能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2024年2月7日水曜日

紅白歌合戦観戦記 2023/12/31



忘れたころにやってくる紅白の感想。先日気合を入れて全部見直した、聴きなおした。いや~やっぱりすごいわ紅白、ものすごいエネルギーの番組。やっぱり特別な歌番組。ヘッドフォンをして歌を全部聴いたらへとへとになった。


今年はKpopのグループが多かったようで巷では賛否両論だったらしい。私も去年出演者が発表になった時には「なんで日本の歌番組なのに?」と思わないでもなかったのだけれど、結果いいグループも見れたし華やかでよかった。Yoasobiの「Idol」にぞろぞろ出てきたのもよかった。

彼らKpopのグループを見ていて思ったのは、今の日本の若者にとってのKpopとは、40年ぐらい前の私の若い頃の「洋楽」と同じなのだろうということ。私達の世代が40年前にQueenやCheap Trick、Japan、Kiss、Van Halen、Michael Jacksonなどを聴いて騒いでいたのと同じではないか。もし1980年当時の紅白に Van Halenが出ていたら、きっと親の世代には理解されなかっただろう笑。それと同じなのだろうと思った。今は洋楽があまり聴かれていないらしいし、時代は変わったのですね。


そして特別なお方のことをまず書いておこう。MISIAさん。私にとって彼女は別枠。MISIAさんの声はありがたい年の締めくくり。毎年最後にMISIAさんの声を聴くと心が浄化される。まるで1年の煩悩が払われるようだ。彼女の歌を聴いていい気持になって年越しをする。
ありがと~💕。


さて今回は感想の構成を変えようと思った。出演者と曲をジャンル分けして、それぞれの枠の中から特に良かったものを選択し感想を書こうと思った。そのジャンルは…

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★演歌枠
★日アイドル+Kpop枠
★初出演枠
★中堅枠
★懐メロ枠

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★演歌枠
大変重要。紅白に演歌は大切。この枠は良く知られた曲が歌われることが多く「懐メロ/おなじみ枠」でもありますが、曲に馴染みがあるからこそパフォーマンスの素晴らしさに魅せられる。若い世代の曲がダンスや曲の面白さに比重を置いているのに対して、演歌の方々は「歌」で勝負。それは本当に本当に大切。1年に一度の演歌に触れる機会。じっくりと歌声に聴き惚れる。演歌枠の歌手の方々は全員が素晴らしい。

★日アイドル+Kpop枠
若者に人気のアイドル。特にKpopの最先端ポップスが面白い。この枠のグループはダンスがパフォーマンスのメインになっていることが多いけれど、その中で曲が好きだったものを記録。

★初出演枠
紅白初登場枠。ここにも面白い楽曲が並んでいる。パフォーマンスの若いエネルギーに注目。

★中堅枠
ショーの中心に位置する実力派の方々。楽曲、パフォーマンス、実力が焦点。この枠の方々は全員が力のある方々なので、私が個人的に好きだったパフォーマンス、曲が好きだったアーティストを記録。

★懐メロ枠
この枠の多くは1980年前後に流行ったか、当時アイドルやビッグネームだった方々の枠。ターゲットのオーディエンスは今の60歳前後から上は80歳ぐらいまでだろうか。アラ還の視聴者が子供の頃(キャンディーズ)からティーンの頃、そして20代に流行っていた曲。全て懐かしく嬉しい枠。その中から特に印象に残ったパフォーマンスを。


今回はパフォーマンスのみならず楽曲もしっかりと知ろうと思った。特に初めて聴いた曲は、紅白で見ていいと思ったら動画サイトに行ってスタジオver.も聴いてみた。



2023年12月31日
紅白歌合戦
NHKホール


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★演歌枠
全員好き。山下さんの笑顔も三山さんの力強さも…みんなみんなみんな安心して聴き惚れる。

27 坂本冬美(35) - 夜桜お七
かっこよかった。冬美さんは本当に艶っぽくて素敵💕 お美しい。いつも綺麗なお姉さん。声も絶品。ワタクシ冬美さんにはいつもデレデレなのだな。今回のアレンジはビートが激しくてダンスver. かと思った。BE:FIRSTとJO1の男の子達を引き連れてのパフォーマンス。男の子達が忙しく踊っているその中心で、冬美さんは女王様のように輝いていた。


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★日アイドル+Kpop枠
これから楽しみな若い才能。歌にダンスにとメンバーの努力が形になっている枠。

 4 Stray Kids(初) - CASE 143 -Japanese ver.-
曲がいい。いかにもKpop調。Kpopの面白さは印象の全く違うパーツがいくつも合わさって1曲としてまとまっていること。独特です。実験的。これも見事に曲としてまとまっている。ポップスの未来。洋楽のダンス曲を聴いていてもこういうのはあまりないのですよ。特にこの曲はメンバーの声の違い(低音と高音)を効果的に使っていてそれも面白い。コーラス/サビの低音の男の子の声にびっくりする。それぞれのパーツは全く別の曲のようだ。曲は面白いしメンバーはルックスがよくて全員歌もダンスも上手いしとにかく質が高い。この曲とグループが知れてよかったです。

 13 BE:FIRST(2) - Boom Boom Back
曲が素晴らしい。日本語を乗せたヒップホップ。思わず一緒に踊り始める。BE:FIRSTのことは去年も歌が上手かったのでよく覚えている。今年の紅白でも歌ってた。踊りながらこれだけ歌える。BE:FIRSTは歌が上手い実力派のグループ。すごくかっこいい。作曲は米国LAのヒップホップ界の方々で歌詞は日本のSKY-HIさん。

 22 SEVENTEEN(初)-  舞い落ちる花びら (Fallin' Flower)
これも曲が素晴らしい。綺麗な曲。琴線に触れる。日本語の歌詞も切なくていい。日本語が曲に綺麗に乗っている。この曲はSEVENTEENのリーダーのWoozi(Lee Ji-hoon)さんの作詞作曲だそうだ。Wooziさんは元々クラシック音楽を学んだ方でSEVENTEENのほとんどの曲を書いていらっしゃるそう。様々なパーツが心地よく組み合わさった優しい響きの曲。パフォーマンスもそれぞれの声の違いを活かしていて素晴らしい。ドギョムさんという方がソロで左耳のイヤモニを外して日本語で丁寧に歌っていた。ちょっと嬉しいですね。


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★初出演枠
発見の多い枠。面白い。

● 1 新しい学校のリーダーズ(初) - オトナブルー 
面白い。このグループの女の子達のファンになった。ボーカルのすずかさんのカリスマ。ガニ股でどーんと踏み出す様子も心地よし。紅白の大きなステージでも堂々としていて途中で有吉さんにも話しかけながら歌う余裕。ユーモア満載。全員笑顔で楽しそうだ。全員歌が上手いからコーラスのパートもハモって心地よい。いいグループ。所属がアソビシステムなのですね。さすが。この曲は山本リンダかと思ったが、よく聴いてみると80年代のシンセポップの香りもする。

 8 キタニタツヤ(初) - 青のすみか
いい曲。いまどきのJ-popのバンドの音。日本独特だと思います。音数が多くて忙しいリズムに綺麗なメロディーが乗っている。疾走感のある気持ちのいい曲。キタニタツヤさんはソロの活動とともにボカロPとしての活動もなさったそう。キタニさんは1996年生まれの27歳…このお方は東大を出てるの?ふぉおおおおすごぉおおおおおおぃそちらにもっと驚いた。

 26 Mrs. GREEN APPLE(初) - ダンスホール
歌が上手い。空気を切り裂くようによく通る声。キャッチーな歌だけれど歌うのはすごく難しい曲だと思う。ステージ上で場を支配するカリスマもあって余裕の初出演。バンドも上手い。ボーカルの大森元貴さんも1996年生まれの27歳。このバンドも今のJpopの実力派バンドですね。知ることが出来てよかった。

 29 10-FEET(初) - 第ゼロ感
このバンドはびっくりした。あまりにも直球、ストレートでゴリゴリ王道の男前ハードロック。イントロの音圧でぉおおおおおおと盛り上がった。メタリカかと思ったわ。声もがさっとして男前。今どきのJpopは小技の細かい複雑な曲が多いので、この曲のような王道のハードロックは私の世代には直球で響きます。紅白ではベースの方の開脚にも驚いた。


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★中堅枠
実力のある今のアーティストの方々。若い方々も年長の方々も皆うまい。

● 9 緑黄色社会(2) - キャラクター
曲がいい。今年は2回目。緑黄色社会の曲は去年もホーンセクションの入ったアレンジがいいと思った。今年の「キャラクター」を聴いていて「これはいまどきのシティポップなのだろう」と思った…1980年頃のシティポップの孫。1980年初期にEPOさんが歌いそうなキャッチーな曲。思わず一緒に歌いたくなる。しかしサビの音の上下は歌うのがすごく難しい。途中のギターやピアノ音がいかにもシティポップ調。心地よいフュージョン系バンドの音にところどころ今の音がプラスされている。

 32 Official髭男dism(4) - Chessboard
この実力派のバンドは今回の紅白のハイライトのひとつです。いい曲、素晴らしい歌詞、上手いバンド。上手いボーカル、それに中学生のコーラスも入って素晴らしかった。今年の紅白にはQueenも出ていましたが、今回の Official髭男dismは本家のQueen以上に全盛期のQueenを思い出した。髭男はなにからなにまで上手い。全てが王道。そして歌詞がまた素晴らしい。この曲に出会えてよかった。

 37 星野源(9) - 生命体
このお方もうまい。私が星野さんを知ったのは最初は俳優さんからなのだけれど、彼は超プロのミュージシャン。上手い歌。バンドが上手い。キレがいい。星野さんの歌がどんどん進化しているのもすごい。私は彼の初期の紅白出演の頃は正直歌が弱いのかと思っていた。それなのに今の星野さんはうまいうまいうまい。この紅白の星野さんのボーカルは全く音を外さなかった。歌うのが非常に難しい歌だと思うのに上手い!フュージョンバンドにストリングも入れたライブが素晴らしい。

● 48 YOASOBI(3) - アイドル
曲がいい。いかにもいまどきのボカロ曲的な日本の歌。複雑ですね。アジア/日本ならではの「アイドル」がテーマ。歌詞もすごくいい。いくらさんの声もボカロ的。それからこの曲はこれほど複雑なスタイルの曲なのにライブではバンドで演奏されているのですね。日韓のアイドルがぞろぞろ出てきたのが面白かった。これほど豪華なものはもう2度と見ることはないだろう。全員アイドルですもんね。熱量がすごくて面白かった。


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★懐メロ枠
最後は懐メロです。全て馴染みの曲で嬉しいコーナー。しかし実は個人的に知らない懐メロがあった(当時日本にいなかった)。このコーナーは時代と共に変わっていきますね。さらっと感想。

● 35 クイーン+アダム・ランバート - ドント・ストップ・ミー・ナウ
Queenが出たぞ。ブライアン爺とロジャー爺がお元気そうでなにより。アダムさんのクイーンは昔のクイーンとは全然違う…まるでブロードウェイ・クイーン・ミュージカルのようだと思うけれど、曲は懐かしい。一緒に歌うぞ。

● 39 伊藤蘭(初)- キャンディーズ50周年 紅白SPメドレー

ランちゃん。もちろん全曲一緒に歌える。それにしてもランちゃんはお若い。脚が綺麗。そして歌が上手い。すごいと思った。会場のおっさん達がとても嬉しそうだ。私も仲間に入りたい。

● 41 薬師丸ひろ子 - セーター服と機関銃
薬師丸さんもデビューの頃から見てますよ。今の方が声がいい。歌がものすごく上手い。心地よい綺麗な声。彼女はなんと素敵なマダムになったのだろう。彼女の声に聴き惚れうっとりする。キーボードに井上鑑さんがいる。

● 41 寺尾 聰 - ルビーの指輪
バンドが超かっこいい。バリバリのフュージョンバンド。バンドの音が生々しくてかっこいい。井上鑑さんがキーボードだ。寺尾さんは全くお声が変わらない。すごいわ。バンド全体がものすごくかっこいい。この曲も一緒に歌う。

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2024年1月4日木曜日

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この度の能登半島地震で
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2023年11月29日水曜日

NHK 土曜ドラマ『ガラパゴス』全4話・感想



TV Japanにて。

このドラマは元々2023年2月6日と2月13日にNHK BSプレミアムおよびNHK BS4Kで放送されたもの。11月4日から11月25日まで1回45分×4話に再編集したものがNHK総合「土曜ドラマ」枠にて放送されたものを視聴。




★ネタバレ注意

㊟ 最初に印象だけで書いていた内容が間違っていたので修正しました。



問題提起のドラマ。

● 世界標準から孤立化(ガラパゴス化)する日本産業
→アジアの台頭に日本は取り残された 
→海外での競争力の低下
→企業は国内の市場に向けて独自の製品を開発
→ガラパゴス化
→企業は国の補助金で延命
→企業のコスト削減
→人件費削減
非正規労働者
→人材派遣会社と企業の癒着

ドラマは
● 非正規雇用問題
 劣悪な労働環境 低賃金 長時間労働(ドラマ内)
 与えられた劣悪な住環境 人を物として扱う過酷な現場
その上で…
企業が問題を隠蔽
 不正を告発しようとした者を殺害
→明らかにされた殺人事件も企業から警視庁への圧力で揉み消される
→企業と人材派遣会社はお咎めなし


最初は真剣に見ていなかった。しかし次第に第2話、第3話と引き込まれていった。

このドラマは苦しい。やるせない。本当に苦しくなる。

今の日本のとある場所、ある職場、ある会社…日本のどこかでこのような話が現実にもあるんじゃないかと恐ろしくなる。政治家の方々、企業のトップの方々、それから人材派遣業界…なんとか変わって欲しいと思った。なんとかして欲しい。日本を良くしてほしい。切実に願います。

まずドラマの出来がどうかというよりも、そのことばかりが最後まで頭の中を回っていた。


刑事・田川信一(織田裕二)が、自殺として処理された過去の事件を掘り起こし捜査するうちに、社会の闇を暴き出すストーリー。その闇が酷い酷い。そして最後に全てが握り潰される。不条理に憤りが止まらない。苦しいドラマ。しかしそれがドラマの意図なのだろう。

ひとつだけわかりづらかったのは警部補・鳥居のストーリー内の位置。おそらく4話だけのドラマなので尺が足りなかったのではないかと思った。最後の企業の揉み消しも、もう1話分あってもいい内容。急ぎ足で終わって惜しいと思った。


原作は相場英雄氏による2016年の小説『ガラパゴス』。見ていて苦しかったけれど、これは問題提起のドラマ。その意図に効果的な演出、ストーリー、脚本、そして俳優さん達の熱演。最初から最後まで重苦しい空気の流れるドラマだった。

悪徳企業に消された仲野定文(満島真之介)が悲しい。真面目な「いい人」の青年が消される社会。…しかしこれはフィクションの世界だけの話なのか?現実にも起こりうる話ではないのか。


最後の田川信一の台詞、

普通に仕事して、普通に飯が食えて、普通に家族と過ごす。そんな当たり前が難しくなった世の中なんてどこか狂ってないか

狂ってます。そのとおり。何度も頷いた。

国民の誰もが夢を持てる国。真面目に働く人々が十分に報酬を受けられる国、皆幸せになれる国。それが当り前のはず。 これを見て視聴者が怒ること…それがもしかしたら社会を変えていく力になるかもしれない。


日本の非正規雇用問題が以前から問題になっていることは日本の外に住んでいてもニュースで聞こえてくる。 苦しんでいるのは(もちろん正社員も苦しんでいるのだろうが)派遣労働者。彼らの収入は安定していない。また契約制で働いているので契約が切れれば職を失う。ボーナスもない。福利厚生も少ない。安定して職を続けられないなら「手に職」をつけられず、働いても働いても経験を次に繋げることができない。そして時間だけが過ぎていく。

現代の奴隷制。人を物のように扱うシステム。そしてそのあまりの酷さから日本人が職を離れれば、今度は海外から人を招き入れてその職に就かせようとさえしている(ここでは踏み込まないけれど)。

そのような状況が取り上げられ小説になり、そしてドラマ化された。問題提起。いいことだと思います。


政治家と企業が変わらなければ、この状況は変わらない。

もっともっと社会が…特に権力を持つ者、政治家、官僚、各組織のリーダー、企業のトップ、そのような社会の上にいる人々がこの問題に真剣に取り組まなくては、世の中は変わらない。

私は普段は海外から日本の問題を一方的には批判はしないようにしているのだけれど今日は正直に書いておこう。ニュースを長年追っていくと、政府の決定、政治家と繋がった企業、そして人材派遣会社の中抜き…などなど社会の上の層がどうも悪いことをしているのではないか…と思わずにはいられないニュースが目に付く。時にニュースから聞こえてくる…大企業や組織のトップが労働者に「文句を言うな、もっと働け、怠けるのはお前の選択だ、負けたのはお前の責任だ」などそのようなことを言っているのを見ると、とにかく頭にきて頭にきて頭にきてこのやろうお前らが搾取するせいじゃねーかと怒りが爆発する。


