2016年6月30日木曜日

NHK大河ドラマ「真田丸」第25回「別離」 6月26日放送



泣きました。今回は本当に泣いたわ。このブログではよく感想に「←涙」と書くのですが、実際に涙が出るのはまれ。「涙が出るほど心が動いた」場合に「←涙」と書くわけですが(先週もそう)今回は本当に涙が出た。

本当に泣く事は、実は大河ではめったにないんですよ。1年も続くドラマでは毎回泣く必要もない。しかし泣くほどの回があるとドラマにますますはまっていく…。毎週うだうだ言ってますが、実はもう海亀はすっかり真田丸のファンなのよ。

今回は脚本がすごいです。こういうのが三谷さんならではなんだろうなぁ。秀吉の息子・鶴松君の最後の一晩をベースに、それにまつわる様々な事柄を山のように盛り込んで構成。本当にすごいわ。


今回語られた内容は…
鶴松危篤。あと一晩。
・千利休のたたりじゃないのか。
利休の切腹までを振り返る。
・石田三成と大谷吉継が利休を失脚させたい。
・小田原城の鉛がいいきっかけになった。
・秀吉を秀長に説得してもらう。秀長退場
・実は黒い大谷。
・大徳寺山門の利休像。これはなんだ?
利休の蟄居→死刑宣告
・利休の思い
・真田カオル様と片桐さんの薬草ドタバタ。
・沼田城・矢沢の叔父に困る信幸。
・信幸の稲問題→おこうと仲良く
・まっちゃんと小山田氏の再会。
・大徳寺山門の利休像の種明かし。茶々。
・三成の裸。
徳川家康と真田昌幸の豊臣家に対する思索
・秀次、きりちゃんに告る。
・秀吉の大陸攻めのアイデア。
鶴松の死

これだけを45分間に盛り込んでます。よくまとまったもんです。内容が濃いから目が離せない。これだけ話がぎっちり詰まっているのに不自然な感じもない。ドラマとして面白いです。そして最後の鶴松の死でクライマックスへ。すごいわ。

最後の場面は脚本なのか演出なのか…すごいですよね。秀吉のでんでん太鼓が泣ける。秀吉が無言で鶴松をじっと見つめているのが悲しい。まだ息子の死が信じられないのね。それから無言で部屋を出て行く茶々。彼女は今までに何度悲しい事があっても、ずーっと感情を殺してきたのだろう…その彼女が寧さんに抱き締められて号泣。あ~この茶々さんは寧さんのことをお母さんのように思っているのかも。これはまた新しい関係ですよね。この最後の場面は泣きました。

それから利休もよかった。このアキンド魂全開の生臭い利休は嫌いじゃないです。今までの大河の千利休は、お茶の大先生のイメージのせいなのかインテリでセンスが良くてどこか飄々としていた人物が多かったように思うのですが、この利休は人間臭い。生々しいですよね。でもこういうこともあったかもしれないと思う。常に金儲けを画策し「戦は儲かる」と言い切り、秀吉の敵にも武器を売る。問い詰められても悪びれず「殿下がお信じになるかな?」と開き直る。有名な利休像は、なんと茶々さんへのプレゼントだった!茶々さんに、自分の像を欲しいとリクエストされたら大喜びで特大サイズをプレゼント…ウヒャー。…で「いらない」と言われる(笑)。なんと愚かな。そんな生臭い利休に桂文枝さんは最高のキャスティング。こんな違う視点からの千利休があってもいいと思う。大きな拍手。面白い。

そして利休が生々しいなら、理性的だと思っていた大谷さんが急に黒く見えてきたのも面白い。利休の切腹だけじゃない、鶴松の死の前に「葬儀の準備」を始めるのもなかなか冷たい。そして心が冷たいと思っていた三成が実はいい奴で、大谷さんの決定に戸惑ったり、鶴松君の為に水をかぶったりするのもいい。

