞ。押せ押せでいけるじゃん?それに清水さんが織田に寝返るわけがない。
高松城 恵瓊が清水さんに織田に寝返ろと言う。清水「腹を切る」この人はどうしても死にたいらしい。
小早川隆景の本陣 恵瓊が信長の死を隠し和議の受け入れを勧める。小早川は訝る「なぜ我らに有利な話になった?」そこへ官兵衛登場「戦いはいけないYesNoか今返事をくれ。清水さんは素晴らしいけど彼が死ねば戦いが終わらせられる。」←え…なんかおかしくない?
・和議の理由は…官兵衛「天下のため。乱世を終わらせるため。」…えーまだ乱世は終わらないぞ。九州と関東、東北はどうする?…そして何故か小早川さんは納得。←このあたりが一番苦しい展開かな。なんとなーく辻褄が合いそうで合ってないかも。うーん…信長の死が伝わらなければありうるのか。しかし恵瓊さんが信長の死を毛利に知らせればそれまでだからなぁ。この時点で平和のために和議を結ぼうなんて…ちょっと妙な感じ。
黒田本陣 官兵衛家臣に宣言「我らが秀吉様を天下人へ押し上げる」準備開始。詳しい準備の内容が出てきたのはよかった。官兵衛さんはこの時に本当に活躍したらしいです。馬や食料、草鞋の用意。船も使う。松明で街道を照らす…などなど具体的で面白い。こういう細かいところが描写されたのは嬉しい。善助が活躍。
64
高松城下 水上にて清水さん切腹。これが一番理由があいまい。単なる捨て駒。見捨てる恵瓊と官兵衛も黒い。この人の死は毛利と秀吉軍の戦を終わらせる為のギリギリの選択だったはずなのに、この話ではなんとなく清水さんが死にたい人に見えてしまった。それにしても宇梶さんは本当にかっこいいですね。こんなに短期間の出演なんてもったいない。身体も大きいし怖いし、いかにも戦国武将っぽくてかっこいい。毛利側が泣く。なんだか小早川さんも納得して無さそう。
毛利陣 小早川に本能寺のニュースが届く。\(^o^)/ワーーーーッ!!
姫路・黒田屋敷 ここにも本能寺のニュースが届く。又兵衛が官兵衛に知らせに出発。
黒田陣 出発準備中。
姫路への街道では 黒田陣を出た長政がヘトヘト。そこでばったり又兵衛に会う。ああ…。
伊賀の山中 家康は徒歩で三河を目指す。貫禄がすごいですね。
★65
安土城 光秀が城に入る。茶器の分配「信長の物は全て分け与える。この城もオレが燃やす」
美濃 おねさん達が避難中。長浜城が明智軍に落ちた。おねさんの貫禄が役に合ってきた。
姫路・黒田屋敷 秀吉軍を迎える準備。長政到着してまた秀吉軍に戻る。徒歩は大変。
安土城 京、近江は明智軍に落ちた。細川からの手紙「出家する、戦には加わらん」青ざめる光秀「朝廷にお墨付きをいただく」
秀吉軍 にせの手紙(信長は死んでいない)を各地にばらまく。
毛利陣 官兵衛と小早川。毛利から人質をとって兵を引く。官兵衛は毛利の旗が欲しい。実は小早川は全て知っていた。官兵衛の開き直り作戦開始。小早川「光秀と挟み撃ちできるけど」官兵衛「秀吉はつえーんだから従えっ!」小早川「毛利にも野心はないし…行けっ、わしゃおぬしに懸ける」←うわーなんだか都合が良すぎ。小早川さんいい人過ぎ。なーんだか納得がいかんな。でも鶴見さんはステキですね
★66
秀吉軍 出発です。みんな走る走る。
毛利陣 吉川元春が京からの手紙を受け取る。「」小早川に摑みかかる。怒る怒る怒る怒る「追えーっ!」吉川さん怒ってます。この人の反応は真っ当。理解できるわ。吉川さんは真っ直ぐです。二人で喧嘩してます。
黒田陣 山向こうの毛利陣を観察。毛利が引いている!
★67
安土城 光成、朝廷の後ろ盾をとりつける。
・その頃秀吉軍は走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る…。

それにしても情報が多いですね。なんだか情報が多すぎて、大変な事態なのにあまりドラマチックなうねりを感じない。多少無理のある毛利との駆け引きもチマチマして見えてしまった。結局小早川さんを説き伏せられたのも「秀吉は強いから味方に付け」なので、えー戦ってそんなに簡単に終わるものなのか…うーん。