話が飛躍するが、それ以外にも気になることはある。

例えば政治家は…今は岸田総理が増税ばかりしているようだけれど、せめて増税をするのならその理由を聞かせてはもらえないかと思う。様々な新しい決定もなぜ決定されたのかの理由が知りたい。

わかっている。余計なお世話だと言われるだろう。私は日本の外にいて文句を言う資格がないことはわかっているけれど、ただ外から見ていて思わずにはいられないのだ。日本ではせめて市民が政治家に対して例えば「なぜ外国にお金をばらまくのか?」の理由は聞けないのだろうか…と増税のニュースを聞くたびに思う。物価の上昇とともに生活が苦しくなっているのは明らかなのになぜ増税をするのか?なぜ海外にお金を出すのか?政府は説明はしないのだろうか?…民主主義なら国民が納得してこその政治だろうに。

一方では物価高や(上記の)非正規雇用の問題などで人々の生活が楽にならない状況のニュースを見ていながら、また一方では増税のニュースを聞くといったい日本はどうなっているのだろうと思う。


なぜこのようなことが海外にいながら目にとまるのか。おそらくそれは、日本にいなければ雑音が少ないからだろうと思う。日本のTVのCMも広告も、物を売りつけるためだけの最新トレンドの情報も、数えきれないほどの雑誌媒体とその広告も、アイドル云々などなど各種芸能ニュースも…、Yahooのニュース等で自ら掘り起こす以外はほぼ見ることがない。雑音が少ないのだ。だからもっと気になる政治の決定や労働者の労働環境、時給、人材を海外から集めるやりかたや、ブラック企業の話…などなどの情報がよく目に入ってきて心に残るのだろうと思う。

その上でこのドラマを見ると心に突き刺さる。他人事だとは思えない。

私の好きな親戚の皆、友人達、彼らの子供達、孫たちは大丈夫かと心配になる。未だペットショップで売られている犬や猫のことも気になる。温泉の女湯には男が入ってくるのだろうか?日本の心配なことは沢山ある。


政治家の方々、企業のトップの方々、国の力とは、大企業が数字の上で成功して国のGDPが上がればそれでいいということではないと思います。豊かな国とは、全ての国民が、普通に仕事して、普通に飯が食えて、普通に家族と過ごして、子供たちが夢を見れる国、未来はもっと良くなると信じられる国、国民に時間と生活の余裕があって、その余裕をレクリエーションや学びや芸術などに自由に使えて、一人一人の心が豊かになれる国だと思う。このドラマを見てそんなことをあらためて考えさせられた。



2023年4月2日日曜日

坂本龍一さん



Ryuichi Sakamoro - Thousand Knives (2005)
ピアノver. もいい いい曲
Album:  / 05
Released:  September 28, 2005
℗ 2005 WARNER MUSIC JAPAN INC.

Yellow Magic Orchestra - 1000 Knives (1981)
やっぱこのYMO ver. が一番好きだわ ノレる
Album:  BGM
Released:  March 21, 1981
℗ 1981 Alfa Music, Inc.


目を覚まして見たネット上のニュースで知った。
それから坂本さんの記事やWikipediaを読んでいる。

たぶん私が坂本龍一さんのファンであったことはない。それでも若い頃に少なからず影響を受けたのだと思う。資料を読むうちに少しずつわかってきた。YMOから始まって私の中学~高校、大学を卒業するまでの期間、坂本さんは私の「文化人アイドル」だった。


最初の出会いはYMOの『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー/SOLID STATE SURVIVOR』(1979)。ラジオで「TECHNOPOLIS」や「RYDEEN」を聴いてLPレコードを買った。まだよく知らぬ「文化」というものにおそるおそる一歩踏み出した。

私が高校の頃までには坂本さんは世間でも人気のアイドルになっていた。YMOの数々のヒット曲。忌野清志郎さんとの『い・け・な・いルージュマジック』(1982年)。ちょうどその頃、英国のバンドJapanのメンバーとYMOのメンバーの交流もよく洋楽雑誌の記事になっていた。私はJapanのファンだった。

坂本さんは1983年の夏、濃いメイクで映画『戦場のメリークリスマス』に出演。同年の秋にDavid Bowie氏はツアーで来日。Bowie氏と共に当時の坂本さんは巷の若い娘たちのスーパーアイドルだった。

その頃、彼のNHK-FMの「サウンドストリート」も毎週聴いていた。文化人坂本龍一から何か学ぼうと毎週彼の言葉に聞き耳を立てた。そういえば1983年の秋のある日、その番組にピーター・バラカン氏の通訳と共に(ツアーで来日していた)David Bowie氏が出演したこともあった。それを録音したカセットテープは今も箱の中にあるはずだ。

『戦場のメリークリスマス』はサントラのアルバムもよく聴いた。サントラのピアノver.を収めたカセットテープ『Avec Piano』が発売されたのでまた購入、よく聴いた。ピアノの楽譜も買って実家に帰った時に弾こうとしたが黒鍵が多くて私には難しすぎた。その楽譜は今も本棚にある。

その後坂本さんは1987年には映画『ラストエンペラー/The Last Emperor』に再度俳優として出演、そしてそのサントラではグラミー、ゴールデン・グローブ、アカデミーの賞を受賞。教授は世界的な作曲家になった。

その頃から坂本さんの情報を追いかけることはなくなったが、その後も彼のお名前は様々なところで見かけた。1991年の『シェルタリング・スカイ/The Sheltering Sky』、 1993年の『リトル・ブッダ/Little Buddha』は映画館で曲を聴いた。ロンドンでは1999年に前知識ゼロで見た映画『愛の悪魔/フランシス・ベーコンの歪んだ肖像/Love is the Devil - Study for a portrait of Francis Bacon』のクレジットに彼の名前を見つけて驚いた「教授順調に仕事してるんだな」と思った。大島渚監督の『御法度』もそうだった。


時が流れてネットで読むニュースが身近になった頃、また坂本さんのお名前をメディアで見かけるようになった。政治的な発言が多かったのだろうか、坂本さんの言葉は様々な事柄でメディアに取り上げられていて、そのたびに「また教授がなんか言ってる…」と思いながらそれらの記事を読んだ。坂本さんの言葉には常に耳を傾けていた。彼の言葉に私は影響を受けていたのだろうか。


三つ子の魂ならぬ…17、8の魂百までか…あの多感なティーンの時代に「文化」を知ろうとして耳を傾けた坂本さんの言葉や音楽は、その後もたびたび私の心に響くものだったように思う。日本を離れて遠く、もう随分時間も過ぎてしまったが、今でも私のものの考え方は(おそらく)あの14歳~21歳ぐらいの間に吸収したものを基礎に成り立っている。おそらく坂本さんの存在は私が思う以上に大きいものだったのかもしれぬ。よくわからない。彼の影響の度合は、私にファンだとの自覚がなかったからはっきりと断言できるものではなく、そのことは自分でも不思議な感じだ。

去年の年末今年1月にはNHKのスタジオで撮影された坂本さんのピアノの独奏のコンサートを拝聴(ここではTV Japanで)。綺麗なピアノ。やっぱり坂本さんの曲は『戦メリ』が一番好き。1983年のあの頃、あの映画から流れ出す「文化的なもの」にどっぷりと浸かって中毒になり…いつか私は大学に行かなくなってしまった。何も結論に達することもなく様々な事柄を毎日ただただ考えて考えて考えて考え続けていた。


そういえばたぶん1度だけ坂本さんにばったり出会ったことがある。たぶん…というのはその時間があまりにも短かったから。たぶん3秒ぐらい。…まだ上京したばかりで東京に慣れなかった頃、方向を間違って渋谷の駅から大きな通りの坂を上っていたら突然ビルから人が出てきた。顔を見たら坂本龍一だ!アッと思って立ち止まった。その人物も私の顔を見てぎょっとしたような顔をした。そしてすぐに出てきたビルに引っ込んだ。後に残された私は「今のは教授?!」 もしかしたらあれは坂本さんではなかったのかも。いやあの人物は坂本さんということにしておこう。

思い出ばかりを書いた。沢山の事を教えていただいたと思います。感謝してます。ありがとうございました。




2023年3月16日木曜日

WBC 日本vs.イタリア 日本がベスト4進出!



日本!とうとうイタリアに勝って米国へ!おめでと~!


結果
日本 9 – 3 イタリア

侍ジャパン、日本での最後の試合で勝利!
準決勝進出です!

日本での試合は全試合勝った!すごい~!


まずこの準々決勝にイタリアがプールAを2位で上がってきたことに私はびっくりしました。最初イタリアは弱くなかったっけ? このイタリアのチームも米国でプレイしているイタリア系米国人が多くて、メジャーよりもマイナー・リーグの選手が多い。ということはそれほど強くないのかと思っていた。オランダの方が強いのだろうと思っていた。

だからびっくり。イタリアと言えばフレッチャー兄弟がいるではないか。フレッチと大谷さんが戦う。それは嬉しい。日本からのニュースでイタリア・チームが日本入りして、ラーメンやお寿司を食べたと聞いてにやにやして、久しぶりにフレッチを見たら…あれっちょっとデブッチになってる?それよりもフレッチにあの青は似合わないわ。フレッチは赤が似合う。エンゼルスがあの青のユニフォームだったら私はフレッチのファンにならなかったかも…というぐらい似合ってないぞ?😁

というわけでまた午前0時からテレビの前に座る。  


ピッチャーは大谷さん。そうそうそういえば大谷さんはエンゼルスの都合でWBCのアメリカの試合では投げないと聞いた。なんだとぉ!トラウトと戦えないのか。これはアメリカのインボーに違いない。大谷さんとJ侍達が強すぎるから、WBCとしては飴ちゃんに恥をかかせたくないに違いない…などとインボー論を考えずにはいられない。なんだ飴ちゃんはカワードチキン野郎じゃねぇか。飴ちゃんはJ侍が怖いのか。ふふ。でも強い侍は大谷さん以外にもたくさんいますよ。ふふふ

というわけで、大谷さんがスターター・ピッチャー。なんの心配も無し。頼りにしてます。ぽんぽんストライクアウトが決まって、これは試合も早く終わりそう。

アメリカのテレビでの日本の試合の解説は、元エンゼルスの実況解説のホセ・モタさんだったのね。久しぶり~💕


それでは記録です。

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先発ピッチャーは
日本が 大谷翔平
イタリアが R・カステラーニ

3回表イタリア
フレッチが打った!スコアに繋がらず。

3回裏日本
ピッチャー J・ラソーラ吉田正尚ショートゴロで近藤健介スコア +1点。岡本和真 が左へ3ランホームラン!大谷翔平村上宗隆スコア +3点。
日本 4 – 0 イタリア
なんと大谷さんがバントォ!ぉおおおおおおびっくりした。近藤さんが3塁へ。そしてよしよしよしよしだがキターっ吉田っちがまた打ったーっ!近藤さんスコア! 吉田さんすごーい!このお方は毎回打ちますね。安心の吉田様いいわ~。J侍の雰囲気があがってきた。そして岡本さんがホームラン!!!!!キャ~ッ!3回裏で4点も入りましたよJ侍。イタリアのブルペン大忙しで練習中。もうなんか…J侍勝てるかも。

4回裏日本
ピッチャー Aパランテ

5回表イタリア
ドミニク・フレッチャー(フレッチの弟)が右へ打つお兄ちゃんデビッド DeLuzio がスコア +2点。フレッチの弟君やるね。ピッチャー 伊藤大海
日本 4 – 2 イタリア


5回裏日本

村上宗隆がセンターへダブル!!!!大谷翔平スコア! +1点。ここから日本がどんどん打つ。岡本和真が右へダブルで村上宗隆吉田正尚がスコア +2点。ピッチャー Vニットーリ
日本 7 – 2 イタリア
5回で5点差。ますます安心。選手たちの心理的な負担が軽くなりました。嬉しいですね。

6回表イタリア
ピッチャー 今永昇太

6回裏日本
ピッチャー Jマルシアーノ

7回表イタリア
ピッチャー ダルビッシュ有。ダル様がピッチャーよ。なんと贅沢な。ダル様もどうやらアメリカでのWBCの試合では投げないらしい。そしてダル様にとっては日本で投げるのは最後だろうということで感慨深いものがあったのだそうです。

7回裏日本
吉田正尚 ホームラン!+1点。キターよしよしよしだだっ!吉田さん本当にすごいのね。彼は毎回打つ。ピッチャー M・フェスタ源田壮亮が右へ打って村上宗隆がスコア +1点。源田さんは小指骨折なのに打つ。すごい。もう日本が勝つ。
日本 9 – 2 イタリア

8回表イタリア
ドミニク・フレッチャーがホームラン!+1点。弟フレッチ25歳は現在アリゾナダイアモンドバックスのマイナーリーグの選手だそうですがいい仕事してます。大活躍。
日本 9 – 3 イタリア

8回裏日本
ピッチャー Mスタンポ

9回表イタリア
ピッチャー 大勢

その後、日本チームは守りでも素晴らしいファインプレイをしてました。やっぱ日本は野球がうまい。毎回思う。さあ勝った!準決勝進出!!!おめでとー!

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勝ちましたね。

試合が終わったのはこの地の午前3時半。ワタクシにとっては朝の4時まで起きているのもこれが最後。ほっとする。
さて舞台は米フロリダのマイアミへ!!


ところで、このイタリア戦の前の日本チームの声出しの動画を見た。ヌート君の言葉がいい「今日のゲームが俺たちをマイアミに連れていく…俺たちのゲームをしようぜ、そして今夜飛行機の中でパーティしよう…」すると皆が「うぇえええぃ」と盛り上がる。ヌート君の力強い言葉。元気が出る。このお方は日本のチームの強さを倍増させてると思う。すごいね。そして日本チームは勝った!
 

それにしても日本は強い。最初の試合から簡単に毎回勝ち続けた。安定して強い。日本の野球ってこんなにうまくて強いんだ。すごいわ。面白い。米のメディアも日本を優勝有力候補にあげているそうです。そうですよね。だってあれだけ上手いピッチャーが沢山いて、あれだけ打てるんだもの。納得する。
 
日本のチームが今までと同じように自信をもって、場の空気に飲まれることなく自分たちのゲームを、気負わず、落ち着いて、いつもの力を出せれば、侍Japan はきっと大丈夫。

これからもがんばれ~
応援するわ


HITTERS
Japan--------------------
(中/CF) L.ヌートバー (25)
(右/RF) 近藤健介 (29)
(投指/P-DH) 大谷翔平 (28)
(左/LF) 吉田正尚 (29)
 (2B) 山田哲人 (30)
(3B) 村上宗隆 (23)
(1B) 岡本和真 (26)
(2B) 牧秀悟 (23)
 (左/LF) 牧原大成 (30)
(遊/SS) 源田壮亮 (30)
(捕/C) 甲斐拓也 (30)
 (捕/C) 中村悠平 (32)

Italy--------------------
(左/LF) S. Frelick (22)
(遊/SS) N. Lopez (28)
(右/RF) Do. Fletcher (25)
(捕/C) B. Sullivan (29)
(1B) V. Pasquantino (25)
(2B) M. Mastrobuoni (27)
(指/DH) V. Friscia (26)
 (打指/PH) A. Mineo (28)
(中/CF) B. DeLuzio (28)
(3B) Da. Fletcher (28)


Pitchers
Japan--------------------
大谷翔平 (28)
伊藤大海 (25)
今永昇太 (29)
ダルビッシュ有 (36)
大勢 (23)

Italy--------------------
R. Castellani (26)
J. LaSorsa (24)
A. Pallante (24)
V. Nittoli (32)
J. Marciano (28)
M. Festa (30)
M. Stumpo (26)
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というわけでこれからの米国フロリダ州マイアミでのスケジュールは
(米国現地時間)

CとDの準々決勝
3月17日(金)結果 プエルトリコ 4 - 5 メキシコ
日本の次の対戦相手が決まりました。メキシコです。前のUSAチームとの対戦でメヒコがアメリカをやっつけてる😃ウヒャヒャ と笑ったのだけど、日本と対戦することになっちまった。でもこれは勝てる。

3月18日(土)結果 アメリカ 9 - 7 ベネズエラ
アメリカ勝った。なんだつまんねーヨ!今まで(絶対勝ちそうなUSAチームが)やる気なさそうにだらだらやってきて最後でやっと本気を出しやがった。ベネズエラと死闘。アルトゥーベちゃんは負傷。全くフェアじゃないよな。ベネズエラに勝って欲しかったわ。明日USAはキューバと対戦です。