後半、家康と真田昌幸が全く同じ内容を交互に話すのもいい場面。二人とも豊臣に見え始めた陰りを嬉しそうに語る。ちょっとドキドキした。

この回は本当にいろんなものが見えてきた回。これからますます面白くなりますね。


★あらすじ
利休失脚。鶴松死去。

●内容
○淀城。鶴松の病状は重い。今夜が山
○利休のたたりではないか。

○回想
利休の切腹まで。切腹時、微笑むような利休の顔。
・大谷/石田が小田原城で見た利休印の鉛を問い詰めると「ほんまでんなぁ」「でも殿下はお信じになるかねぇ」
・大谷/石田が秀長に相談。
・秀長が秀吉に伝える。秀長病死。
○大谷、鶴松の葬儀の準備を始めるという。

○回想
・徳寺山門・楼上の利休像
・秀吉に伝える。秀吉「よきようにせよ」
・利休へ堺に蟄居を命じる。早速お金を取り出す利休。
・切腹を伝えると利休、出したお金を引き取り「ということでしたら、引き取らせていただきます。…(お金を)無駄にしたら罰が当たりまっさかい」←わかりやすい

○大谷「たたりなどあるわけがない。たたられるならこのわしだ。」←おいいいぃ大谷さんは病気になるじゃないか。

○回想
利休+信繁。利休「商人の町に生まれ、金が人の心を動かすことを学んだ。戦は儲かる。しかし人の心を、命を金で操るのは業が深い。だから茶を点てる。ここまで茶の道を極めることが出来たのもそれだけわての業が深い故。像は…足すくわれましたな。一言で言うなら…さだめや。(笑)」この利休は人間臭い。
○真田昌幸とカオル様が大坂にやってくる。カオル様は薬草を煎じに片桐さんとキッチンへ。
○秀次も鶴松を見舞いにやってくる。

○大蔵卿局が利休像の種明かし
・利休像は茶々さんの注文。利休「寸法を間違えた」←嘘だね。この利休は茶々さんに像が欲しいと言われて大喜びで特大サイズを作ったに違いない。虚栄心の塊。いやー俗っぽいなぁ。若い娘にいい気になって隙を見せたのがおしまいですね。
・茶々「いらない」利休「捨てるのは不憫やし…」…大徳寺に寄贈は茶々さんのアイデアだったのね。

○カオル様と片桐さんの薬草をめぐるコント。
○加藤と福島もやってきた。水垢離をするという。
・水垢離中の加藤+福島(肩から水をかけている)。石田君登場。もろ肌脱いだ!おぉー色が白いね。肌がつるつる。綺麗だな。頭から水をかぶる。石田君は実はイイ奴なんだよね。
○徳川は夜食の差し入れ。

○真田+徳川の語り
 秀吉に子は出来ん。
 跡継ぎがいない。
 鶴松が死ぬと豊臣は一代で終わる。
 秀吉は老いている。
 後を継ぐのは秀次。
 秀吉に比べればひ弱。
 わしの思い通り。
 豊臣の世はそう長くは続かんぞ。
 もうまもなく…。

○秀次+きり
「私が関白になる」秀次の告白タイム。側室へのオファーか。

○徳川「見舞いに来たのが伝われば十分」←わかりやすい
○真田と徳川が顔を合わせる「祈ることしかできませんね」←何を祈っているんだよ。

○秀吉+信繁
秀吉「鶴松に~してやるつもりでいた」信繁「これからのことを考えましょう」秀吉は明国に攻め入ると言う。

○鶴松の容態急変
・茶々が部屋から出る。
・秀吉が無言ででんでん太鼓を振る。これは悲しい。←泣く。
・茶々。表情がうつろ「死んでしまった…皆死んでしまう、私の大切な人達…」。寧さんが抱きしめると子供のように泣き始める。←泣く。

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○沼田城の信幸
・矢沢の叔父を説教中
・稲ちゃんに愚痴をこぼしても受け止めてくれない。稲ちゃんはかわいくないのぉ。
・おこうの元へ行ってしまう。
○まっちゃんと小山田氏の再会。小山田さんは真田家に受け入れられたのね。彼等はイワビツ城へ行くそうだ。とりさんの白髪が増えた。

2016年6月27日月曜日

英国がEUから離脱!