2014年8月27日水曜日

BABYMETAL:マリア像破壊映像について(+今骨バンド映像はアリなのか)


-----------------------------------------------------------
★遅すぎる追記・2015121
このエントリーが某所でよくBABYMETALへのアンチ活動の材料にされているので釘を刺す。マリア像破壊映像は常識的に考えれば問題。しかし1029日の発売の後、このビデオが海外で問題になったという話は一切聞かない。結果は問題なし。やったもんはしょうがないけど、今後は海外の宗教関係は気をつけたほうがいいというだけの話。ライブ映像ももう武道館ライブが出て評判になっているんだし、問題は過去のもの。軽率に(この映像作品発売前の)私の個人的な心配をうだうだ書いたことは大変反省しているが、海外の宗教に関する内容が間違っているとは思わないのでこのエントリーは消さない。ただしもう終わったこと。これを現行のアンチ活動の材料にはしないでいただきたい。
-----------------------------------------------------------


これ現在某掲示板上で話題になっていることです。ちょっと覗いてみたらこのことを話している方々がいらっしゃる。実は私もこのことに関しては、この掲示板を見る以前からちょっと気になってました。どうしようかな…とも思ったんだけど、やはり気になるので書いておこうと思う。これも日本人が海外とどう向き合うか…の記録。

まず話の大まかなアウトラインを。今年1029日に発売予定の新しいライブ映像作品「LIVE ~ LEGEND 1999&1997 APOCALYPSE [Blu-ray]」。これは去年2013年の6月と12月のBABYMETALのライブ映像を収めたもの。この映像の発売が発表になったのはどれぐらい前だっただろうか。作品はもうアマゾンなどでも予約受付中で発売は決定されています。

問題はこの中の「LEGEND 1997" SU-METAL聖誕祭 2013/12/21 at 幕張メッセイベントホール」のライブでの演出。この日、ステージ上には巨大なマリア像が据えられ、ライブの最後にこの像の頭が破壊される演出があったらしい。問題はこれがキリスト教徒、特に海外の人々の怒りを誘発するものではないかというもの。

私もこれが気になってました。やはりこのことは書いておこうと思う。掲示板の中身はこのマリア像破壊のことだけなのですが、私個人的にはもう一つ気になる事があるので、その2つを書いておきたい。

今さらここでいろいろと書いたところでスタッフさんが見ることもないだろうし、そもそもパッケージの生産が始まっているのであればもう後戻りは出来ないだろうし、ここで文句を言うのも無駄といえば無駄。しかし「海外海外」と言っているブログとしては避けては通れない内容。無視は出来ない。ともかくこれも海外関連の記録として書いておきます


1マリア像破壊映像について

これは言わずもがな。まず第一に一般的なモラルの問題、海外と日本人の一般常識の違い。これは最初からくどくど説明しても理解し辛いもの。なのでまず端的に言います。

こういう宗教関連の感覚をよく分かっていない日本人は、こんな内容はまず触らない方がいいです。大変危険。

無宗教の多い日本人とは違い、世界には宗教を非常に重要視している人が大勢いる。その真剣さは日本人にはまず理解出来ない。どうして証明のできないものを絶対的に信じられるのか…そんなことを話しても論議することさえ出来ない人がたくさんいる。多くの人にとって神は実存するんですね。そこに論議の余地は無い。ミラクルを信じたり、神のご加護を有難がったり、神様のために生きる事を生きがい、誇りに思う人々も世界にはたくさんいる。進化論さえ信じない人も多い(特にアメリカ)。

マリア像かキリスト像か…なんて違いもほとんど無関係。カソリックかプロテスタントなんて違いもほとんどない。キリスト教圏で育った人達にとって、宗教的な偶像を粗末にしないことは基本的な常識。偶像の破壊なんて決してやってはいけないこと。だからたとえ演出とはいえ、マリア像を破壊するのは(それに見える演出は)まずタブー。冗談で扱っていい内容ではないんです。まず触らない方がいい。

それからこれにはもう一つ、違う文化圏から来た外国人がタブーを犯すという問題もある。

例えば日本人ならこう考えれば分かりやすい。アメリカのティーンのバンドがいて、非常に上手いし曲もいい。パッケージも非常に魅力的。日本人にも人気。そのバンドがアメリカでステージ上での演出として巨大な仏像の首をチェーンソーで切断したらどれぐらいの日本人がいやな思いをするだろう?バチアタリと思わないだろうか?敬虔な仏教徒でなくても日本人なら非常に居心地が悪いと感じないだろうか?それ以外にも例えば、外国人が日本の神社を破壊したり、先祖のお墓の墓石を破壊したりしたら、いやな気持ちにはならないだろうか?