準決勝
3月19日(日)結果 キューバ 2 - 14 アメリカ
茫然と立ち尽くす。飴ちゃんキューバ君をボコボコにしやがった。つまんねー試合 😩 頭にきたので途中から音を消して他の事やってた。モー誰でもいいから飴のヤロウをぼこぼこに叩いてほしいワネ。

3月20日(月)結果 メキシコ 5 – 6 日本
日本勝ちました。すごいじゃ~ん😍

決勝
3月21日(火)結果 アメリカ 2 – 3 日本
勝ちました~!!!!優勝!😍


18日の「USA vs. ベネズエラ」がアメリカでは一番盛り上がりそう。私はアメリカはベネズエラに勝てないと思う。アメリカは全然打ててない。まだ気持ちがひとつになってないのかな。
▲ 追記 3月18日 アテクシの予想が全然当たらん!米×ベネズエラ戦 アメリカが勝ったわ。
▲ 追記 3月19日 米×キューバ戦 やっぱり米が勝ったわ ナンダナンダ…😩



2023年3月13日月曜日

NHK 趣味どきっ!『読書の森へ』本の道しるべ・第1回 角田光代



NHKの 趣味どきっ!…の『読書の森へ』本の道しるべ シリーズ。去年の12月から今年1月にかけての放送。録画を放送の後すぐに見たのだけれど、とても面白かったのでメモしようと録画を残していた。心に残ったものを記録しておく。


第1回 
小説家、児童文学作家、翻訳家 角田光代さん
日本での初回放送日: 2022年12月6日
TV Japanにて


角田光代(1967年3月8日 - )
日本の小説家、児童文学作家、翻訳家。1990年「幸福な遊戯」で第9回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を受賞。2005年『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞受賞。その他にも多数の賞を受賞。著書多数。


------このシリーズで唯一私がよく知る作家さん。角田さんの小説やエッセイは40代に出会った。彼女は私が初めてハマった日本の(ほぼ)同世代の女性の作家さんで、本を集めて一時期よく読んだ。小説もエッセイも面白い。私はここ暫く数年間(本全体をほぼ読まなくなっているので)彼女の本も読んでいないのだけれどまた読みたい。本が面白いから作家さんのことも知りたくなる。楽しく拝見。

角田さんは文章で物語を構築する作家さん。そのせいか本の読み方がこのNHKのシリーズの他の方々と少し違うと思った。興味深い。
トトちゃんがかわいい。


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大きな階段横の壁の本棚

30代に 
・ジョン・アービング
-----偶然。私も30代にアービングにハマってよく読んだ。すごく面白い。

世界文学全集より
・エドガー・アラン・ポー『黒猫』
怖いこと、恐ろしさが忘れられない

異世界を教えてくれた本
松谷みよ子『モモちゃん』シリーズ
目に見えない異世界を感じた

常識レベル
・美内すずえ『ガラスの仮面』


中学時代の愛読書

・太宰治『人間失格』


中学時代に読んで「自分のことを書いてくれている、私のことを書いてくれている」と錯覚するぐらい好きだった。 (主人公が自意識に苦しめられる姿に共感) 20代、自分で自意識をコントロールできるようになると太宰を好きだった自分がものすごく恥ずかしくなった。そして30代の半ばぐらいになってようやく太宰の本当の面白さに気づいた。言葉に対するものすごい新鮮な感覚というのがあると気付いて見直した30代。年齢によって付き合い方が変わる作家。

-----面白い。太宰の「人間失格」は皆通る道なのだろうか。角田さんは中学生で読んだのなら早熟だ。私は大学の18歳の時に読んだ。今でもあの頃独り暮らしのアパートのベッドの上に寝転がって、「人間失格」を読みながら涙をこぼした時に見えていた景色を思い出す。窓から明るい光の射す午後だった。『斜陽』を読んでその後太宰治から離れて時間が過ぎ、30代半ばにふと「あれはなぜ泣いたのだろう?」と思い出して「人間失格」を読み直した。その時に何を思ったかの記憶がほとんどない。あまりピンとこなかったのだろうと思う。この角田さんの言葉で、太宰さんの「文」に気をつけながらもう1回読んでみようと思った。


作家を目指す中で出会った

・内田百閒 
エッセイが声を出して笑うほど面白い。しかし小説を読むと全然違うのでびっくりする。
・内田百閒『サラサーテの盤』
なんでもない話なのにものすごく怖い。現実と現実でないもののあわいをいったりきたりする。するっと現実を抜け出てしまうような感じが好き。

現実が一枚ではない。裏にも何かあるかもしれない。そういうものがすごく好き。自分の書くものにもそういうところがあるのじゃないかと思う。

-----角田さんのエッセイやインタビューは見かければ読んでいたのだけれど、これは初めて知った。角田さんは異世界とかちょっと怖いものがお好きなのだろうか。このインタビューで出てきた「黒猫」も「モモちゃん」も、この内田百閒も「怖い」という言葉が繰り返されている。そういえば以前角田さんがツイッターで「今日はホラー映画を見た。怖かった」と書いていらっしゃるのを見たことがあった。角田さんは怖いものがお好きなのね。そうか~ そういうことを知ったうえで本を読むと、また受け取り方が違ってくるかも。面白い。


読書の森の歩き方

何冊も同時進行で読んでいる。 
本を読むことは喜び。ここではないところに行けたら喜び。

作家としての転機となった本

・開高健『輝ける闇』
60年代 ベトナム戦争を取材する日本人記者の不安や孤独、絶望を描いた。開高健もベトナム戦争に従軍。小説はその経験を元に書かれた。開高健「匂いを書きたい」

角田さんはベトナムを旅して作家が書こうとした「匂い」を感じた。自分の身体を使って体験し、帰ってきて本当に伝わる言葉で書く姿勢に感銘を受けた。 

(読んでから)
目指しているものが遠くなった。
書くことでしか行けないところに行きたい。

これからどんな読書をしたいですか

読みたい本がありすぎる。もう無尽蔵に本が読めるわけではない。それが悲しい。 希望は(だからこそ)どれだけ年を取ろうと、読みたい本がずっとこの先ある。


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本を愛し、本に育てられ、本に浸かり、本と異世界へ旅をし、本を生み出し、本と息をして本と生きる。ほんとにすごいお方。一生をかけて本本本本本と本と共に歩む人生。ほんとにほんと。すごいわ。

これほどに「本=生きること」なお方だったとは。いや作家さんとは皆そうなのか。本のプロの生活というものは皆そういうものなのだろうか。角田さんの本が好きだから、面白いから、そんな好きな本を生み出す作家さんのことをもっと知りたいから、今まで彼女のエッセイやインタビューを読んできたけれど、角田さんがこんなに本漬けの生活をなさっているとは知らなかった。

角田さんの小説を読み始めた最初の頃、私は「彼女の小説は何%ぐらい実体験が入っているのだろう」などと思いながら読んでいた。しかし短編集『三面記事小説』の解説を読んだ時に、あの小説が全て「頭から生み出された創作物」だと知って驚いた。「どうしてこんなに色んなアイデアが出てくるんだろう」と不思議だった。 その上に角田さんはものすごく多作な作家さんなのですよね。それらの小説が全て頭の中で構築されているのかと思うと…あらためて驚く。そんなことができるんだ…と、ただただすごいと。

それだけの多くの創作をなさっている上に、角田さんはまだまだ本が読み足りないと仰る。なんだかすごいわ…とあらためて思った。


私が角田さんの作品に出会ったのは映画の『空中庭園』。まず映画で「おおぉ」と思い、小説を買って読んだらもっと「おおぉ」と思った。不気味。怖いと思った。母親に関する場面でちょっとショックを受けて、そこから彼女の本を読み始めたのがきっかけ。 

その頃私は40過ぎ。10年間日本を離れた後、旦那Aの転勤でまた東京に帰ってきた時に角田さんの作品に出会った。当時の私は浦島太郎状態。そんな時にほぼ同世代の角田さんの本は、「私がいなかった時期」の日本/東京のことを教えてくれているような気がした。『対岸の彼女』を読んだ時も「もし私が日本を離れなかったら彼女達のように暮らしていたのかな」などと思った。角田さんが書く同世代の女性達の話が面白かった。

私はそれまで年齢が近い作家さんの本を読んだことがなかった。角田さんは初めての同世代の作家さん。彼女の本は、それまで読んでいた古い時代の文豪や翻訳もののSFを読むのとは全く違う本の楽しさを教えてくれた。若い頃に同じ時代の空気を吸ってきただろう女性の書く小説(特に短編)は、身近で、想像しやすいというのか、ストーリーの中の空気が以前自分の吸っていたものと近いような気がして、それに夢中になった。すごく楽しかった。


…それにしても、そうか…、角田さんは怖いものがお好きなのか。 それから彼女はとても活発なお方なのですよね。ボクシングにマラソンをなさるそう。そして毎晩よく飲むそうだ。体力と元気とパワーのあるお方なのだろう。 私は最初に彼女をメディアでお見かけしたとき、彼女は内気でシャイな女の子の印象の方だと思ったのですよ。しかしもしかしたら彼女はずいぶん印象と違うお方なのかもしれない。それもまた興味深いです(…interestingってうまく訳せない。面白いとも違う)

角田さんは旅のエッセイも面白い。東南アジアの海で村人と沈む夕日を見る話が好き。ヨーロッパで羊かヤギに囲まれた話もあったっけ?…そうだ、彼女は旅のしかたもすごくパワフル。やっぱり元気のいいお方なのですね。


また角田さんの本を読もう。

本を読む習慣がなくなって怠け癖がついた…どうしようもなく堕落してしまったせいで、私は今Kindleの『ドリトル先生』も苦戦している。私の人生ももう本を読める時間はもうあまり残っていないのに。なんとかしなきゃな~ どうするよ…



2023年3月12日日曜日

WBC 日本vs.オーストラリア 日本が準々決勝進出!



日本またまた勝利。準々決勝進出決定。

結果
日本 7 – 1 オーストラリア

勝った!「オーストラリアは強そうだしどうかな」と思っていたのに全く心配なかった。ほぼ完全勝利…と思ったらオーストラリア、なんと9回裏にホームランで1点だけはいった。最後にすごいねぇ。

日本はこの試合の前から準々決勝進出が決まっていたそうです。だからもしかしたら両チームともリラックスしていたのかも。日本には特にそれを感じた。もう進出が決まっているからのびのびと自由にやったら1回2回でどんどん点が入った。

なにより大谷さんの3ランホームラン!!!やった~!!!!!拍手!興奮したわ。すごい打ち方。しっかりと球をとらえたと思ったら、その直後に全身で球を飛ばしてますね。それで球がぐーんと伸びる。ものすごいパワー。あの打ち方にはあの腕の大きさが必要なのだろう。すごいですね。ほれぼれ。

さてこれで日本はプールBで全勝して1次ラウンド1位突破!会場の応援の人々もうれしそうだ。みんなハッピー。嬉しいね。

準々決勝はプールAのイタリアだそうです。ぇえええフレッチのチーム?嬉しいな。


それでは記録です

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先発ピッチャーは
オーストラリアが W・シェリフ 
日本が 山本由伸

1回表
大谷翔平が右センターへホームラン!L・ヌートバー近藤健介がスコア +3点。ピッチャー Lウィルキンス
日本 3 – 0 オーストラリア

2回表
L・ヌートバーがセンターへ中野拓夢スコア +1点近藤健介が右へダブルでL・ヌートバーがスコア +1点
日本 5 – 0 オーストラリア

4回表
中村悠平ヒットL・ヌートバー四球。ピッチャー B・タウンゼント近藤健介四球。無死満塁大谷翔平四球歩いて中村押し出しスコア +1点
日本 6 – 0 オーストラリア

5回表
ピッチャー L・ドーラン中村悠平が右へダブルで岡本和真スコア +1点
日本 7 – 0 オーストラリア

5回裏
ピッチャー 高橋奎二

6回表
ピッチャー T・ヴァンスティーンゼル

7回裏
ピッチャー  大勢

8回表
ピッチャー  Jガイヤー

8回裏
ピッチャー  湯浅京己

9回表
ピッチャー  Sホランド

9回裏
Hallが右センターへホームラン +1点。ピッチャー 髙橋宏斗
日本 7 – 1 オーストラリア 

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結局この試合も朝の3時半まで起きていて最後まで見た。スターターのピッチャーは山本由伸さん。山本さんもストライクアウト8本!すごい~!

バッターのヒットも沢山。そして守備もファインプレーが沢山あったと思う(眠かったので覚えていないけれど)。いいプレーがあった。


今回私は日本の野球をほぼ初めて真剣に見ているのだけれど、日本には上手いピッチャーがたくさんいる…ということを知った。これは今後、米や中南米のバッター達との勝負が楽しみになってきた。

昨日「日本の野球のやり方がメジャーとは違う気がする」と書いたのですが、やっぱり雰囲気が違いますね。日本人は勤勉…努力を美徳とする国民性の上に技を磨くので、結果職人のように野球が上手い選手が多いのかも…と思い始めた。日本のピッチャーは動きに無駄がなく丁寧で正確。バッターも無駄に力を入れずに楽々と当てているように見える。綺麗な野球。

それが米国や中南米の、パワーと勢いで押していくプレイスタイルとは全く違って見える。

大谷さんのすごさは、日本の野球の丁寧さに身体の大きさによるパワーも加わっているからでしょうか。鬼に金棒だな。だから彼は特別なのですね。

野球はアメフトと違って(オット…ゴメンヨ )身体が大きければいいスポーツではないですからね。日本の野球が強いのは、プレイヤーが身軽で動きが機敏で技も正確…職人的な野球だからなのだろう…と思った。

職人的、丁寧な野球の日本チームと、体力と勢いのブルドーザー的な中南北米エリア。WBCは、日本とアメリカの質の違う野球の戦いになるのかもしれません。面白いです。(もう日本が勝ち抜けるつもりでいる)


今これを書いているハワイの午後3時過ぎ、プエルトリコとベネズエラ戦をやってますが、やっぱり彼らは真剣。ごっついパワフルな野球。豪快な熱い試合をやってる。ベネズエラが強いな。今 「べ 9 – 2 プ 」でベネズエラがリード中。ベネズエラはユニフォームも(南国の鳥のように)派手派手で気合が入っている。彼らにアメリカを叩いて欲しくなってきたわ笑。


HITTERS
Japan--------------------
(中/CF) L.ヌートバー (25)
(右/RF) 近藤健介 (29)
 (右/RF) 牧原大成 (30)
(指/DH) 大谷翔平 (28)
 (打指/PH-DH) 山川穂高 (30)
(3B) 村上宗隆 (23)
(左/LF) 吉田正尚 (29)
 (左/LF) 周東佑京 (27)
(1B) 岡本和真 (26)
 (打一/PH-1B) 牧秀悟 (24)
(2B) 山田哲人 (30)
(遊/SS) 中野拓夢 (26)
(捕/C) 中村悠平 (32)
 (打捕/PH-C) 大城卓三 (30)

Australia--------------------
(右/RF) T. Kennelly (36)
 (RF) J. McArdle (24)
(指/DH) A. Hall (23)
(2B) R. Glendinning (27)
 (PH) J. Bowey (26)
(3B) D. George (30)
 (3B) L. Spence (24)
(中/CF) A. Whitefield (26)
 (PH-CF) A. Campbell (31)
(1B) R. Wingrove (22)
(遊/SS) L. Wade (31)
 (PH-SS) J. Dale (22)
(捕/C) R. Perkins (28)
 (C) R. Battaglia (30)
(左/LF) U. Bojarski (24)


Pitchers
Japan--------------------
山本由伸 (24)
高橋奎二 (25)
大勢 (23)
湯浅京己 (23)
髙橋宏斗 (20)

Australia--------------------
W. Sheriff (20)
L. Wilkins (33)
B. Townsend (21)
L. Doolan (24)
T. Van Steensel (32)
J. Guyer (28)
S. Holland (29)
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★追記 その後の結果
ベネズエラ 9 – 6 プエルトリコ 
ベネズエラ強いね。勝ち進みそう。

そして
アメリカ合衆国 5 – 11 メキシコ
メヒコがアメリカをボコボコにやっつけてたぞ 😃ウヒャヒャ  これで飴ちゃんは目が覚めるかな。




2023年3月11日土曜日

WBC 日本vs.チェコ



毎日嬉しいニュースが続きます。今日も勝利!