これにはびっくりした。英国を離れて早10年、もう英国の新聞やBBCを毎日チェックすることもないので、今の英国を語れるわけではないのだけれど、ちょっとびっくりしたので書き留めておこう。

週末は忙しかったので英国のメディア記事もまだ一切読んでいない。思いついたことだけを書いておく。

…しかしどうするんだろうこれから…本当に。英国は大丈夫なんだろうか。


ロンドンには外国人が多い。10年前でもそうだった。石を投げればほぼ外国人に当たる。アフリカ、中近東、インド、ロシア、北米、南米、極東アジア、豪州にNZEUに限らず、ロンドンには様々な国からやってきた外国人が非常に多い。

…英国には世界中から人々が集まってくる。そのなかでも距離の近い欧州と英国との関係は深い。今まで英国がEU=欧州連合のメンバーであったことで、英国からも欧州からも、人々はお互いに国境を意識しなくていい自由な関係を作ることが出来ていた。


EUから英国へ
職を求めてやってくる東欧からの人々。建設業では特にポーランド人をよく見かける。家や庭の改装/リフォームを頼めば、塗装業Painter/Decorator、土木業/建設業/大工Builder/Carpenter等、英国人の元で働く優秀なポーランド人の職人・技術者がやってくる。個人で高級不動産リフォーム専門の工務店を開業し成功しているポーランド人もいた。

それ以外に私が見かけただけでも、フランス人の美容師やシェフ、ドイツ人の教師、オランダ人の舞台俳優、ギリシャ人の実業家、ドイツ人とデンマーク人の歯科医師、様々な国からの投資銀行家…。それだけじゃない。どれだけいるのか想像も出来ないほどの「ちょっとだけ英国にやってきて、ちょっとバイトをして人生を楽しんで帰っていく」欧州からの若い人々。彼らは気楽にやってきてウェイターなどをしながら語学学校に通い、数ヶ月の単位で英国に出入りを繰り返す。まるで隣町に行くかのように英国にやってくる。

★英国から欧州各地へ
もちろん英国人も欧州へ気楽に出かけていく。ドイツで年の半年を過ごすビジネスマン。フランス人と結婚してロンドンとフランス両国に家を持つ銀行員。スペインでの英国人向けの不動産業で働く30代の青年…そう、英国人の中には老後をスペインやポルトガルに移住して暮らす人も多くいる。今wikipediaで調べたら、スペイン在住の英国人は(登録しただけで)30万人。BBCによればスペインに滞在中の英国人はおよそ70万人だという(登録しなくても滞在できることによる)。実際に南スペインのリゾート地には移住してきた英国人のコミュニティが出来上がっていて、その土地のスーパーの店内には英国国内と全く同じ商品が並んでいる。

欧州から多くの若者がやってくるのと同じように、英国の若い人々も欧州に出かけていく。語学を磨けばドイツで職を探すこともできる。英国国内の国民保健サービス(NHS)の質に満足できなければ、フランスの医療機関で治療を受けることも可能だ。ドイツで遊学し、オランダで遊び、イタリアで英語を教え、スペインでのんびりして、フランスで恋に落ち…家族を作って5年を欧州で過ごした後、英国に帰ってくる人もいるだろう。英国人にとってEU=欧州連合のメンバーであるとは、そういうことが自由に出来るということなのだ。


これからだって英国人が欧州で仕事を探したり、旅行、スペインの不動産を購入することはできるだろう。しかし今後EUから離れることになって、何事をするにも申請、登録を義務付けられ、様々な書類にサインをし…などという手間が増えれば、今までのような英国と欧州大陸との自由な行き来をためらう人も多いのではないか。家族の関係を引き裂かれたと感じる、イギリス海峡を越えた国際結婚の家族も多いに違いない。

