能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2017年3月2日木曜日

第89回・米アカデミー賞授賞式 /Moonlight受賞


 
 
ちょっと遅れましたが…感想。当日はライブを見にいっていたので、後で録画を見た。今回は無事全部録画されてた。
 
 
それでは結果から(興味のあるものだけ)
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  作品賞:Moonlight
     『ムーンライト』
主演男優賞:Casey Affleck - Manchester by the Sea
      ケイシー・アフレック
     『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
主演女優賞:Emma Stone - La La Land
      エマ・ストーン - 『ラ・ラ・ランド』
  監督賞:Damien Chazelle - La La Land
      デミアン・チャゼル - 『ラ・ラ・ランド』
助演男優賞:Mahershala Ali - Moonlight
      マハーシャラ・アリ - 『ムーンライト』
助演女優賞:Viola Davis - Fences
      ヴァィオラ・デイヴィス Fences
  脚色賞:Moonlight
     『ムーンライト』
  脚本賞:Manchester by the Sea
     『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
長編アニメーション賞:Zootopia
     『ズートピア』
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おおおお『ムーンライト/Moonlightがとったか!
よかったですね。いや私は見ていないんですけど…見たいですね。まだ上映してたかな?

史上最多数ノミネートで話題だった『ラ・ラ・ランド/La La Landは監督賞と主演女優賞・エマ・ストーンちゃん。よかったですね。おっと主演女優賞ではシャーロット・ランプリングさんがノミネートされていたのね。『さざなみ/45 Yearsはよかったです。見たんだけどまだ感想を書いていない。書かなきゃ。

一番嬉しかったのは

ヴァィオラ・デイヴィス Fences

さんの助演女優賞受賞!
 
やったー!Fences』はいい映画なのよ。本当にしみじみといい映画。この映画のローズお母さんは、実質主演なんですよね。デンゼルさんが主演にノミネートされてたので助演女優賞になっていたけれど、本当は主演なのよ。とにかく受賞なさってよかったです。当然当然!彼女は本当に素晴らしかった。ローズお母さんが素晴らしかった。
 
ヴァィオラ・デイヴィスさんといえば、2012年の第84回のアカデミー賞でノミネートされたThe Helpでの演技でを見て「彼女はいつか賞をもらうだろう」と書いたのですが、今回受賞なさいました。本当にいい女優さん。おめでとうございます。

今度は主演女優賞!
彼女はスピーチも素晴らしかった。

というわけで、今年は『ムーンライト』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『ラ・ラ・ランド』『Fencesが受賞。まだ見てないのも見れるといいな。

 
映画『フェンス/Fences』(2016):頑固オヤジにしっかり者のお母さん・力強い傑作
映画『ラ・ラ・ランド/La La Land 』(2016):現代の普通の若者のミュージカル


さてセレモニーで心に残ったもの。
 
 
1. アウリィ・クラヴァーリョちゃんの歌
 
素晴らしい素晴らしい素晴らしい。大きな拍手。綺麗になったなぁ。彼女は大スターになっちゃいましたね。アウリィちゃんは地元の16歳の高校生。先日は(アカデミー賞に向けて)彼女が地元のオーケストラと歌の練習をしているとローカルのニュースでやっていた。今回晴れの大舞台。赤いドレスも似合っていて綺麗でしたね。堂々として立派でした。ずいぶん大人っぽくなりましたね。感情を込めて一音もはずすことなく堂々と歌いきった。才能のある人というのは実際にいるものですね。彼女も舞台に立つ為に生まれてきたのね。

アニメーション映画Moanaの主演に選ばれるまで、彼女は普通の高校生。どうやら地元のアマチュアの劇場にさえ出演した事がなかったらしい。たしか高校で演劇をやっただけだったと思う。地元でチャリティーイベントに出演していたところを、地元のエージェンシーに発見され、『Moana』のオーディションを受けるように勧められたんだそう。なんという大きな才能が隠れていたんだろう。驚愕です。

それから1年ほど?…今彼女は16歳でアカデミー賞の大舞台に立ち、世界中の観客の前で堂々と歌っている。全く緊張しているようにも見えない。大舞台にも飲み込まれず大きな笑顔で堂々と観客をひきつけて歌いきった。感動する。

BABYMETALのすぅさんもそうなんだけど)若い人の大きな才能の輝き、そしてそれに続く大きな未来を思うと涙が出そうになる。アウリィちゃんおめでとう。本当に素晴らしかった。

彼女はNBCのドラマDrama Highへの出演が決まったらしい。これからが楽しみですね。女優さんもいいけれど、こんなに歌が上手いのならブロードウェイでミュージカル・スターにもなれると思う。アウリィちゃん応援してますがんばれ❤❤❤

今回彼女に一番感動したわ。

 
2. 国の不安が反映されていたのか?
 
今年トランプさんが大統領になったことから、アメリカではまた白人至上主義が復活するのではないか、それにアメリカの国が主義の違いによって二つに大きく割れてしまうのではないか…などの不安感が現在メディアにも国民にも漂っていて、それが今回のノミネート作品の選出にも影響したのではないか…(はっきりしたことはわからないけれど)そんなことを想像してしまうような感じはありました(今も)。

MoonlightFencesでは米国のアフリカ系の普通の人々のストーリーを題材にし、『Lionは人種を超えて二つの家族をもった男性のストーリー。Zootopiaは主人公が偏見に立ち向かう映画でした。これらの映画がノミネートされ賞をとったのは偶然だろうかと思う。

そういえば去年のアカデミー賞は白人だらけだと非難を受けたんでしたね。それも大きな理由でしょうか。

どのような理由であれ、いい映画が、人々に注目され、正当に評価されるのはいい事。ハリウッドの意図はともかく、いい映画が賞をとることで注目されるのもとてもいいことです。

私も正直この賞がなかったら『Moonlight』には興味を持てなかったかもしれない。映画のポスターを見てちょっと暴力的で怖い映画かなと思ったんですね。『Moonlight』は、社会的弱者の少年が成長し大人になるまでを描いた映画らしい(まだ詳しくは調べていない)。完全に誤解していた。

Moonlightが見たい。Manchester by the Seaとともに見たい。


3.La La Land』がちょっとかわいそうだ
 
娯楽映画か真面目な映画か?私はまだ『Moonlight 』を見ていないので比べられないのですが、『La La Land』はとらなくてよかったと思った。楽しい娯楽映画が、社会問題を扱った真面目な映画に劣るとは全く思わないけれど、『La La Land』がそれほど凄い映画だとは思わなかったから。それは以前のこの映画のレビューで書いた。よく出来た楽しい娯楽映画ですよね。でも『ゴッドファーザー』に並ぶような傑作中の傑作だとは思えない。だから受賞しなくてもいいかなと思った。むしろ『Fences』の方がよかったと思ったのは個人的な好み。どちらが上で下でというものでもない。

それよりも、授賞式での手違いにびっくりした。一瞬ウォーレン・ベイティさんとフェイ・ダナウェイさんが極悪人に見えてしまったのは本当。思わずF言葉が口をついて出た(おっと失礼)。お二人に罪はない。単なる手違いだったそうです。しかし『La La Land』は最高に上げられて一気につき落とされたのが酷い。本当に気の毒だ。『La La Land』の皆さんもプレゼンターのお二人も本当にお気の毒。なんだかバタバタして終わっちゃった。
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…というわけでした。去年から見たいくつかの映画の感想を全く書いていないので、書かなければ。いくつかノミネートされていたArrivalはとてもいい『未知との遭遇な映画です。こういうSFエイリアン系には燃える。早く感想を書かなければ。