結果
日本 10 – 2 チェコ

よしよしよし!
今日の先発投手は佐々木朗希さん。2001年生まれの21歳。このお方の評判はネットでのニュースからも伝わってきてました。「100マイル以上で投げる若い選手がいる!」見たい。見たい見たい見たい。佐々木さんを見るのを楽しみにしてた。

そして佐々木さん登場。今日は旦那Aも「見る」とソファーに座る。そして佐々木さんの投げる球が102マイル(164キロ)を出すと「ほォ~こんなに速い球はメジャーにもあまりいないんだよ」と言う。おお、そうなの?すごいね。すごいねすごいね。…と思っていたら1回からチェコのイケメンが打った!ぉおおおおっ!そしてスコア!あ~びっくりした。

一方チェコのピッチャーの球はゆるい。おいっ82マイルで投げてますよ。そして日本のバッターが打てない!ぅわ~…これは調子狂うね。いつも95マイル以上で打ってるから80マイルぐらいは打てないらしい(笑)。…と心配していたら3回に吉田さんが打ったっ!きたーっまた吉田だっ!よしよしよしよしよしだだっ!そしてそこから侍がぽんぽん打ち始めた。

そして佐々木さんはストライクアウトをどんどん出す。すごい~。かっこいい。佐々木さんかっこいいわ。かわいい。かわいいかわいい…LOVE。オバチャンは 佐々木選手に魅了されてしまいました。ファンになった。応援するわ。あの細い身体からどうしてあんなに速球が投げられるのだろう。不思議ね。これからどんどん大きくなる選手。楽しみです。なんとみずみずしい若者…横顔が綺麗。ほれぼれ。佐々木さんを見ていて何度も涙が出そうになった。

佐々木さんのストライクアウトは8本!拍手!素晴らしい素晴らしい。大きな拍手!

ところでこのWBCでは、投手の投げる回数の上限があるらしくて、このレベルでは65本。佐々木さんは66か67本あたりで終了。 佐々木さんが投げ終わった後、カメラが彼の様子を追っていた。しばらくベンチにいる彼の横顔を映していた。その直後に日本の旗が画面に大写しになった。また涙が出そうになる。


そして宇田川優希さんに交代。宇田川さんもスパっとストライクアウトを1本!そしてその後、今日のもう一人のスター宮城大弥さん登場。なんと彼はその後の5回を投げ続けた!すごいすごいすごい~。宮城さんもストライクアウト7本!大きな拍手!ちょうどゲームが終わったのが、宮城さんが68回を投げたときだったそうだ。完璧です。


さて対戦相手のチェコの方々。かっこよかった。もう男臭いおとなの男勢ぞろい…と言う印象。すごいね。彼らが実はアマチュアで他の仕事もなさっていると聞いてまた驚いた。仕事の後に練習してるのかな。努力家なのね。さわやかな印象の素敵なチーム。

ハンサム揃いのチェコ勢。特にワタクシがおぅと思ったのは、マレク・フルプ/Marek Chlup(クルプ?)さん。ヒエ~かっこいぃ~。モデルさんみたいなお顔。24歳。マレクさんは今アメリカの大学でプレーしている若手外野手。この彼がアメコミ?アメコミからそのまんま出てきたような筋肉。ま~なんていい男なんでしょうとほれぼれ。シャープなお顔にまっすぐな太い首。その下にもりもりもりっと大きな肩、腕、胸…そしてきゅっと締まったウエスト、その下の大きなフトモモ。すげ~アメコミ体形だわ。いいね。彼はもうアメリカでプレーしていて成績がいいのならメジャーから声がかかるかも。アメリカの女性達にモテそうだ。マレクさんのことは記録しておこう。キンニク~


それでは記録です

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先発ピッチャーは
日本 佐々木朗希 
チェコ O.サトリア

1回表 チェコ
エラーによりM・Chlupがスコア +1点
チェコ1 – 0 日本

3回裏 日本
吉田正尚が左ダブルで村上宗隆近藤健介がスコア +2点山田哲人が左で吉田正尚がスコア +1点
チェコ1 – 3日本

4回表 チェコ
 ピッチャー 宇田川優希

4回裏 日本

ピッチャー Lフラウチ。 L・ヌートバーがセンターで中野拓夢スコア +1点近藤健介が右ダブルでヌートバーがスコア +1点大谷翔平が右ダブルで近藤健介スコア +1点吉田正尚がセンター犠牲フライで大谷翔平スコア +1点。 ピッチャー J・トメック
チェコ1 – 7日本

5回表 チェコ
ピッチャー 宮城大弥。 M. Cervenka ショートゴロの間にV. Mensikスコア +1点
チェコ2 – 7日本代打

5回裏 日本
牧原大成が左シングルで中野拓夢スコア +1点
チェコ2 – 8日本

6回裏 日本
ピッチャー T・デュフェク 

8回裏 日本
(代打)牧秀悟ホームラン! +1点。 山川穂高が右に犠牲フライで村上宗隆スコア +1点
チェコ2 – 10日本

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いい試合だった。佐々木さんがどんどんストライクアウトで回が速く進んだ。午前0時から見始めたこの試合が終わったのは3時30分ごろ。

勝ち続けて日本の選手の方々が皆笑顔。観客も皆笑顔。すごくいい雰囲気。

私は普段はメジャーばかり見ていて、日本の野球を久しぶりに見ていてるのだけれど、日本の野球はプレーの仕方が違う気がする。面白いです。ピッチャーが上手い人が多いので、これから彼らがUSAチームの最強バッター軍を相手にどこまでいけるか。それから日本のバッターもよく打っているので、これから対峙することになる南北米エリアの剛腕投手達からどこまで打てるのか。それが楽しみです。

今日の午後はUSAチームの初戦をチェックする。

今夜は日本とオーストラリア。オーストラリアは強そうなので、どこまでいけるか。
今夜も見る。


HITTERS
Japan--------------------
(中/CF) L.ヌートバー (25)
 (中/CF) 牧原大成 (30)
(右/RF) 近藤健介 (29)
 (右/RF) 周東佑京 (27)
(指/DH) 大谷翔平 (28)
 (PH-DH) 牧秀悟 (24)
(3B) 村上宗隆 (23)
(左/LF) 吉田正尚 (29)
 (左/LF)岡本和真 (28)
(2B) 山田哲人 (30)
(1B) 山川穂高 (31)
(遊/SS) 中野拓夢 (26)
(捕/C) 甲斐拓也 (30)

Czech Republic--------------------
(遊/SS) V. Mensik (24)
(指/DH) E. Sogard (36)
 (PH-DH)P. Zyma (33)
(中/CF) M. Chlup (24)
(捕/C) M. Cervenka (30)
 (捕/C) D. Vavrusa (31)
(右/RF) M. Mensik (30)
 (右/RF) J. Grepl (23)
(1B) M. Muzik (26)
 (PH)M. Prokop (20)
(左/LF) W. Escala (24)
 (PH)A. Dubovy (30)
(3B) F. Smola (25)
 (3B) J. Kubica (25)
(2B) J. Hajtmar (35)


Pitchers
Japan--------------------
佐々木朗希 (21)
宇田川優希 (24)
宮城大弥 (21)

Czech Republic--------------------
O. Satoria (26)
L. Hlouch (22)
J. Tomek (31)
T. Duffek (33)
F. Capka (24)
J. Rabinowitz (35)
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2023年3月10日金曜日

WBC 日本vs.韓国



よしよしよしよしっ勝たっ!!!

結果
日本 13 – 4 韓国

よしよしっ日本チーム頑張りましたっ!おめでと~。もうプールBはいけるでしょう。あと残りの試合は、チェコは大丈夫。オーストラリアは強そうなので予想できないけれど。侍ジャパン行けそうだ。

とにかくこのWBC、ラスボスはUSAチーム。しかし南米各国にもメジャー・リーガ―が散らばっているのでどこが強いのかわからない。過去の成績を見たらプエルトリコか。しかしドミニカ共和国やベネズエラもわからない。それでもUSAチームが強いのはお約束。あの最強バッター陣は怖い。


さてまたまた昨夜/今朝ハワイ時間午前0時開始の韓国戦。結局4時の8回表まで起きて見ていた。日本13対4韓国!圧勝です。すごかった。色んなドラマがあってすごく面白いゲーム。


それでは展開を…
ESPNの記録を見ながら振り返る

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先発ピッチャーは
日本 ダルビッシュ・有 
韓国 K.H.キム/K. Kim
今日はダル様がピッチャーよシャープでりりしいお顔がかっこいいわ。 


3回表 
E. Yangが左センターへホームラン!Kangと共にスコア +2点!そしてJu. Leeが右に打ってKimスコア +1点
日本0 – 3 韓国
ぉおおおおおっ韓国いきなりホームランか。やるなぁ。これは油断できない。最初のHRでダル様が焦ったか。韓国が打ち始めた。

3回裏
L・ヌートバーがセンターへ打ったぞ!源田壮亮スコア +1点。ヌ~ト君ありがとー!そこから近藤健介センターにダブルで中村悠平スコア +1点吉田正尚がセンターへ打って近藤健介L・ヌートバーがスコア +2点 ピッチャーT.I. Won。
日本4 – 3 韓国
ぉおおおおおおおヌートバー君が皆を元気づけたか?みんな打ち始めたぞ。侍元気が出てきた。沢山打たれて韓国のピッチャーがナーバスになったか。精神力の戦ですね。

4回表 
ピッチャー 今永昇太

5回裏
近藤健介センター右へホームラン!+1点。ピッチャー B. Gwak。吉田正尚犠牲フライで大谷翔平スコア +1点。ピッチャー C.W. Jeong。
日本6 – 3 韓国
また日本が打つ!よしよし。近藤さん吉田さんが打つ。

6回表
K. Park 右へホームラン!+1点
日本6 – 4 韓国

そして怒涛の
6回裏
ピッチャー Y.S. Kim。近藤健介 無死満塁歩いて中野拓夢押し出しスコア +1点。ピッチャー W.J. Kim。大谷翔平右へ打って中村悠平スコア +1点村上宗隆左へ犠牲フライでL・ヌートバーがスコア +1点吉田正尚右へ打って近藤健介スコア +1点。ピッチャー W.Y. Jung。岡本和真左へ打って大谷翔平がスコア +1点
日本11 – 4 韓国
この回、ほんとにすごかった。日本勢がどんどん打つ。満塁ばっかりになっちゃってすごいすごい。この頃眠くてぼ~としながら見てたけど、点が入るたびにひゃ~パチパチ手を叩いて喜ぶ。野球楽しいね。

 7回表
ピッチャー 宇田川優希。

7回裏
ピッチャー C.M. Koo。ピッチャー E. Leeワイルドピッチで中野拓夢スコア +1点。満塁 吉田正尚歩いて押し出し代走牧原大成スコア +1点。ピッチャー S.W. Park。
日本13 – 4 韓国
ひゅ~またスコア。すごいよ。しかし長いゲームだ。

8回表
ピッチャー 松井裕樹。

9回表
ピッチャー 髙橋宏斗。


8回表が終わったら午前4時になったので眠ることにした。歯を磨いていたら試合が終わったことを知る。日本勝利!!!

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皆さんすごかったですね~。特に吉田さんが打つ打つ打つ。近藤さんも打つ打つ打つ。大谷さん村上さん岡本さん中野さんも打つ。そして何よりも皆が打ち始める勢いを作ったヌートバーさん!彼は出れば間違いなく打つ!そして外野ではとにかく必死にキャッチ。見事なスライディング/ダイビング・キャッチ。すご~い。本当に頼もしいね。彼は前日の中国戦でも活躍していたし、素晴らしい。かわいい愛されキャラ。ありがとう

しかしこの試合を見て思った。野球は選手の心理状態が大きく影響しますね。韓国のピッチャーはプレッシャーで大変だったのだろうと思う。特に6回7回はきつかった。会場の応援もほとんど日本人だし。辛かったと思う。お疲れ様です。


さて中国戦では、侍がもっと打たんといかんと文句を書いていたのですがこの試合は侍よく打った。いいですね。素晴らしい。

今後の話ですが、今回のUSAチームのピッチャーはあまり有名な人が出ていないのですよ。たぶんレギュラー・シーズン前なので最強クラスは意図的に出さなかったのではないかと思う(シーズン前に怪我をされてはチームが困る)。

米メジャーの最強レベルのピッチャーでWBC出ているのはメキシコのウリアスドミニカ共和国のアルカンタラぐらいか。だからUSAチームは最強バッターの強さだけで勝とうとしているのでしょう。

そんなわけでUSAチームと戦うことになったら、彼らは打って打って打ちまくるので、日本もとにかく打たねばならぬ。大谷さんとヌートバーさんはメジャーで慣れているだろうから、吉田さん近藤さんもこの試合のように、そして他の皆さんにもがんがん打って欲しい。❤❤❤❤

今夜も見る。


HITTERS
Japan--------------------
(中/CF) L.ヌートバー (25)
 (PR-CF) 牧原大成 (30)
(右/RF) 近藤健介 (29)
(指/DH) 大谷翔平 (28)
(3B) 村上宗隆 (23)
(左/LF) 吉田正尚 (29)
 (走/PR-LF) 周東佑京 (27)
(1B) 岡本和真 (26)
(2B) 牧秀悟 (24)
(遊/SS) 源田壮亮 (30)
 (遊/SS) 中野拓夢 (26)
(捕/C) 中村悠平 (32)
 (PH-C) 大城卓三 (30)

Korea--------------------
(2B) T.エドマン/T. Edman (27)
(遊/SS) キム・ハソン/H. Kim (27)
(中/CF) イ・ジョンフ/J. Lee (24)
(1B) パク・ビョンホ/B. Park (36)
 (1B) パク・ヘミン/H. Park (33)
(左/LF) キム・ヒョンス/H. Kim (35)
 (左/LF) チェ・ジフン/J. Choi (25)
(右/RF) パク・コンウ/K. Park (32)
(指/DH) カン・ベクホ/B. Kang (23)
(捕/C) ヤン・ウィジ/E. Yang (35)
(3B) チェ・ジョン/J. Choi (35)


Pitchers
Japan--------------------
ダルビッシュ有 (36)
今永昇太 (29)
宇田川優希 (24)
松井裕樹 (27)
髙橋宏斗 (20)

Korea--------------------
キム・グァンヒョン/K. Kim (34)
ウォン・テイン/T. Won (22)
グァク・ビン/B. Gwak (23)
チョン・チョルウォン/C. Jeong (24)
キム・ユンシク/Y. Kim (22)
キム・ウォンジュン/W. Kim (29)
チョン・ウヨン/W. Jung (23)
ク・チャンモ/C. Koo (26)
イ・ウィリ/E. Lee (20)
パク・セウン/S. Park (27)
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2023年3月9日木曜日

WBC侍ジャパンの初戦(中国戦)を見た



真夜中の11時58分に「あ そうだ今日の試合の開始は0時じゃん」とシャワーを浴びに行く。先に風呂に入る。

ESPNの記録を見ながら振り返ろう

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0時30分が過ぎてテレビの前に帰ってきたらすでに2回。


先発ピッチャーは
日本  大谷翔平
中国  ワン・シャン


1回裏日本 
L.ヌートバーセンターへ。近藤健介四球。大谷翔平四球。満塁。村上宗隆四球押し出しL.ヌートバースコア  +1点。
日本 1 – 0 中国

よしよし。投げるのは「大谷さんだわ」大谷さん久しぶり。やっぱりかっこいいなぁ。小さな頭にがっしりと大きなおカラダ。彼ほどスタイルのいい人はメジャー・リーグにもあまりいない。あまりにスタイルが良すぎて漫画からそのまま出てきたみたい。完璧なスタイル。長いまっすぐな脚。長いフトモモ。ふぅすごいね~。❤❤❤

さて試合そのものは、1 – 0 からなかなか点が入らない。私は中国の野球がどれぐらいなのかは全く知らないが、それにしても中国の選手で米のメジャーリーグの選手はほぼいないのですよね。だからあまり強くないのだろうと思っていた。それなのに侍ジャパン、もしかして中国を相手に苦戦してる?

2回裏日本
ピッチャー  ワン・ウェイイー

そんなわけで3回の裏まで 1 – 0。

4回裏日本
大谷翔平左へダブル!4回の裏に大谷が打った~!近藤 健介L.ヌートバーがスコア。  +2点。 ピッチャー スン・ハイロン
日本3 – 0 中国。よしよし。

5回表中国
ピッチャー戸郷翔征。

そしてまたまた点が入らん。

6回表中国
リャン・ペイが左へホームラン!
日本3 – 1 中国

 6回裏日本
ピッチャー スー・ジャンロン

 7回裏日本
牧秀悟 右センターへホームラン!  +1点。
日本 4 – 1 中国

8回表中国 
ピッチャー  湯浅京己

 8回裏日本
ピッチャー イー・ジェン
そして運命の8回裏。山田哲人が左へ打って大谷翔平がスコア!  +1点。そして満塁で源田壮亮が押し出されて吉田正尚スコア。  +1点。  ピッチャー ワン・ユーチェン。 甲斐拓也 が左にダブルで岡本和真山田哲人がスコア~!!  +2点。
日本 8 – 1 中国
一気に4点~!この辺りは眠くてぼ~っと見ていたので、今米のESPNのネットの情報を見て書いてる。このあたりにヌートバーさんが心配する監督さんに「大丈夫大丈夫」みたいな様子で打ってましたね。彼はかわいい。このころ多分朝の3時半ごろ。起きててよかった。ふぅ。 

9回表中国
ピッチャー 伊藤大海。

そして試合終了!朝の4時頃。

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結果 

日本8 – 1 中国

やったー!勝った勝った!! 起きててよかった。
これで調子が出てどんどん勝ち進んでほしい。

頑張れっ!