まだ資料を一切読んでいないので詳しいことはわからないが、欧州に家族や仕事を持つ英国人、ロンドンで働いている多くのEU圏の外国人達はこれからどうなるのだろうかと思う。本当に英国は大丈夫なのだろうか。



2016年6月24日金曜日

NHK大河ドラマ「真田丸」第24回「滅亡」 6月19日放送



今回は氏政親分の最後、北条家滅亡です。

歴史なので結果はわかっているとはいえ、やはり悲しい。

氏政親分はとことん頑固者。折れればいいものを意地を張ってとうとう北条家を滅亡させてしまう。誇り高い武将として、敵に抵抗もせずただ屈するのは己のプライドが許さない。せめて戦国武将らしく「華々しく戦って散りたかった」と言う。不器用です。この不器用さがまた悲しい。この人物は嫌いになれない。

降伏してもなお自分を曲げようとはしない。「とりあえず頭を下げろ」と説得に来た徳川+上杉+真田を前に「秀吉のために生きてもいいのか」と問いかける。それに対し真田昌幸が「生きていればなんとかなる」と諭す。昌幸も過去に(第18回)氏政と同じように秀吉に屈する事を悩んだんですね。だから氏政の気持ちはよくわかる。上杉も同様。苦しんで秀吉に屈した。徳川は時勢を読み利を取り、秀吉に降伏したふりをしている。皆戦わずに秀吉に屈している。辛いのは皆同じ。だから同じ立場の氏政を助けたい。それでも意地を張る氏政…戦わずに屈するくらいなら死んだ方がまし「秀吉の下、秀吉ためには生きない。」強い意思表示です。

そして意地を張ったまま氏政は処刑される。
息子・氏直は出家。北条家は滅亡。

前回も書きましたけど、このドラマは戦国の終わりと武将達の心の葛藤…彼らの誇りの行方をよく描いてますよね。なるほどな…。確かにこういう葛藤はあっただろう。ドラマとして面白い。この北条氏政の最後は心に残りますね。

それにしてもこのドラマは小ネタが多いですね。北条家滅亡をめぐる深い話に入り込んだと思ったら突然小コントみたいな台詞が出てくる。重厚か…と思えば小ネタが出てきて調子が狂う。重苦しいだけの場面は続かないですよね。三谷さんは真面目なだけのドラマを作ることに照れがあるのかもしれない。


★あらすじ
北条家は秀吉に降伏した。氏政は切腹。氏直は出家。後北条氏は滅亡。伊達政宗は秀吉のために酒宴を開く。秀吉は天下統一を成す。

 
●内容
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◎北条家滅亡まで
○信繁・氏政を説得へ
・さて先週の続き。まっちゃんの旦那・小山田さんから助け出された信繁は小部屋へ通される。小山田さんはなんと北条の家臣になっていた。
・あ、こら、そんなにのんびり座り込んで話してる場合ではなかろう。
・…急に江雪斎が現れる。おぃいずいぶん簡単だな。
・そしていきなり氏政親分の前に。さっきの騒ぎはなんだったのだ。
・おっとコープスペイントの氏政親分。
・なんと氏政親分と信繁が二人きりに。
・氏政さんの迫力。追い詰められてます。名演。表情が…高島さんすごい。
・氏政「返す返すも心残り。どうせ秀吉と一戦交えるなら、伊達や徳川と組んで日の本を分ける大戦をやってみたかった。華々しく戦国の世に幕を引きたかった。」←涙。
・しかし真田の小童の説得で氏政親分が動くわけが無いではないか。
・これで説得成功なの?