どんな文化圏であれ崇拝や敬いの対象になっているものを、違う文化圏の外国人が破壊するのを見るのは非常に不快なこと。西洋人から見れば(キリスト教圏外の)アジア人がやっているのがまた問題。どんなに受け入れられたとはいっても、今でも多くの西洋人にとってのBABYMETALはあくまでも外国人=異文化から来たバンド。そんな外国人がマリア像を破壊することに怒りを感じる人は多いかもしれない。だから危険。遊びで扱っていい素材ではないと思う。

「マリア像ではない」という苦しい言い訳もあるかもしれないが、(演出の一環として)すぅさんが十字架に磔になっている画像も出回っている。私は実際の現場を見ていないので断言は出来ないが、キリスト教的なものであると見られることは避けられないだろう。

ちなみにほぼ無宗教だが常識的で普通のアメリカ人の旦那Aに、このことをどう思うかと聞いてみた見たところ「やめたほうがいい」とのこと。非常に不快らしい。「なんとバカな事を…」と言った。彼もキリスト教圏で育った普通の人でカソリックではないけれどタブーはタブー。冗談とは受け取れないとのこと。ダメなことはダメだと断言した。

BABYMETALのパロディのユーモアが海外の音楽ファンにも受け入れられているのは事実。スターウォーズのパロディなんてかなり面白がってくれている。元々このマリア像の演出も冗談のつもりだったのだろうと思うが、こればかりは超えてはいけない一線だったかも。子供のやるメタルレジスタンスのパロディなら、せめて日本のKAWAIIの偶像=キティちゃんの像を破壊するぐらいに留めておけばよかったのに。

BABYMETALは世界では所詮やっと名前を知られるようになったばかりのバンド。それほどの影響力も無いのかもしれない。しかしせっかく78月のツアーで日本人としてありえないほどの最高の賞賛を今現在西洋で浴びているのに、今なぜ無駄に危険をおかす(=そんな映像を出す)必要があるのだろう。スタッフの無知から出たものとはいえ宗教がらみは非常に危険。ほんとうにこの映像がこのまま出るのかどうなのか…。出るのならもうしょうがないけれど、とりあえずここにはこのことを記録しておきたい。私にも映像が出た後での海外の反応がどうなるのかは今は分からない。結果的になにも問題がなければ幸い。


2なぜ今さら骨バンドの映像なのか?

これは私の個人的な意見。ここはとにかく「BABYMETALが海外でどうなるのか」を考えるブログなのでその観点からの意見。日本国内ではなんの問題もないと思います。

さて海外のファンにとって、この10月発売の映像作品のリリースはいいタイミングなのか?…実はこれも多少不満。というのも今年の夏のツアーでは、BABYMETALは神バンドつきでの海外お披露目だったわけで骨バンドは一切関係なし。ところがこの「LIVE ~ LEGEND 1999&1997 APOCALYPSE [Blu-ray]」の中身は、ライブの半分は骨バンドのカラオケショーだと聞く。後半だけに神バンドが登場するらしい。

これはタイミングの問題。私は個人的には今現在一番効果的な旬の素材を出してほしいと思う。今年3月の武道館ライブか、7月のロンドンライブ映像。その2択のみ。この2つなら全編神バンド付きで内容もぶれることはないし、それに今ならまだ海外のファンの気持ちも熱いだろうから、11月のロンドンとNYのライブに向けての直接的な宣伝にもなると思う。

ファンが見たいのは「先日見たばかりのライブに近い映像」。

1年以上前のそれも半分骨バンドのライブ映像を出しても、もう今のBABYMETALとは別物でしょう。今なら武道館かロンドンライブの映像しかない。これがなぜ今出せないのか疑問。

おそらくライブをやった順番に映像作品を出してるんだろうと思うけれど、それならこの2013年のライブ映像は今年の春頃に出して欲しかった。海外に今売れるのは今のバンドの形を収めた映像。今は武道館ライブかロンドンライブを出して、この2013年のライブは後から日本のファン向けにボーナス的に出せばいいだろうと思う。今年の10月から遡って半年以上前の武道館ライブ映像なら秋に出そうと思えば出せたのではないか。時期的にもったいないと思う。

何事もチャンスを摑めるのは旬な時期だけです。盛り上がってる頂点で客の欲しがるものを出した方がいい。Perfumeの去年7月のライブ映像も今年の秋に出るみたいですが、これも最高の時期を逃したんじゃないかとちょっと心配。BABYMETALのロンドンの映像も早く出した方がいいと思う。