日本を応援しますよ。


しかしそれにしても最初は日本チームは緊張していたんでしょうかね。最初は打てていなかったですね。その様子を見ていて「ありゃ~これは大丈夫か」と思ったのよ。というのもワタクシ普段はメジャーリーグしか見ていないのだけど、言いたいのは「メジャーリーグはパワーがすげえよ。ハンパねぇよ」と。

私、日本のプロ野球は今までに大谷さんやダルビッシュ様やイチロー、ゴジラとメジャーリーガーを出してきているので、もう今回のWBCのプールBなんて楽勝だと思っていた。日本チームはプールBのアジア/パシフィック圏なんて全チーム簡単に蹴散らして、アメリカや南米勢と競い合うものだと思っていた。だから(中国の野球の強さは知らないけれど)プールB内で苦戦してたら、どうにもならんぜ。…とちょっと思った。

ピッチャーはいい。大谷さん、ダルビッシュ様、それに佐々木君というハンサム剛腕選手も噂に聞く(楽しみ)。昨日の戸郷さんもストライクを7つも取った。だからピッチャーはいい。あとは打って打って打ちまくれなのですよ。頑張ってくれ。

メジャーリーグの選手、強いですよ。手ごわい。今回の米チームのピッチャーは知らない人が多いが、バッターにはすごい選手がいる。トレイ・ターナー、ム―キー・ベッツ、カイル・シュワーバー、マイク・トラウトがいる。最強レベル。強すぎ。打ちますよ彼らは。ものすごい打つ。無茶苦茶打つ。すげぇよ。南米もメジャー・リーガーが多いのでいい選手が多い。彼らも手ごわい。

いや~頑張ってほしいわ。バッター皆頑張ってくれ~。日本に勝って欲しいわ。


昨夜日本+中国戦と同じ時間に、イタリアとキューバが試合をしていた。テレビで放送していないので何かのAppをダウンロードしなければ見れなかったのでめんどくさくて見なかったのだけれど、イタリアのチームにはデビッド・フレッチャーが弟と共に出てるのだそうだ。フレッチャー兄弟はお母さまがイタリア人のダンサーだそう。見たいねフレッチ。スキ 
結果はイタリア 6 – 3 キューバ

あ、そうだそういえば今日の米チームは、大谷さんのLAエンゼルスと練習試合をして、USA 6 - 0 Angelsで米チームが圧勝。エンゼルスはコテンパンにやられてた模様。大谷さんとトラウトにフレッチ(たぶん他にもいる)のいないエンジェルスなんてどこにも勝てない  (^_^;)\ 

さて今晩は韓国戦だそうですがどうなるか。韓国チームにはメジャー・リーガーが2人いる。ダルビッシュさんのパドレスの同僚のKim Ha-seongさんは覚えている。今夜のピッチャーはダルビッシュ様?韓国はプロ野球のリーグがあるらしくて中国よりも手ごわいのではないか。韓国戦はまたまたこの地では深夜0時。さて今晩は起きていられるか?

侍ジャパン 

頑張れっ!!!




HITTERS
Japan--------------------
(中/CF) L.ヌートバー (25)
 (PR-CF) 牧原大成 (30)
(右/RF) 近藤健介 (29)
 (PR-RF) 周東佑京
(投指/P-DH) 大谷翔平 (28)
(3B) 村上宗隆 (23)
(左/LF) 吉田正尚 (29)
(1B) 岡本和真 (26)
(2B) 牧秀悟 (24)
 (2B) 山田哲人
(遊/SS) 源田壮亮 (30)
 (遊/SS) 中野拓夢 (26)
(捕/C) 甲斐拓也 (30)

China--------------------
(右/RF) リャン・ペイ/P. Liang (24)
(遊/SS) ヤン・ジン/J. Yang ()
(中/CF) 真砂勇介 (28)
(3B) チェン・チェン/C. Chen (28)
(指/DH) レイ・チャン/R. Chang (39)
(1B) ツァオ・ジエ/J. Cao (25)
(左/LF) コウ・ヨンカン/Y. Kou (22)
(2B) ルオ・ジンジュン/J. Luo (28)
(捕/C) リ・ニン/N. Li (28)


Pitchers
Japan--------------------
大谷 翔平 (28)
戸郷 翔征 (22)
湯浅 京己 (23)
伊藤 大海 (25)

China--------------------
ワン・シャン/X. Wang ()
ワン・ウェイイー/W. Wang ()
スン・ハイロン/H. Sun ()
スー・ジャンロン/C. Su (41)
イー・ジェン/J. Yi (22)
ワン・ユーチェン/Y. Wang ()
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2023年3月6日月曜日

NHK 趣味どきっ!『読書の森へ』本の道しるべ・第2回 福岡伸一



NHKの 趣味どきっ!…の『読書の森へ』本の道しるべ シリーズ。去年の12月から今年1月にかけての放送。録画を放送の後すぐに見たのだけれど、とても面白かったのでメモしようと録画を残していた。心に残ったものを記録しておく。


第2回 
生物学者 福岡伸一さん
日本での初回放送日: 2022年12月13日
TV Japanにて


福岡伸一(1959年9月29日 - )
日本の生物学者。青山学院大学教授。ロックフェラー大学客員教授。専攻は分子生物学。農学博士(京都大学、1987年)。京大農学部食品工学科卒。分子生物学を研究し、遺伝子関連で積極的に発言する。著書は、生命の根源を問う『生物と無生物のあいだ』(2006年)のほか、『動的平衡』(2009年)などがある。わかりやすく書いた科学エッセイも多い。


------NHKの番組で時々お見かけした福岡さん。このインタビューで、福岡さんのお好きな分野が私の興味のある分野と重なると思いながら拝見。好きな分野だからお話しも楽しかった。それから先日感想を書いたヤマザキマリさん、鹿島茂さんのインタビューの内容とも少し重なる部分があると思った。面白い。


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原点

・昆虫図鑑
子供の頃から虫が好き。今も自然科学の専門古書店に通う。蝶が専門。
-----虫の好きな少年。ヤマザキマリさんも虫愛ずる少女でしたね

古書店のお宝

・アルシド・ドルビニ
/Alcide Charles Victor Marie Dessalines d'Orbigny 
『万有博物辞典』(1849年)

芸術品のような博物図鑑 全16巻。現在は古書店で120万円するそうだ。

大学の研究室で手に取る本は 思想の基本

・クリフォード・ドーベル/Clifford Dobell 
『レーベンフックの手紙/Antony Van Leeuwenhoek and His Little Animals』天児和暢訳
レーベンフックの(自作の顕微鏡による)細菌を含めた微生物の観察に関する手紙

・石川良輔 『うちのカメ』
カメの日常生活を綴った観察日記。人間と他の生物との理想の関係
-----これは読みたい!

昆虫を調べることで、世界の成り立ちを知ろうとした

・原色図鑑 世界の蝶 中原和郎/黒沢良彦
蝶の原寸の図鑑

本は未知の世界の扉、入口

図書館に行けば、本の背表紙が呼んでくる


少年時代の愛読書

・ヒュー・ロフティング/Hugh John Lofting
『ドリトル先生/Doctor Dolittle』シリーズ 
全12巻 井伏鱒二訳 ←訳者!山椒魚!びっくり!
物語の面白さ、ストーリー・テリングの楽しさを教えてくれた

ドリトル先生の助手になる少年トミー・スタビンズ君に憧れる

ドリトル先生はスタビンズ君を子ども扱いせずに「Mr.スタビンズ」と彼を呼ぶ。先生は他の大人のように命令したり抑圧することはない。スタビンズ君が求めれば答えてくれるし、教えてくれる。スタビンズ君を公平に自分と対等の人間として扱ってくれる。

後に福岡さんは『ドリトル先生航海記』の翻訳をなさった。
楽しかった。翻訳は究極の精読。


とある一節から…
旅から帰ってきた先生の荷物の少なさに驚いたスタビンズ君に先生は答える
「旅に沢山の荷物など本当は必要ない。そんなものはかえって邪魔になるだけだよ。人の一生は短い。荷物なんかに煩わされている暇などない。…いや、実際、人生に荷物など必要ないんだよ、スタビンズ君」
福岡さんが笑う…これだけ(本を)抱えてしまったので身につまされてます。
-----私も同じです笑。プチ・コレクター気質で物を持ちすぎている。反省。


科学の世界と出会った本

・『SF名作シリーズ』(1967年)全26巻 岩波書店
SFの特徴は奇想天外なありえないことを物語として作る時、魔法を使ってはいけない。「科学技術というものをもとに物語を作る」という論理構造がある。そこが私は科学少年であったので、そういうものを使った物語がつくられるということにすごく共感した。
挿絵も豪華 --- 横尾忠則 和田誠 田名網敬一 真鍋博

-----私も。若い頃にSFをよく読んでいた理由は多分そこなのだろうと思った。いかに(その時代の)人間の知恵を使って「嘘」を本物らしく描くのか。その創造性/クリエイティビティにドキドキする。私に科学の知識がなくても「嘘」が本物らしく描かれていれば楽しい。
この岩波のSF名作シリーズは面白そうだ。検索したら全26巻のタイトルも出てきた。あとで調べよう。
…余談だけれど、そういえば私は人と人の関係=事件を扱ったミステリーものにはハマらなかった。学生の頃にアガサ・クリスティをいくつか呼んですぐに飽きた。人と人のゴタゴタにあまり興味がないからだろうと思う。



その後福岡さんは大学で分子生物学を専攻
大学院を経て1988年に28歳でアメリカへ留学
研究三昧の日々 結果が出ない焦り 人間関係の難しさに苦しんだ

競争に負けることの方が多い。研究も95%ぐらいは思ったようにいかない。失望の中からどうやって希望を見つけてくるかが大事になってくる。その答えを小説に求める。
-----ここ。ここがヤマザキマリさんの「読書を糧に」の話と重なると思ったところ。問題の解決を本に求める


失望の中で導いてくれた本

・松本清張「石の骨」短編集『張り込み』所収
アカデミズムに受け入れられず姿を消す学者を描いた作品。歴史上の大発見をしながらも、認められなかった実在の考古学者をモデルに。

勝者の物語ではなく 敗者の物語。成功の物語はつまらない。負けてしまった者の思いの方にこそ、本当のことがある。そこに開かれた問い。そこから考えることがたくさんある。

敗者の物語から見えてきたことは?

敗者の悲哀を共有するというのは、世界に対して「謙虚」になることであって「謙虚さ」というのは「自己懐疑」でもある。「自分自身がこれでいいのだろうか?自分が言っていることは正しいのだろうか?」でも謙虚さとか自己懐疑ということが、実は「知的」であるということの一番大事なことだと思う。自分を疑えないのは最も知的でない。自分が無謬(むびゅう:理論や判断にまちがいがないこと)であると考えるのは最も知的ではない。そういうことを物語にしてくれている小説家は松本清張。

研究者としてのあり方を小説が気付かせてくれた。

-----Constructive self-criticism/建設的な自己批判でしょうか。このことを私は英国で学んだ。30代の半ばに美大にいきなおそうと大学の予備科/基礎課程(foundation course)に通って学んだ。その時そこの先生達に(物を作るにあたって)Constructive self-criticismを決して忘れるなと何度もうんざりするほど言われた。自分の作品の凡庸さは自分で見つけろということだ。
 そのような「英国式教育」の影響は、その後英国人の気質にも感じた。新聞の歯に衣着せぬ政治家への批判、世情や自国のあり方への批判…「己を信じすぎてはいけない。自信を持ちすぎるな」…それが英国の知性と思慮深さなのだろうと受け取った(個人的意見)。 
ここで福岡さんが仰っている「自分を疑えないのは最も知的でない」…自己の間違いを見つけ、それを正しながら次に進む…ことは人が生きていく上でも大切なことだと思う。


読書の新たな楽しみ方(コロナ禍の日々の中で)

かつて自分が読んで素晴らしいなと思った本を再読すると、より豊かな読書になることに気付いた。

・丸谷才一『笹まくら』
緻密な構造をもって作られた構築的小説。戦中、戦後と時代を行きつ戻りつしながら主人公の人生を描いた。入り組んだ小説。笹まくら年表を作ってみた。作家の創作を追体験しながら読むことができた。面白さ、緻密さを再発見できた。じっくりと読む楽しみ。


これからどんな読書をしていきたいですか?

現代社会では、すごくファストを求められていて、とにかくあらすじを早く知りたい。それがビジネスにも繋がるみたいな風潮がある。私はそれに反対したい。小説、本の面白さっていうのは、あらすじとか結末とか、プロットじゃないわけです。そのひとつひとつのプロセスが大事だし、それをどう書いているかっていう、パズルの一つ一つの結びつきが大事なんですね。だからやはり読書は、ゆっくり読まなきゃいけないし、じっくり味わうべきものだと思う。

-----このお言葉は、このシリーズ第7回の鹿島茂さんの「大長編を読む」のお言葉にも通じますね。とにかく全部読む。読書はそのストーリー/プロット以外にも楽しみがある。読み進むプロセスが大切だと。
また「じっくりと読む」ということは、ヤマザキマリさんの…本の難しい箇所も「飛ばさないで立ち止まって反芻してみたり」という読み方にもつながると思う。
…読書の楽しみ方を言葉にしてくださることで、私も刺激を受けました。たしかに。たしかにそのとおり。読書の楽しみ…なんとかしなければ。元々本は好きな人間だったのに、ここのところ何年もまともに本を読んでいない。大変な問題。
そういえば動物ものが好きだったのに『ドリトル先生』は読んでいなかった。この番組を見てさっそく『ドリトル先生』をkindleで購入。読み始めた。




2023年3月2日木曜日

NHK 趣味どきっ!『読書の森へ』本の道しるべ・第3回 ヤマザキマリ



NHKの 趣味どきっ!…の『読書の森へ』本の道しるべ シリーズ。去年の12月から今年1月にかけての放送。録画を放送の後すぐに見たのだけれど、とても面白かったのでメモしようと録画を残していた。心に残ったものを記録しておく。


第3回 
漫画家、随筆家、画家 ヤマザキマリさん
日本での初回放送日: 2022年12月20日
TV Japanにて


ヤマザキマリ(1967年4月20日 - )
日本の漫画家、随筆家、画家。東京造形大学客員教授。十代からイタリアに渡り、フィレンツェの国立フィレンツェ・アカデミア美術学院(イタリア語版)で美術史と油絵を学ぶ。その後、2002年以降、シリアのダマスカスや北イタリアにでの暮らしを経てポルトガルのリスボンに移住。米国シカゴを経て2013年よりイタリア在住。2010年に『テルマエ・ロマエ』でマンガ大賞受賞。その他受賞多数。


------ヤマザキさんは十代の頃からイタリアに留学なさって、そのまま欧州+中東+米国で暮らしていらしたそうだ。エネルギーに溢れたお方なのだろうと思います。彼女が「どうやって10代から海外でやってこれたのか。辛く困った時にどうやってその状況を生き抜いてきたのか?」その答えが少し見えた気がした。


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・藤子不二雄 『21エモン』
様々な宇宙人が旅館にやってくる話。

・オラフ・ステープルトン/olaf stapleton
(1886年5月10日 - 1950年9月6日)は、イギリスの小説家、哲学者。
 『スターメイカー/Star Maker』1937年
 『オッド・ジョン/Star Maker』1935年


子供の頃は昆虫図鑑を見て昆虫採集
「虫は意志の疎通ができない。通じ合えない。価値観の共有ができないと一緒にいられないという概念から逸脱する。「海外で緊張しないの?」などと聞かれるが、虫と一緒にいると、自分に苦手な人がいてもそんなものかなと思う。手に負えない状況になってもあまり動じなくなる。昆虫が教えてくれることはいっぱいある」

------面白い。虫との交流を考えたことはなかったけれど。確かに。世の中には全く通じ合えない人というのがいる。それは私も日本を出てから学んだ。人は人、自分は自分、人と自分は違っていてあたりまえ、それでもOK…という考え方になっていく。


子供の頃、絵描きになりたいと思った
母から、画家は食べていくのが大変だからと…

・フランダースの犬
主人公の要領が悪い。行動力がないが故にああいう顛末になった。納得がいかない。

・アラビアンナイト
ずるがしこい。生きるための駆け引き。中東では「ずるい」は美徳。日本は「清く正しく信じること」が美徳。しかし中東では「人を信じて、裏切られても、泣いても、信じて騙されたお前が悪い」。生き延びる上で、疑う気持ちを端折ってはいけない。それは生きる知恵。「アラビアンナイト」にはそんな考え方がある。