・信繁もう一度まっちゃんの旦那に会いに行く。これもずいぶんのんびりしてるのね。この人も北条の部下なのに、この部屋で一人サボっていたんだろうか。

・八王子城攻め中の昌幸パパと信幸。北条の抵抗の話題。
・出浦さん、パパに対し「おぬし氏政が羨ましいようだな。」
・パパ「あやつは己の為の戦をしておる」←確かに。

○北条・降伏
159075日、北条は降伏。
・秀吉「氏政は死んでもらおうか。…示しがつかんだろう。…もうそれでいいだろう。うるさいっ!」敵将の命の行方も思いつきで簡単に決めちゃう。秀吉は氏政のことなんて何とも思っていないのね。この秀吉はドライです。伝統や誇りや名誉も何とも思っていない。このドラマの秀吉がいかに宇宙人みたいな存在なのかというのがよくわかる。情が薄い…だから怖い。

○三大名と氏政・最後の会話
・氏政の元に家康がやってくる。氏政「生き恥を晒しとうない
・今度は家康+上杉+真田が説得にやってきた。3人とも氏政を救いたい。なぜなら氏政の抵抗の理由…氏政の気持ちがよくわかるからなんですね。自分達も秀吉に頭を下げるのは嫌なのに、やむを得ず家臣になって生き延びた。北条も時代の変化を受け入れて生きろと説得する。
・すると氏政「むしろあなたに伺いたい。秀吉のために生きるのでござるか。それでよろしいのか」皆言葉を無くす。
・真田昌幸「死にたければ死になされ。されど生きておればまだまだ楽しいものが見られますぞ。このまま秀吉の天下が来るとは到底思えん。…もう一暴れしたいとは思いませんか。」
・氏政「ここまででござる…」←この氏政親分はいい…。チャラチャラしたキャラの多いこのドラマの中で心に残ります。誇り高く不器用な愛すべき頑固者。
・家康は情が深い。家康もいいキャラですよね。みんないい。この大名3人と氏政親分のシーンはとてもいい。
・江雪斎が悲しい。
・氏政、最後の食事…汁を全部かける。もう戦いの人生も終わり←涙。ここはしんみりとします。高島さんがいい。
・氏直は出家。北条家滅亡。
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・利休は北条に鉛を売っていた!この利休は生臭くて面白いな。
・忍城では三成が苦戦。真田パパの心理作戦で開城へ。
・上野・宇都宮城 伊達政宗のパーティー。いきなり餅つき。一昔前の体育会系の学生が学園祭で騒いでるようなノリだぞ。
・秀吉が一緒に餅つき。お祭り男は気が合うらしい。
・徳川は江戸に転封でくさっている「な~んにも無い」。江戸は当時湿地帯だったらしいけれど、現代から見れば、国内最大の平野で東京湾も港になるし、大都市になりやすかったのではないかと思うけれど、当時は誰もそれを考えなかったのだろうか。
・お祭り男の伊達さんも天下を狙いたかった。
・秀吉、晴れて天下統一。



2016年6月20日月曜日

お猫様H:ごろんごろんする猫と戯れる



今日もいい天気です。
ぬおおおおお日様気持ちいい~。
顔はどこにあるでしょう。
肉球に触らせてね。
肉球ウマウマ。
 

2016年6月17日金曜日

NHK大河ドラマ「真田丸」第23回「攻略」 6月12日放送



今回の見所は北条家の誇りにしがみつく氏政親分。悲しいんだわこれが。

とうとう秀吉が20万の軍勢で攻めてきた。小田原城は敵に囲まれた。秀吉は一気に攻めるのではなく高みから北条の様子を見物している。まるで楽しんでいるかのように。

北条家は追い詰められています。崖っぷちです。

氏政親分も最初は強気だったのに、そろそろ本気で怖くなってきた様子。秀吉に頭を下げて命乞いをすれば(もしかしたら)許してもらえるかもしれないけれど、あの秀吉には意地でも頭を下げたくない。氏政親分の「恭順しないわがまま」は、名家の誇りからくるもの。名門北条の血の誇りが「成り上がり者の猿」に頭を下げさせないわけです。

猿に頭を下げるぐらいなら死んだ方がまし。

誇りとは悲しいものです。現代の感覚では誇りのために…なんてほとんど意味は無い。多くの場合はっきり言って無駄。しかし階級社会だったこの時代に氏政親分がプライドでがんじがらめになっているのは理解できる。とても悲しい話です。

