能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2016年12月13日火曜日

Red Hot Chili Pepppers – Dark Necessities (2016)



大人になったレッチリ。



 
Red Hot Chili Pepppers – Dark Necessities (2016)

Dark Necessities Live at O2 Arena, 12-6-2016.

Album:  The Getaway 
Released: Jun 17, 2016
℗ 2016 Warner Bros. Records Inc.
 

派手な生活をしてきた50歳のオヤジが20歳の女の子と恋に落ちた。最初は楽しかったのに時間が経つにつれてお互いに居心地が悪くなってしまう。オヤジは20歳の女の子のイノセンスと明るさに惹かれたのに、自分の中に潜む闇を消すことができない。溝は広がるばかり…もう限界…そしてオヤジは静かに別れ話を始める

   You and I both know 
   俺もお前もわかっているんだ
   Everything must go away 
   全てを終わりにしなければ
   Ah, what do you say? 
   どう思う?

彼女はオヤジに理由を尋ねる。
自分に言い聞かせるように
オヤジは答える。

   Yeah, you don't know my mind 
   お前には俺の心がわからない
   You don't know my kind 
   お前には俺のような人間もわからないだろう
   Dark necessities are part of my design 
   俺には闇が必要で、闇は俺そのものなんだよ

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BABYMETALちゃんがサポートをやるのに刺激されて、またちょっとレッチリに興味がわいている。刺激がなければ最新のアルバムも聴かないぐらいなので、かなりゆるい興味なんだけれど。

この曲はBABYMETALちゃんのサポートのニュースが最初に出た頃に初めて聴いて、好きで…でも取り上げようかどうしようかと悩んだ。

というのもこの曲は私が昔知っていたレッチリとは音も雰囲気も違う気がしたから。そういえばギターもフルシアンテ君ではないしなぁなどと思っていた。嫌いじゃないけれどちょっとイメージが違う…そんな感じがしていた。

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先日から彼らの英国ツアーが始まって、改めて今回のレッチリのツアーのライブ映像等を見ていたらちょっと考えが変わった。やっぱりこの曲はいい。それでここに記録しておこうと思った。

感じた違和感は、ギタリストが違うからだけではないんですよねきっと。この曲はすごく大人なのよ。大人すぎる…元気がない。レッチリってこんな風だったっけ?

彼らのコアなファンじゃないので、今までの過去の曲もロクに聴いていないし、歌詞を調べることもやった事がなかったんだけれど、今回この曲の歌詞を初めて調べてみてちょっとびっくりした。

歌の歌詞…特に英語の歌詞なんてどんな意訳もできるし、受け取り方もそれぞれ。だからこれが正しいとは決して言えない。しかし私は最初にこの歌の歌詞を見たときに「この曲は恋人に別れ話をきりだす歌」なのだろうと思った。とても哀しい歌だと思うんだけど。どうなんだろう。

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歌詞を書いたのはボーカルのアンソニーさん。(これも今まで全く知らなかったんだけど)彼は若い女性が好きなんだそうだ。40歳の頃も、50歳の頃も20歳そこそこのガールフレンドがいたらしい。いつも若い女の子と一緒にいるんだそうだ。元々薬物など非常にワイルドなことで有名な人だったんだけれど、そんな「悪い男」が若い女の子と仲良くなってしまう。

きっと彼は若い女の子のイノセンスと陽気なエネルギーに惹かれるのね。アンソニーさんご本人の心がお若いんだろうと思う。もう50歳も過ぎているのに心だけは若いから女の子の若さに同調して惹かれてしまう。大人の女性のように分別臭くなくて、陽気で無邪気な若いガールフレンド。最初は女の子もかっこいいワイルドなロックスターの彼に惹かれる。だけど彼には闇のサイド(この曲にも薬物の描写が多く出てくる)があって…、だから(例えば)そんなイノセントな若い女の子が望むような安定した関係は築けない。いつか関係は破綻してしまう。なせなら彼が通ってきたワイルドな生活も彼が見てきた闇も、きっと20歳そこそこの女の子には重過ぎるから

何よりも彼女は若過ぎる。年齢のギャップはどうにもならない。そんな若い女の子との関係は今までにも何度もあっただろうから、アンソニーさんにはもうわかっている…この子ともまた同じように終わってしまう。彼女の事が大好きなのにどうすることもできない。哀しいのね。でもどうにもならない。ものすごくセンチメンタルな歌。切ないです。

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今調べてみた。Wikipedia(英語)によると、「19歳のガールフレンドと過ごした2年間と別れ」に関する曲がアルバムの半分を占めている…とアンソニーさんご本人がインタビューで答えているそう…やっぱりね。いや…まぁワタクシの勝手な妄想かもしれないけれど、それはそれでいいや。

レッチリがこういう歌を歌っていたとは全く知らなかった。もうマジック・ジョンソンの歌を歌っていた頃とは違うのね。曲調もフリーさんのベースはファンキーなんだけど、メロディはやっぱり切ない。だからいい。いい曲。


Red Hot Chili Peppers - Magic Johnson (1989)
Red Hot Chili Peppers - The Power of Equality (1991)
Red Hot Chili Peppers - Can't Stop (2002)
Red Hot Chili Peppers - Hump de Bump (2006)