------これはそう。よくわかる。「騙されない知恵を自分が持たねばならない、騙した相手を恨むよりも騙されないように自分を訓練しろ」…それを私もロンドンにいた頃に学んだと思う。相手の好意や親切心だけを頼りにしない。安心しすぎない。生きるために必要なこと。どこに行ってもそうだと思う。

・ニルスの不思議な旅
------これも冒険の話ですね。子供の頃に読んだ。


イタリアに留学して

日本の文学で何が好きか?と問われた。絵を描くためには様々なコンテンツが自分の中になければならないと説教された。まず本を読めと。

・安部公房『砂の女』
砂丘に閉じ込められる。「逃げられなかったから、逃げなかった。…おそらくそれだけのことなのだ」「夢も 絶望も 恥も 外聞も その砂に埋もれて 消えてしまった」。

------うわ~これは…そう。そうそう。この本は私は40歳を過ぎてから読んだ。この話は16、17歳ぐらいの高校生ぐらいの頃の私の心の状態だと、当時を振り返りながら読んだ。状況から抜け出せない苦しみ。どうやったら逃げ出せるのか。逃げられるのか。その描写がものすごい。恐ろしい話。だからすごい。


絵を描くしかない。苦しい。本を読むこと。

・安部公房
・ガルシア・マルケス 『百年の孤独』
・三島由紀夫 『豊穣の海』


苦しかったイタリアでの日々。本を読むことで満たされ支えられ、次の持続力になっていった。本は栄養。ガソリン。生き延びるための。ご飯より大事。


コロナ禍で
世界の在り方を感じた本

・エドガール・モラン/Edgar Morin
(1921年7月8日 - )フランス・パリ生まれの哲学者 社会学者
・『祖国地球 - 人類はどこへ向かうのか』
これから私達が学ぶべきなのは、地球と言う惑星の人間として、存在し、生き、分かち、伝え、交感すること。
・『百歳の哲学者が語る人生のこと』
・『自伝: わが雑食的知の冒険』
・『意識ある科学』
・『失われた範列: 人間の自然性』


モランは、世界が西洋文明至上主義な広がりをしていることに反発心を持っている。それに共感した。モランは疑念 疑問 問いかけ それが常に絶え間ない人 それが知性。

今の世の中は知性や教養に対して省エネ。失敗がイヤだ 間違えたらイヤだと 精神性に対して非常に省エネで生きている人が多い。モランは逆。燃費が悪いほどの出力で、様々なことを吸収している。100歳超えてまだ元気。


本を読むとは

活字でないとトレーニングされない筋肉がある。漫画でも映画でもだめ。活字で精神力の筋力を鍛える。「これはどういう意味だろう」というのを飛ばさないで立ち止まって反芻してみたりするとほぐれてくる。そして楽になる。その後に何が起きたとしても。(後から)ああこれ、これってああいうことじゃん…と解るようになってくる。些末なことで悩まなくてすむ。本をいっぱい読んでいれば。
 


------ヤマザキさんは知的なお方。元々頭のいい方が、若い頃から外国の異文化の中で揉まれて生きてこられた…だからこそ、その長い経験から構築された彼女の生きる哲学は「深い」「現実的」。様々なことを経験なさっているからこその彼女の「考え方」が興味深いと思いながら拝見した。


2023年2月28日火曜日

NHK 趣味どきっ!『読書の森へ』本の道しるべ・第7回 鹿島茂


NHKの 趣味どきっ!…の『読書の森へ』本の道しるべ シリーズ。去年の12月から今年1月にかけての放送。録画を放送の後すぐに見たのだけれど、とても面白かったのでメモしようと録画を残していた。心に残ったものを記録しておく。


まずは第7回 
フランス文学者 鹿島茂さん
日本での初回放送日: 2023年1月24日
TV Japanにて


鹿島 茂(かしま しげる、1949年11月30日 - )
日本のフランス文学者・評論家。専門は19世紀フランス文学。元明治大学国際日本学部教授。オノレ・ド・バルザック、エミール・ゾラ、ヴィクトル・ユーゴーらを題材にしたエッセイで知られる。当初はフランス文学の研究翻訳を行っていたが、1990年代に入ると活発な執筆活動を開始し、1991年に『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞受賞、1996年『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、2000年『パリ風俗』で読売文学賞をそれぞれ受賞。古書マニア(19世紀フランスの希覯書が主な対象)としても有名。猫好き。映画マニア。2017年7月5日、書評アーカイブWEBサイト”ALL REVIEWS”を開設。(Wikipedia)

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★雑誌マニアである
雑誌は出版された時代を反映している

・La Revue Blanche Editions de la revue Blanche
1889年創刊~1903年 フランスの総合芸術雑誌。当時の有名な作家や芸術家が取り上げられていた。

・Art et decoration (1911)(アール・エ・デコラシオン)
若手アーティスト達の作品を紹介した芸術誌。魚や虫のデザインの壁紙は日本の影響を受けていた。


★苦行としての読書

読書への挑戦①
日本文学全集
中学生時代から、日本文学大全69巻 を5年かけて読破
印象に残っている作家 徳田秋声
全集を配本順に読む。好き嫌いに任せたらまず読まない作家に出会うことが出来た。徳田秋声は自然主義の大家。『仮装人物』は大傑作。いい出会い。様々な作家の本を読んでいくと鑑識眼が養われる。

読者への挑戦②
世界文学全集
自分に強制して読む。それが快感になる。
高校生時代に世界文学全集を読破。

読書への挑戦③
大長編を読む
・マルセル・プルースト『失われた時を求めて』
・平家物語
・ミハイル・ショーロホフ『静かなドン』
ロシア革命に翻弄される人々。数世代に渡る家族の物語。
長編小説(特にその時代を描いた小説)は、その国の様々なことがわかる。小説から得る知識はストーリーの喜びの他にある。退屈な部分も一つの楽しみ。とにかく最後のページまで読む。

修行のような、苦行のような読書。すすめます。本は予測不可能。読んでみないとわからない。


★コレクター人生

●翻訳の仕事からコレクターへ

・ルイ・シュバリエ/Louis Chevalier
『快楽と犯罪のモンマルトル/Montmartre du plaisir et du crime』 河盛好蔵訳

作者が固有名詞に注釈をつけない。翻訳に困る。当時の原資料に当たるしかない。鹿島さんは1984年にパリへ。日本で高額だった古書がフランスなら手に入れやすいことがわかる。

・ルイ・レイボー/Louis Reybaud
『ジェローム・パチュロ社会的地位を求めて/Jérôme Paturot à la recherche d'une position sociale』
(1846)
パリが舞台、青年の人生。

その挿絵はグランヴィル/J. J. Grandville (Jean Ignace Isidore Gerard)(1803 – 1847)
風刺画/動物戯画で知られる。鹿島さんはグランヴィルのコレクターに

Scènes de la vie privée et publique des animaux
『動物の私的・公的生活情景』
2巻
(Scenes of the Private and Public Life of Animals)
a collection of articles, short stories and satirical tales (1841 to 1842)
バルザック/Honoré de Balzacを始めとする作家が寄稿

・タクシル・ドゥロール/Taxile Delord
『もう一つの世界/Un Autre Monde』Paris, Fournier (1844)
ルイス・キャロルや後のシュールレアリズムに影響を与えたと言われる

昔のフランスでは、本は仮綴じの状態で出版社から売られ、それを購入者が装丁屋に持って行って装丁を個人注文する。結果、内容は同じ本でも装丁によって10倍から100倍の値段が違うことも。


★本の未来・未来の本

「(現在は)本が出てもそれが書店に並んでいるのはせいぜい数か月。本は完全に消費財になっている。季節もののモードと同じ。それを過ぎるとほとんど価値がなくなる。(その後)本は出版社の在庫として眠り続ける」


●鹿島さんが作った書評サイト
好きな書評家、読ませる書評

2017年開設。明治以来活字メディアに発表されたすべての書評を閲覧可能にする「書評アーカイブ」の構築を目指すという。好きな書評家、読ませる書評、雑誌や新聞の書評を無料で公開している。検索可。


●本の未来は?

「紙の本はなくなる。それを想定してトリアージ(選択)が行われるだろう。自己表現系以外の本は全部なくなる。特に情報系は。時代の必然だろう。活字本はかつての写本のようになっていく。それは避けがたい…」
 
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ネット上で追加した情報と共にメモ

「紙の本がなくなる」…確かにそうなのかも。もうすでにKindleなどで大量の本がデータになって出てますね。情報系はなくなるとのこと。まだ想像できないけれど、確かに。…歴史上のどこかの時代(例えばローマ時代)の地図などは現在、印刷された本が出ていますけど、あれもいずれgoogle mapとか…ああいうものに入力されていくのか。

これは音楽のメディアにも言えますね。録音された音楽を聴くのは、LPレコード。そしてカセット、CDと変わっていった。そのCDが今、日本以外はほぼ商品としては廃れてしまっている。今音楽を聴くならサブスク、それから配信/ダウンロード、それに無料の動画サイト…などなど。音楽を聴くためにCDを購入する習慣はなくなりつつある。

実は先日ここに文を書いたフランツ・リストの曲…ピアニストのジョルジュ・シフラが録音した曲はどのくらいあるのだろうかと思い、手持ちのCDと動画サイトを調べたのだけれど、何と…「シフラのリスト曲の録音はほぼ全曲YouTubeに上げられている」ことに気付いてしまった。シフラが録音したリストの曲は、全て無料で聴けるということです。すごい時代。

ということは今、(日本以外で)レコードやCDを買うという行為は、ノベルティー的なものを求めること(アイドルグッズを買うのと同じようなもの)以外は、ほとんどないということかもしれません。いずれ本もそうなっていくということか。


それにしても19世紀のフランスの本の話がとても面白かった。グランヴィルのことも初めて知ったし、シュバリエの『快楽と犯罪のモンマルトル』も面白そうだ。 ショーロホフ『静かなドン』はロシア革命好きの旦那Aに教えてあげよう。


2023年2月22日水曜日

ピアニスト・亀井聖矢さんを覚えておこう そしてリストはシフラ



この亀井聖矢さんのことを初めて知ったのは今年1月の『あさイチ』。番組ではリストの「ラ・カンパネラ」を弾いていらした。「お、うまいね~」

そして今日TV Japanの『あさイチ』の枠の後に放送された『クラシック倶楽部』。その番組でまた亀井聖矢さんがピアノを弾いていらした。彼の『あさイチ』でのカンパネラを覚えていたので早速拝聴。このライブの撮影は2020年の9月。ということはこの演奏の時の亀井さんは19歳。

亀井さんは2001年12月生まれ。去年の年末に21歳になったばかり。お若いのにもうすでに様々な賞を受賞なさっているそうで、去年2022年には、ロン=ティボー国際コンクールピアノ部門 第1位、評論家賞、聴衆賞を受賞なさったそうだ。すごいですね。

このお方はまだ21歳ならこれから個性が出てくるお方なのかもしれませんね。それでも『あさイチ』の「ラ・カンパネラ/La campanella」と、今日の『クラシック倶楽部』の「鬼火/Feux follets」と「マゼッパ/Mazeppa」はとても気持ちよかった。


「ラ・カンパネラ」はリストのよく知られる曲で、様々なピアニストの方々が弾いているのだけれど、この曲は好き嫌いが出やすい曲かもしれません。私は「ラ・カンパネラ」を始めとするリストの曲はまずジョルジ・シフラ以外のピアニストは聴かない。聴けない。もう30年ぐらい前から私は頑なにリストはシフラと決めていて、なかなか他のリスト弾きには心を開けない。ジョルジ・シフラ(György Cziffra)(1921~1994)とはハンガリー出身のフランスで活躍したピアニスト。リスト弾きで有名。

シフラのリストはいい。絶品。シフラはとにかく好き好き好き。なぜか?ダイナミック。エネルギーが大きいから。

全ての優れた芸術の条件として私が思うところを(私が個人的に心動かされるものを)私はこのブログでは何度か書いてきているのだけれど、とにかくパフォーミング・アート(他のアートも)は人から出るエネルギーが大切。そのエネルギーに心動かされる。エネルギーは大きければ大きいほどいい。そういう派手派手で激しく華やかなものが好き。

だからピアノはシフラ。しかしシフラはリスト以外はいただけない。何故か知らねどシフラの弾くショパンは聴けたものじゃない。癖が強すぎて気持ちが悪い笑(CDに入っていたのを1回聞いたらあまりに気持ち悪くて途中で放り投げたので何が悪いのかも語れない)。しかしリストだけはシフラが世界最高。


いや…それで亀井さんのリストもうまいなぁと思った。クラシック無知な私の受けた印象だけなのだけれど、彼の名前はここに記録しておこうと思いました。うまい。華やか。ドラマチック。お若いからなのだろうエネルギーが大きい。楽しい。クラシック音楽もエネルギーが大きければピアノでもオーケストラでも踊りたくなる。亀井さんのリストを聴いて踊りたくなった。(今シフラと比べてみたら印象が全く違いましたね。でも亀井さんのも好き)


余談ですけど…前述のシフラのリストはいいですよ。シフラの演奏は、激しいパートは戦車がどどどどっと迫ってくるような重低音。音の壁がすごい。エネルギーがとてつもない。重い爆音。一音一音がクリアで跳ねる時は異様なくらいポンポン跳ねる。キレがよすぎ。激しいパートは激しすぎる。それなのにロマンティックで優雅なパートは涙が出るほど美しい…心が溶ける。様々な音が極端過ぎる。しかしその音のうねりが琴線に振れる。音に惚れる。本当です。

シフラに出会ったのは、親の持っていたクラシックのLPのボックスセットで小学生の時。それから20代にいくつか東京でもCDを買って、その後ロンドンに移り住んでからは(彼が1994年に亡くなったことから)追悼CDのシリーズが出ていたので集めた(彼のショパンが酷いのはそれで知った)。ともかくシフラが好き。シフラは私にとってはロックスターです。かっこよすぎ。LOVE。また聴こう。久しぶりにCDを聴こう。

ピアノは昔から齧る程度…味見する程度には聴いてる。詳しいことは解らないけれど、聴いて感覚だけによる好き嫌いは確かにある。アルゲリッチ(Martha Argerich)のエネルギーは激しい。激しくてダイナミック。ショパンは、さぁ~誰だろう…フランソワ(Samson François)いやアシュケナジー(Vladimir Ashkenazy)か。ショパンは曲によって好き嫌いがあるかも。数年前にベートーベンのソナタはブレンデル(Alfred Brendel)がいいと知った。それから内田光子さんのモーツァルトも近年知った。基本の人々をほんの少し。…知識が昭和で止まっている。

ピアノはとにかく沢山の選択があり過ぎて、中途半端には到底理解できるものではないのだろう。時々思い出したようにピアノ曲を聴くけれど、いつも結局シフラに戻ってきてあまり他に広がらない。あんなに有名なホロヴィッツもほとんど聴いていない。

激しい奴が好き。激しくてゴージャスでロマンティックなやつがいい。元気のいいクラシックを聴くときはポップスやロックを聴くのと気持ちは変わらない。

というわけで若くて元気のいい亀井聖矢さんを記録しておこう。お名前はまさやさんと読むのですね。


今Youtubeで「mazeppa」と検索したらVan Cliburn International Piano CompetitionでのYunchan Limさんの演奏が出てきた。2022年の金賞の方だそうです。なんとダイナミック+ドラマチックで美しい。韓国の方でまだ18歳。最年少の金賞受賞だそうだ。すごいな。この曲は弾く人によって色が変わりますね。

今CDを取り出してきてシフラの「マゼッパ/Mazeppa」を聴いてきた。やっぱり癖が強い。ぽんぽん跳ねてます。跳ねてるのに重厚。うわ~真ん中はドラマチック過ぎ。泣きそう。すご~い。mesmerizing。くらくらする。リストのこれを聴いて19世紀の貴婦人が失神するのがわかる笑。このシフラのピアノをやかましいと言う人がいても私は驚かない。だからいい。



2023年2月8日水曜日

2022 紅白歌合戦観戦記 2022/12/31



毎年恒例の紅白感想文。

さて今回は3年ぶりに観客の入った紅白歌合戦。やっぱりお客さんがいるといい。会場のエネルギーが違う。アーティストの皆さんも楽しそう。ステージのデザインも赤と白が戻ってきました。伝統です。よかったよかった。赤と白に時々金色も混じって派手で元気な歌合戦が帰ってきた。

色んな意味で伝統的な紅白歌合戦に戻ってきた印象でした。審査員の方々もステージの前の特等席にいらっしゃる。司会の方々のスペースにも無理がない。そして大きなステージ。ステージから見える客席もいい感じです。会場のペンライトの光も盛り上がる。豪華で明るい紅白歌合戦。


去年の秋、最初に出演者リストが発表になった時は「なぜK-POPが沢山いるのだろう?知らないグループやアイドルが多い?」と正直戸惑ったのですが、その後日本の大物アーティストも多数参加。そして実際のショーは様々な音楽が響き演出も華やかで結果はとても楽しいお祭りでした。