若い世代の氏直くんや、実務をこなす外交官の江雪斎さんは「北条がたとえ小大名の地位に落ちても北条家を守るべき。そのためには猿に頭を下げてもいい」と思っている。これももちろん理解できる。

しかし氏政親分の誇りと意地は、単に馬鹿馬鹿しいの一言では片付けられないんですね。

誇りを守るために家と共に散るのか、
誇りを捨ててでも家を存続させるのか…

苦しい選択です。氏政親分の気持ちがわかるからなんとも悲しい。現代なら見方を変えれば、家を存続させるからこそ北条家の誇りを守れるという考え方もあるんですけどね。氏政さんの抵抗は彼個人の意地なのね。

高島さんの氏政がいい。このお方は憎めない。強気だけれど彼は怖がってます。北条の滅亡が迫っているのに蹴鞠をやって現実逃避。実はお風呂にも入れないほどビクビク震えている。可哀想に。


…この「真田丸」は、以前から「家」の誇りとか「人」の誇り…なんてお題がよく出てきますね。名門=上杉氏の景勝さんが、秀吉に頭を下げることに苦しんだ場面(15回)もそう。真田が秀吉に下る回(18回)で、お婆ちゃん・とりさんが、悩む昌幸に「嘘でもいいから頭を下げる。強いものに従って真田は生き延びてきた」と言ったのも、生き残るためにプライドを捨てる選択を自らに納得させるために出てきた言葉。前回の沼田城での矢沢の叔父さんの抵抗も、城を勝ち取ってきた城主の誇り。今回氏政親分は名門北条家のプライドでガチガチに固まっている。

秀吉がそれまでの階級社会の常識をブルドーザーでひっくり返して平らにならし、全てを仕切りなおしてしまった。それで出てくる歪み。北条氏はその歪みの犠牲者です。人は理屈だけでは納得できないこともある。氏政親分の意地が悲しい。

MVPは前回に続いて板部岡江雪斎さん。彼は北条家を守ろうと必死です。苦しむ氏直君の表情と共に心を動かされました。

そしてとことん強い秀吉。全てをなぎ倒してしまった天才。小さな巨人。驚くほど自分勝手。清々しいほど我侭。しかし誰も逆らえない。この秀吉は怖い。だからこそ大変魅力的。

ところで信繁君の活躍が不自然になってきましたよね~。氏政に会えるわけなどなかろう…。


★あらすじ
北条攻め開始。秀吉20万の軍は二手に分かれてじわじわと関東を責める。苦しむ北条家。板部岡江雪斎が降伏を促すが氏政は頑固に拒否。北条は滅亡寸前。信繁が北条氏を説得に向かう。

●内容

○攻める側・秀吉軍
・最初から秀吉が怖い。余裕です。この圧倒的な強さがまた魅力的。
・石田君が作戦を練る。責任重大。
・軍を二手に分けて、真田は北の上杉と組む。それを聞いて家康が不満顔。
・真田のパパは家康の下で働かなくていいのが嬉しくてしょうがない。第18回で家康に笑われた仕返しに、家康をわざわざ呼びとめて真田パパが笑う「いやー残念残念あはははははは仕方ないなぁははははは」
・実は石田君は北条攻めをしたくない。しかし「戦をするなら負けるのは無駄。無駄は嫌い」←おおおおおお後の関ヶ原は事前に勝算があったんでしょうかね…あれは無駄に運命に抵抗した感じもするが…。
・水軍が地図で出てきたぞ。長曾我部さんと九鬼さん。以前旦那Aに「九鬼さんという武家がいてね」と教えたら「Cookie? (^o^)」と聞かれたことがある。
・小田原攻めは、後の大陸侵攻の予行練習らしい。信繁くんはよく色んな重要事項を聞かされますね。
・秀次君はええ人。芸術家肌。戦場で「桜が綺麗だったろうなぁ」などと言ってます。このお方は愛されキャラですね。最後はどうするのよ。
・信繁と家康の連れション。あっ覗き込んだぞ。信繁神妙な顔になる。
・秀吉の陣羽織に羽が生えている。
・秀吉は余裕です。「茶々を呼ぼうかな」石田君が不機嫌になる。
・そしてお約束の、家康と秀吉の「関東の連れション」こちらは歴史に記録されているそうな。あっ今度は家康が覗き込んだ。驚いてますよね…こういうことって男衆には実際にあるのだろうか。
・家康は関東を貰うことになった。
・出雲ダンサーズが呼ばれている。
・小田原城を見て茶々さんの顔が曇る「せっかく来たからには城が焼け落ちるところまで見ておきたいわね。」うわあああトラウマを抱えとる。茶々さんもいい感じになってきた。利休の出張展示即売会でお買い物。
・利休はうさんくさいのぉ。
・その頃真田と上杉は関東北部の城を攻略・苦戦中。
・秀吉陣に伊達政宗参上
・石田君は顔色が悪い。どうやら計画通りに戦が進まず困っているらしい。
・大谷さんのアイデアで石田君が忍城攻めをすることになる。大谷さんはいつも知的ですね。声もいい。

・北条からの降伏の条件を知って秀吉が激怒。
 
「総攻めだっ!」

しかしなんで信繁はいちいち重要場面にいるのよ。
・石田君が上杉陣にやってきて早速文句を言ってます。
・くどくど文句を言う石田君に上杉景勝さんが

「もうわかったっ!」

と大声。おおおおお…このお声を待っていたわエンケンさん。
・さて石田君が忍城を「水攻めで4日で落とす」などと言って場をしらけさせてます。皆「ムリムリムリムリこの若造何を言ってるのよ」と鼻で笑う。
・なぜか知らねど信繁が氏政親分を説得することになった。何で?無理だと思いますよ。本人も「なぜ私なのですか?」そうだそうだ。
・江雪斎からの申し出らしい。←えええどうして皆本気で信繁が氏政を説得できると思ってるの?なんでなんで?黒田はどこいった。黒田を出せ!
・いつのまに江雪斎さんと信繁は仲良くなったのよ?

○守る側・北条
・氏政親分の篭城プラン。
・氏直君と江雪斎が「困ったなぁ~」という顔をする。江雪斎さんは状況がよくわかってますからね。
・北条の軍議。氏直君は落ち着いてきましたよね。昔はギャーギャー叫ぶだけだったのに。
・氏政親分は蹴鞠で現実逃避。お化粧、香、お風呂にも入れない…江雪斎には氏政が怖がっているのが全部見えている。はっきりとものを言う部下ですね。
・氏政「降伏はせん。伊達が来れば…」悲しいな。
・伊達が秀吉に下っても氏政「秀吉に降伏するなら死んだ方がまし」
・氏直君と江雪斎の必死の説得。
・江雪斎

「ご隠居様はかの早雲公以来代々の名家・北条を滅ぼされるおつもりかっ」涙…。

・氏政「じゃあリスペクトしてくれるなら降伏してもいいかな。条件は上杉と同等に…」
・あきれる江雪斎。
・氏直君も愕然としている。目には涙か。これはつらい。
・江雪斎、氏直に「北条家の当主は氏直様です」秀吉に直談判するか…。

○信繁、小田原城に潜入
・というわけで氏政説得のため信繁が小田原城に潜入。←いやーこれは困った。あまりに話を曲げ過ぎ。これはないだろう。主人公をもちあげ過ぎ。人物全員が信繁なら出来ると思ってるんだもの。変ですよね。
・なんと氏直君も信繁に頭を下げてお願い?ええええ?真田の息子に頭を下げるぐらいなら、氏直君はオヤジを斬って秀吉に降伏してるかも。
・それに氏政へ会いに行く途中、いきなり城内で襲われるのなら、なぜ江雪斎さんが最後まで案内して守ってくれないのよ? おかしいぞ。江雪斎がいたら襲われることもなかろうに。こんなに周りを敵に囲まれて助かるわけがない。佐助がいても無理無理無理。
・あっ、まっちゃんの旦那っ!