一番の目玉は司会の橋本環奈さん。今年の司会者の方々は全員揃って大変バランスがよかった。大泉さんのユーモア。櫻井さんのなめらかなMC。桑子さんの安心感。そして経験豊かなお兄さんお姉さん方の中で堂々とキビキビとショーを仕切って進行していた橋本環奈さん。本当に素晴らしかった。すごかった。冴えてる。頭がいい人なのだろう。メディアでも橋本さんが大絶賛されているのを見かけました。気持ちのいい司会。大きな拍手。

歌も豪華でよかったです。ダンスやポップスの若者向けの音楽に、演歌、バンド、歌のプロの技、若いエネルギーに、ベテランの遊びと、様々な要素が沢山混ざり合って豪華で楽しかった。やっぱり紅白は年のしめくくりのお祭り。いろいろな音楽が聴けるのが嬉しい。

今回も大晦日に旦那Aと感想を言いながら見て、その後しばらく熟成。そしてあらためて二回目「ヘッドフォンで曲を聴いて」その印象で感想を書いた。

またまた私が個人的に好きだったり面白かったリスト。見ながらメモした感想。ここに取り上げない方々もよかったです。本当です。いつもはアイドルに文句を言いがちなのですが今回は考えを改めた。アイドルの方々も大切。お若い彼らや彼女達…アイドルグループががいるからこそ楽しいシーンも沢山ある。やっぱり若いアイドルはいたほうがいい。だってお祭りですもの。


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天童よしみ「ソーラン祭り節」
元気いっぱい。派手派手で楽しい。バックバンドがファンキー。あっ仁田忠常がいる!
緑黄色社会「Mela!」
いい歌 ホーンがフュージョン風味 勢いのある上手いバンド。
〇郷ひろみ「GO!GO!50周年!!SPメドレー」
私はGOさんが好きです。エンタメのプロ。プロ中のプロのエネルギーが最高にかっこいいと思う。懐かしい歌。僕たち男の子にフニフニ最高。一緒に歌うわ。会場に入ったら全力疾走。すご~い。楽しい。
〇なにわ男子 「初心LOVE(うぶらぶ)」
いい曲。良質のポップス。踊れる。キャッチー。
LE SSERAFIM「FEARLESS」
私は普段からこういう曲が好きだから否定できない。しかしなぜ新しいグループが紅白に出られるのでしょう?それにしてもみんな綺麗な女の子達だ。
〇山内惠介「恋する街角~きつねダンスRemix~」
山内さんも好き。山内さんはいつもニコニコして楽しそうなの。サービス精神旺盛なエンタメのプロ。笑顔は宝物。山内さんは今年は日向坂46の女の子達大勢に囲まれてキツネ耳をつけて楽しそうに踊ってらしたのが最高によかった。ショーをとことん楽しんでいらっしゃるのが素敵。
〇鈴木雅之「違う、そうじゃない」
ファンキー。J-R&B。アレンジは R&Bなのにメロディはすごく和風。
〇BE:FIRST 「Shining One」
生で歌ってる?ダンスもうまい。すごいぞ。曲の展開もいろいろの凝ってる曲。意欲作。踊りながら歌もうまい。すごいね。(追記:すごくいいグループ。ライブでの歌がうまい。皆オーディションに勝ち残った方々なのですね。楽しみです。この曲の動画をこのブログの「Music」に取り上げてページに埋め込もうと思ったらできなかった。でもいい歌です)
SEKAI NO OWARI「Habit」
名曲。この曲はメロディーやリズムだけでも好きだったのだけれど、紅白で歌詞の字幕を見ていて歌詞もすごいことに驚いた。あんなに踊ってるのに歌っているのもすごい。みんなでダンスは紅白ならでは。
〇三浦大知「燦燦」
心に沁みる。お母さんに向けた歌かと思い調べたらお祖母さんへの手紙だそうです。
IVE「ELEVEN」
この曲は動画サイトに出たときにここに取り上げようかと思っていた。キャッチー。それにしてもルックスのいい女の子達だ。歌ってないの?
Perfume「紅白 Medley 2022」
Perfumeは特別な存在ですよ。もう12年間も見てきている。やっぱり彼女たちを見ると嬉しい。彼女たちもプロ。今回「チョコレート・ディスコ」のイントロが流れたら観客がわらわらと立ち上がった。愛されてる。いいね。
坂本冬美「お祭りマンボ~スカパラSP~」
冬美スカパラ贅沢ですね~。「お祭りスカ」すご~い。坂本冬美さんもいつも好き。綺麗なお姉さん。「お祭りマンボ」の曲も大好き。忙しい曲なのに冬美さん流石。これは踊れる。ステージも派手派手。スカパラの方々も楽しそう。やっぱ紅白はこうでなくちゃ。
★三谷幸喜さんがワイハにいる笑 鎌倉殿スキスキ。
ウタ「新時代」
このCGの見せ方が紅白にあっているのかわからない。けれど曲がいいなと思ったら作曲が中田ヤスタカさんだそうだ。歌はAdoさん。
〇三山ひろし「夢追い人」
いい歌声。しっかりとカメラ目線の三山さんのカリスマがすごい。演歌のお方は流石エンタメのプロ。けん玉おめでと~。
★ディズニースペシャルメドレー 「ディズニースペシャルメドレー」
Misiaさんのディズニーランドが夢のようで素晴らしかった。Misiaさんが妖精みたいでかわいい。
〇Vaundy「怪獣の花唄」
Vaundyさんのこのステージ慣れはなんだろう。堂々としている。気持ちのいい声。紅白を自分のライブステージにする22歳。すごいね。そんなもんかぁ紅白~いけるよなぁ いくぞ日本!いいぞ!笑
milet×Aimer×幾田りら×Vaundy「おもかげ」
このコラボは紅白用かと思ったら2021年のコラボ曲なのだそうだ。Vaundyさん作詞作曲プロデュース。
工藤静香「35周年SPメドレー」
工藤さんは何から何まで勝勝勝勝の人生だ。すごいマダム。それにお歌もうまい「あ~らしをっお~こしてぇゃ」で「おぅ」と声が出たわ。実は彼女を3回ほど街でお見かけしたことがある不思議。20年ほど前ロンドンのBrewer Streetで1度キムタクと一緒のところをすれ違った。14年ほど前には東京代官山の辺りでも2度ほどすれ違った。ベビーカーを押していらした…あれ?Kokiさんが今年20歳ということは…違う人かも。
〇King & Prince「ichiban」
この曲はびっくりした。ダンスしながら生で歌ってるの?口パクかどちらかわからなかった。だってダンスが激しいもの。すごいじゃん。曲も好き。かっこいいね。作詞作曲がKREVAさん。最後はふーふー言ってる。
〇Official髭男dism「Subtitle」
このバンドはどの曲もいい。信頼してる。何を聴いてもいい。巧みの技。クオリティーがすごい。この曲も展開が素晴らしい。かっこいいバンド。
★加山雄三「海 その愛」
加山さん最後のステージだそうです。今もお声がしっかり。すごいお方です。お疲れ様でした。紅白ならでは。雲のステージも綺麗。
Superfly「Beautiful」
Superflyさんの声は宝物。最初の一声から「あ~きもちいい」と思う。すごい声。天からのギフト。気持ちが上がる。
〇藤井風「死ぬのがいいわ」
メロディがいい。冒頭のピアノで驚く。しかし歌詞は戸惑う。シアトリカル演出。もしかして藤井さんも少し困っていたのでは。でも藤井さんは才能のあるお方よ。スカートはいてる。
篠原涼子「恋しさとせつなさと心強さと2023」
工藤さんと共に紅白ならではの目玉懐メロ。篠原さんがセクシーでセクシーで女むんむん。小室さんがピアノ。いい曲
〇ゆず「夏色」
今回のゆずさんの頑張りにワタクシは感動しました。北川さんが舞台中を走り回ってエンタメ・サービス大放出。すんごい楽しくて盛り上がった。観客も皆立ち上がった。こういうの大切です。拍手。北川さんが会場のお客さんとテレビのカメラとしっかりエンゲージするハッピーなステージ。岩沢さんの高音もいい。いい歌。楽しいわ。北川さんの笑顔がすごく素敵。アリガトー!!
〇関ジャニ∞ 「T.W.L」
そして関ジャニ∞がゆずの北川さん作詞作曲のT.W.Lを歌ってゆずとコラボ。楽しい。お祭りならでは。お客も立ち上がってタオルを振って大盛り上がり。素晴らしい。ハッピーなステージ。
〇星野源「喜劇」
名曲。曲もいいが歌詞もいい。お洒落。毎年いい曲。センスがいい。都会ね。アレンジが面白い。ギターが後ろでキュルキュル鳴っている。タイトなすごくいいバンド。すごい展開の曲。歌詞も哲学。心に刺さる。ふざけた生活はつづく、命繫ぐキッチン…ほんとにそのとおり。ベースマンがイイ男だ。
★氷川きよし「限界突破×サバイバー」
Kiinaさんの休業前の最後のステージ。ゴージャスな笑顔で堂々と歌い切った。Kiinaさんいきいきしてる。「いいぇええええええええ」とのけぞって雄叫び最高。ワタシはね、Kiinaさんがご自分に正直にどんどんお綺麗になっていくのが嬉しい。よかったですね。自分に正直に。自由に。幸せになって。応援する。綺麗よ。
★松任谷由実 with 荒井由実「Call me back/卒業写真」
ユーミンさんは曲がいい。ほんとにいい。お洒落。彌十郎さんも一緒に歌ってる。そして郷ひろみさんのユーミンリスペクトなお言葉も素敵だった。
★安全地帯「メロディー/I Love Youからはじめよう」
曲が素晴らしい。玉置さんの力強い歌。声に説得力。すごくいい歌。前向きの歌。かっこいいバンド。玉置さんいい声だなぁ~。ほんと。名曲
石川さゆり「天城越え」
石川さゆりさんの「天城越え」と「津軽海峡冬景色」は、オペラや歌舞伎の古典のように毎年同じ歌で、どのような演出やアレンジで見せ聴かせるのかが見どころだと理解した。ロックとラップ、和楽器とロックギター…などなど今までにも色んな演出がありましたが、今年は和楽器とオーケストラ。琵琶や笛、時々掛け声も入る。今回のアレンジも素晴らしくて、旦那Aがやっぱり今年も喜んでいた…今回はこれが1番と言っている。旦那Aは毎年石川さゆりさんに感動するらしい。
★桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎「時代遅れのRock’n’Roll Band」
おじさま方の楽しみ。これは…すごい組み合わせ。贅沢。これも紅白ならでは。全員大物。ありがたや~。皆さんそれぞれかっこいい。大人の余裕ですね。佐野元春さんがすんごいかっこいいわ。
MISIA「希望のうた」
だるまの前でうさぎが舞う。そうか今年はうさぎ年か。祈りを捧げるようなダンスでしたね。MISIAさんの歌う姿を見るとなんだか涙が出そうになる。このお方も天からのギフト。歌うために生まれてきた特別なお方。このお方が歌うと神様が微笑む。感謝。



2023年1月26日木曜日

歌舞伎の思い出



自慢話をする。

自慢話は年寄りの困ったところ。しかしここ3年のコロナ禍の巣篭り生活で、私は現在の観劇やライブのことを一切書くことが出来ぬ。先日思ったのだ…去年の年末のクリスマスの頃、私はなぜあんなに落ち込んでいたのだろうと。その答えは…私はここ3年間ライブやオペラや芝居を全く見ていないから。そうだそうだ、そうなのだ。

このブログの「海外色々」のインデックスを見直してみた。2013年から書き始めた観劇やライブの記録は2020年の2月のオペラを最後に止まっている。あれから全く何も見ていない。それ以前は毎年年末が近づけば大抵何本かのライブを予定に入れていた。忙しくしているうちにクリスマスの時期は過ぎる。忙しければ、太平洋のど真ん中で家族と簡単には会えないクリスマスも全く平気だった。あの去年の年末のChristmas Bluesはそんなライブ/観劇無しの3年間で溜まったものが溢れ出たのかもしれぬ。しょうがないね。

そもそも今までの海亀の人生、何に一番情熱を捧げてきたかと問えば…舞台で行われるエンタメ全般(舞台ならなんでもOK)を見ることだと答える。東京でもロンドンでもそう。ハワイに来てもそう。20代は東京で洋楽の外タレをよく見たし、ロンドンではジャズクラブに目覚めミュージカルを楽しみ芝居とオペラを齧った。ハワイではライブに芝居、オペラ、ミュージカル、ジャズクラブとなんでもあり。観劇とライブ…たぶんその趣味に私は今まで一番お金をつぎこんできた。その最愛の趣味をもう3年間もやっていない。煮詰まるのも致し方なし。


ともかく昨日、歌舞伎がテーマのドラマの感想を書いていて色々と昔のことを思い出したので記録しておこうと思った。自分用の記録。

私は歌舞伎は全くの素人。演目もほとんど知らない。決して興味がないわけではないのだけれど、東京にいた20代にはなかなか歌舞伎座に足が向かわなかった。まさか30歳以降に外国暮らしになるとは思わなかったので、いつかもっと大人になってから行けばいいと思っていた。こういうことになるのなら20代にもっと見ておけばよかった。

それでも私は昔二度、すごい歌舞伎を見た経験がある。もう37年も前の話だ。


1回目

その頃の私は、1983年に来日したデビッド・ボウイのライブに感激してボウイ氏の情報をよく調べていた。それで出てきたキーワード「デビッド・ボウイ、山本寛斎、歌舞伎…」。ボウイ氏が歌舞伎を見たのか、それとも寛斎さんが歌舞伎を見てインスパイアされて衣装を作ったのか…今はよく覚えていないが、その情報を見て思ったのは「私も歌舞伎というものが見てみたい。日本の芸術、見なくちゃ」。

その頃大学の同級生にたまたま歌舞伎に詳しい友人がいた。そこでその友人Tちゃんに聞いてみた「ねぇ、わたし歌舞伎が見てみたいんだけど教えてよ。一緒に行こうよ」。そうしたらTちゃんは「いいよ~じゃあチケットとるわ。今いいのがあるよ」。というわけで親切なTちゃんにチケットをお願いすることにした。

チケットが無事取れて、Tちゃんから色々と説明を受けたと思うのだが内容は覚えていない。なぜなら歌舞伎のことを聞いても当時の私にはほぼ理解できなかったからだ。ともかくチケットは取れた。ワクワクしながらその日を待つ。公演日は1985年の3月。

そして当日。歌舞伎座の前で待ち合わせ。歌舞伎座にたどり着いたらTちゃんは派手な着物を来て待っていた。すご~い。まだ大学生なのに着物で歌舞伎を見るTちゃん。彼女は歌舞伎に詳しいお嬢さんだった。



そしてその日の歌舞伎は、


1985年3月20日 午後4:30

桜姫東文章


・片岡孝夫/片岡仁左衛門 (15代目)
 長谷寺の清玄・清玄阿闍梨・釣鐘権助・清玄の亡霊・大友常陸之助頼国
・坂東玉三郎 (5代目)
 相承院の稚児白菊丸・桜姫・風鈴のお姫実は桜姫


何も知らないままに3階の席へ。ワクワクして興奮。そして幕が開いた。舞台に広がる鮮やかな色と光。一瞬でうわ~っと感情が高ぶって急に涙が出た。本当のことです。突然目から涙が出た。

その頃の私は若くお金のない学生で本物の舞台芸術を見た経験も無し。ステージのショーで見たことがあったのはいくつかの外タレのコンサートのみ。ミュージカルも見たことがなかった。現代劇の芝居さえ見ていなかった。そんな風に舞台に関することに全く無知の状態でいきなり(当時)片岡孝夫さんと坂東玉三郎さんの歌舞伎を見ることになった。

これなんだ。これが歌舞伎というものなんだ…。

もう37年も前の話。『桜姫東文章』の全ての内容を覚えているわけではないけれど、とにかく夢中で見入った。華やかだった。綺麗だった。原色の着物。明るい舞台。色鮮やかで本当に綺麗だった。長身の玉三郎さんの立ち姿の美しさ。本当に息を呑むほど綺麗だった。

今ネット上で『桜姫東文章』の内容を読んでみた。少し思い出したかも。そうそうお姫様が身を落として暮らす場面があった。場面場面を切り取った記憶しか残っていないけれど、今も舞台の様子は目に焼き付いている。一場面、舞台の右側に立った玉三郎さんが巻物を落としてそれが裾に広がる場面があったと思う。うわ~っと圧倒された。華やかで綺麗な場面だった(巻物かどうか…違ってるかもしれないけれど)

舞台上に溢れる鮮やかな色彩。そして役者さん達の声。楽器の音。そしてスーパースターのお二人(歌舞伎に無知でも孝夫さんと玉三郎さんのことはもちろん知っていた)。美しい着物。本当に夢のような経験だった。


2回目

そして2回目もTちゃんがチケットを取ってくれた。その公演は
 

1985年6月12日 午後4:30

鳴神


・市川團十郎 (12代目) 鳴神上人
・坂東玉三郎 (5代目) 雲の絶間姫

襲名披露口上

助六由縁江戸桜


・市川團十郎 (12代目) 花川戸助六実は曽我五郎時致
・松本幸四郎 (9代目)/松本白鸚 (2代目) 髭の意休実は伊賀平内左衛門
・尾上菊五郎(7代目) 三浦屋揚巻
・尾上辰之助(初代) くわんぺら門兵衛
・片岡孝夫/片岡仁左衛門 (15代目) 白酒売新兵衛実は曽我十郎祐成
・坂東八十助(5代目)/坂東三津五郎 (10代目) 朝顔仙平
・中村勘九郎(5代目)/中村勘三郎 (18代目) 福山かつぎ富吉


私の2回目の歌舞伎体験。そこで12代目市川團十郎さんの襲名披露を見てしまった。今出演者を調べたのだけど、スーパースターの方ばかり。しかし37年前、当時私の中でお名前とお顔が一致していたのは、團十郎 さんと玉三郎さん、当時の松本幸四郎さん、片岡孝夫さんだけだったのかも。それぐらい歌舞伎の世界に無知だった。全く知らなかった。

しかし團十郎さんの襲名披露なのだから、その日大変貴重な舞台を目撃していることは理解していた。しかしこれほどまでにスターの方々がいらしたとは…。今になって驚いている。

この日の舞台の様子も場面場面で切り取ったように覚えている。特に襲名披露口上は「すごいことを目撃してるのだ」と意識して目に焼き付けようとした。今でもその舞台の様子、そして團十郎さんの独特のお声の響きをよく覚えている。その日も夢のような時間が過ぎた。


幕間にはTちゃんが予約してくれていたお弁当をお食事処(?)のテーブルで食べた。あまり時間がなくて急いで食べたと思う。そしてすぐに席に戻った。そしてまた幕が開き舞台に見入る…ドキドキする。ああ楽しかった。 その2度の歌舞伎の体験は全てが嬉しく楽しくて、当時20そこそこ右も左もわからない子供だった私は、それまで見たことのない芸術を見て興奮し目を大きく開いて舞台を凝視したまま夢のような時を過ごした。本当に楽しかった。

それから日本は数年後にバブルを迎え私も日々忙しくなり、外タレのコンサートは時間をとって度々見に行っていたけれど、その後私がまた歌舞伎座に出かけることはなかった。今とても後悔している。当時はその数年後に日本を離れるなんて思っていなかった。

その後歌舞伎座に出かけたのは、(ロンドンに移住した後)1998年7月に旦那Aと叔母と共に日本に帰った際、ある日の午後に1幕だけを3階席で見たのが1回だけ。米国人の二人は英語のガイドをイヤホンで聴きながら芝居を見ていた。1998年7月の公演で今調べたら『義経千本桜』と出てきた。当時の三代目 市川猿之助さん/二代目 市川猿翁さんが出ていらしたそうだ。


昨日のドラマで歌舞伎のことを思い出して記録しておこうと思った。当時は無知なために、その公演がいかに貴重なものであったのかもよく理解していなかった。今になって驚いている。 今はネットで日本の芸能関係の記事を見ていれば、様々な歌舞伎役者の方々の記事を目にする事も多い。また歌舞伎役者の方々もよくテレビに出ていらっしゃるようだ。役者さんに関する知識も増える。もし今日本で歌舞伎を見ることができればもっと役者さんのことがわかるだろう。役者さんの事がわかればお芝居ももっと楽しいだろうと思う。


歌舞伎はおそらく西洋のオペラと同じで、演目で何をやるかが既に決まっているものを、その時々の公演の役者さんたちがいかに(同じ演目を)再現するのかを楽しむものなのだろう。歌舞伎も一旦ハマれば延々と楽しめる大人の遊びなのだろうと思う。

思い出話。色々と調べてみたら面白かった。大変貴重な公演を見たのだと再確認出来てよかった。その公演に連れて行ってくれた友人Tちゃんには大変感謝している。彼女とはその後連絡をとらなくなってしまったけれど、彼女はきっと東京のマダムになって今も歌舞伎を楽しんでいるのだろうと思う。2021年の『桜姫東文章』も見たに違いない。ちょっとうらやましい。

この先、いつかまた歌舞伎座で歌舞伎が見てみたいものだと思う。そして幕間でお弁当を食べたりして数時間どっぷり歌舞伎に浸りたい。いつの日か。


2022年11月17日木曜日

NHKスペシャル 超・進化論 第2集 愛しき昆虫たち~最強の適応力



アリノタカラ ですよ。アリノタカラ。なんてかわいい。

アリの名前はミツバアリ。ミツバアリは地下の家で家畜を飼う。その家畜の名前はアリノタカラ。真っ白で大きさは1mmぐらい。まるで二頭身のゆるキャラみたいな生き物。頭が大きい。カイガラムシの仲間だそうです。

ミツバアリはこのアリノタカラのお世話をする。アリはアリノタカラを草の根まで連れていく。そうするとアリノタカラは草の汁を吸ってお尻から甘い蜜を出す。ミツバアリはその甘い蜜だけを食べて暮らすのだそう。

なんと乳牛を飼って、その牛の牛乳だけを飲んで生きるようなものだ。このアリとアリノタカラの共存関係を絶対相利共生というらしい。


そして新しい女王アリが育って巣を離れる時、新しい女王アリは1匹のアリノタカラを連れて結婚飛行に飛び立つ。彼女は空で出会ったお婿さんと結ばれたら地面に降りて家族を作り始める。連れてきた1匹のアリノタカラは新しい巣で増えて新しい女王の家族と暮らすのだそう。
 
ミツバアリとアリノタカラ

テレビでは、若い女王アリが飛び立つ場面をやっていた。なんと美しい。繊細な…。希望に溢れる旅立ちか。可愛いね。なんだか無茶苦茶感動しました。

たった1匹と1匹だけで、何千、何万もの大家族を作るのだそう。浪漫ですね。自然すごいな~。いい話。


そういえば小学校の頃にそんなアリの話を本で読んだ記憶がある。「アリの中には農業をする種類がいる。乳牛を飼うアリもいる」などと書いてあった。農場はハキリアリ。乳牛のことは知らなかったけれど、このミツバアリとアリノタカラのことだったのだろう。

乳牛を飼うアリ。なんか…いいね。


アリの巣の中で暮らす小さな虫達も可愛かった。いろんな種類がいるのね。居候をしてるシロオビアリヅカコオロギがコロコロしていて可愛かった。アリの匂いを盗んで身体に塗ってアリの家族になりすますのだそうです。動きがすごくかわいい。このコオロギはアリから養ってもらうことでしか生きられないのだそう。アリのペットか。その関係を片利共生というそうな。

シロオビアリヅカコオロギ

この録画はキープして時々見直したい。癒される。


2022年1月20日木曜日

2021 紅白歌合戦観戦記 2021/12/31



毎年恒例の紅白感想文を書く。


今回の一番の目玉はトリのMISIAさんと藤井風さんの「Higher Love」でしょう。いや~すごかった。この曲は藤井さんの作曲なのだそう。それで夢の共演。MISIAさんをサポートして藤井さんが大声でハモる。MISIAさんがすごいのはよく知られたことですけど、彼女に向かい合って大声を出す藤井風 24歳。も~このお方は大物だ。彼はカリスマがある。既に大物 24歳。だからお二人とも揃って大物アーティストの共演に見えてしまう。化学反応が起こってました。

共に高みに上っていく。すごいね。藤井さんがMISIAさんに全く遠慮していないのも驚き。彼は楽しそうだ。嬉しそう。愛だね。愛が見えた。藤井さん嬉しいんだろうな。幸せそうだもの。彼のピアノでMISIAさんがどんどん上に上っていく。高く高く。いや~すごいものを見た。こういうテレビでの共演で化学反応が起こるのは面白い。大昔にテレビでASKAさんと岩崎宏美さんのすごいデュエットを見た事がある。もう30年ぐらい前だと思う。こういうことはたまに起こる。それにこれ紅白だからライブですもん。すごいね。大変素晴らしかった。この二人のライブが見たいわ。今回の紅白はこの二人が全部持ってった。



まずは目玉の話をしましたが、それでは全体の印象。

今回の一番の違和感は、紅白のステージじゃなかったことです。色合いが白と赤じゃなかった。それが寂しかった。暗かった。全体に黒いバックに壁のような花花花…印象が暗かったです。NHKホールじゃなかったというのも大きな理由かもしれません。

今回赤と白の演出を止めたのは、どうやら(ポリコレ的に)男女を白と赤に分けて戦わせるのをやめよう…ということだったらしいのですが。いや~残念。なぜなら紅白って日本人にとっては昔からお祝いの色だから。メデタイ色。明るく楽しい色の組み合わせ。だからこそ「紅白歌合戦」も元々は「紅白で明るく大騒ぎして年を越そうよ」という意味ではなかったのかと思う。それが青や黒のバックに花花花…って、それはメデタイ色ではない…と思った。花はちょっと萎れてたかも。元気がなかった(あくまでも個人的な印象です)。

これからこの「紅白」の扱いがどうなるのかわからないのですけど、私は昔の人間で、赤と白のお目出度い「紅白」が無くなるのは寂しいと思った。…それならどうだろう…これからは男・白と女・赤で分けるのが問題なら、歌手の方々の自由な選択で白か赤か決めてもいいのかも。「今年は私は赤組で歌うからドレスを着るけど、来年は白いパンツスーツで白組で歌おう」とかでもいいじゃん。



さて音楽です。今回も大晦日に旦那Aとわいわい感想を言いながら見て、その後しばらく熟成。そしてあらためて二回目、「ヘッドフォンで曲を聴いて」その印象で感想を書く。


今回考えさせられたのは、
なぜこの紅白のステージでは演歌歌手が輝くのか。それに比べてアーティストの曲、特に動画サイトなどで人気の出た曲はどう見えるのか? 

…というのもステージに出て来た時の印象が全く正反対のタイプの方々がいると今回特に思ったから。

エンタテイナーとして、演歌の方々は全員心地良く見れる。全員歌が上手い。そしてお客へのサービスも見える。ステージ上から歌でコミュニケーションをとる正統派のエンタメ。楽しい。

一方、近年のアーティストの中には別のタイプが確かにいる。淡々と歌う人。客を拒絶するように歌う人。勝手に歌う人。楽曲は面白いのだけれど、そんな曲を紅白で初めて聴く場合は、私は正直戸惑ってしまうこともある。

客とコミュニケーションを取るアーティストはステージで映える…特に紅白みたいなステージでははっきりとわかりますね。今年も様々印象のアーティストがいました。


それではまたまた私が個人的に好きだったり、面白かったリスト。見ながらメモしたカジュアルな感想。

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LiSA「明け星」
うまいね 絞り出す声
郷ひろみ「2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-」
郷さんはいい。お若い よく走る
山内惠介「有楽町で逢いましょう」 
昭和歌謡。ヘッドフォンで聴けばもっといい。アレンジもいい。山下さんはお綺麗なのよ。うふふ 楽しいわ
Awesome City Club「勿忘」
いい曲 いい歌 ギター おしゃれ
GENERATIONS「Make Me Better」
ダンスの曲だから馴染む 作曲はニューヨークのJustin Reinsteinさん いい曲
純烈「君がそばにいるから」  
純烈も楽しい いいなぁコテコテのエンタメ 皆エエおとこ ユーモア 歌うまい
天童よしみ「あんたの花道~ブラバンSP~」 
よしみさんは元気が出る!ブラスバンドもいい お祭りだ 楽しいわ
上白石萌音「夜明けをくちずさめたら」
この歌は「みんなのうた」で知ったのですよ。ここでも以前取り上げた。この歌を歌ってくださって私はとても嬉しい。アンコちゃん歌も上手いのね。上白石さんは才能に溢れるお方。清い。
まふまふ「命に嫌われている」 
演歌の反対側にいると感じたお方。すごい歌詞。生バンドで歌っていらっしゃるのね。すごいわ。
水森かおり「いい日旅立ち」 
清水寺での生歌唱がよかったです
松平健「マツケンサンバ II」 
いいっすねぇ~ お茶目 曲がいい 楽しい ダンサー ダミ声が伸びる お祭りですもの
〜明日への勇気をくれる歌〜東京都交響楽団 
すぎやまこういち氏 ドラクエのインスト 美しい
AI「アルデバラン」 
最後モリアガル いい歌 稔君の学ラン+安子ちゃん
三山ひろし「浮世傘~第5回 けん玉世界記録への道~」 
カメラに食いつくようにお歌いになる がっつり目力もすごいぞ。楽しいね。エネルギー。歌がうまい 低音の正確さが気持ちいい けん玉もノリノリでやっていらっしゃるのがすごいなと思う 三山さんはエンタテイナー!
平井大「Stand by me,Stand by you.」 
心地良い いい歌 ギターもいいね
ケツメイシ「ライフイズビューティフル」 
いい歌 お客さんとのコミュニケーションが素晴らしい 歌詞に聴き入った
Perfume「ポリゴンウェイヴ」
全く歌わない彼女達は特殊枠 やっぱりダンスがうまいな~ 職人芸 プロ中のプロ かっこいい。曲線(人の身体)のPerfumeに、直線で構成されたバックとのコントラストがいい
millennium parade×Belle(中村佳穂)「U」 
曲がいい 上手いバンド しかし客とのコミュニケーションが見えない 演者もマスクで顔が見えない 勝手にやってる感じ 今風 アート系 昔のトーキングヘッズとか思い出した
細川たかし「望郷じょんから」「北酒場」 
大親分 面白い 「望郷じょんから」はアートっぽいと思った そして「北酒場」は大衆エンタメ すごいな。楽しい。このお方をステージで見たらきっと圧倒されると思う 大泉クンもうまいね 紅白っぽくなった 細川さんは王道エンタメ いい
坂本冬美「夜桜お七」 
安定 好き いい女 毎年言ってる 艶っぽい このお方はステージが見てみたい 美人が歌う演歌はいいのですよ
藤井風「きらり」「燃えよ」
家でぼそぼそやっていて「なめてるな」と思ったら企画だったのね。ステージに出てきてよかった。藤井さんのことは去年の夏ごろに知った。中学生の頃に幻想即興曲を弾いている動画が出てきて「これはヤバいな」と思った。好きな曲も数曲ある。テレビで演奏をなさるのを見るのは初めて。このお方はカリスマがありますね。うまいわ なにからなにまで大物。風貌も自信満々な様子もキメキメのカメラ目線もオオモノ。神童からスターへ。すでにオオモノの風情。もふもふ緑のスリッパ。大柄なのね。堂々としてすごいな24歳 ほんまにぃ~
星野源「不思議」 
おしゃれ スティーリー・ダンを現代に持ってきたみたいな センスのいいメロディーメイカー 
あいみょん「愛を知るまでは」 
以前は弾き語りの女の子だったけれど、今回はフルバンドを率いてリーダーになってた。堂々と歌を聞かせるかっこいいミュージシャン 成長したわね
BUMP OF CHICKEN 「天体観測」「なないろ」
「天体観測」はご褒美だ。すんごいうれしい。10年ぐらい前に聴いてた。彼らのことはPerfumeのかしゆかさんが当時ファンだと言っていて知った。すごくいいバンド。BUMP OF CHICKENさんの歌詞はなぜか何曲も涙が出た。本当です。
さだまさし「道化師のソネット」
さださんはコミュニケーター 歌で語りかける
東京事変「緑酒」 
面白い歌詞 林檎さんの金切り声 かっこいい 上手いバンド 着物も素敵
薬師丸ひろ子「Woman“Wの悲劇”より」
綺麗 美しい いい歌だなあ 名曲。今の若い人には彼女の歌はどのように聞こえるのだろう 彼女はアイドルだったのですよ こんなに芸術的な曲がアイドルの歌だったのだ 
石川さゆり
「火事と喧嘩は江戸の華」with MIYAVI, KREVA
ロックでラップ 旦那Aにおおうけ さゆりさんかっこいい 
「津軽海峡・冬景色」
大御所 歌うまい 小柄な方なのに大きく見える 綺麗
氷川きよし「歌は我が命」
語りかけるように 歌詞が響く 心を込めて 綺麗ね 拍手
布袋寅泰「さらば青春の光 <紅白SP>」
ロックの人 これはチープトリックとか懐かしのパワーポップ 聞きやすい ギターが楽しいね 布袋さん笑顔で楽しそうだ
MISIA
「明日へ 2021」すごいね 彼女は空気を変える
「Higher Love」これはいい 夢の共演 いい歌 藤井さんの声がいい 声を張り上げて 化学反応 愛だわ これは愛 愛ですよ。いやすごいすごいすごい素晴らしい 楽しそうお二人とも 最後のMISIAさんの声がすごい

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