能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2015年3月16日月曜日

NHK特番『BABYMETAL現象~世界が熱狂する理由~』を見る★ティーンスターの自意識



日本での放送は去年の年末。アメリカのTV Japanでは1月初頭に放送されたもの。もう録画を34回見てずーっと感想を書こうと思っていたのだけど3月になってしまった。

BABYMETALちゃん可愛いです。文句なし。この番組はメタルファンの人が作ってますね。面白いなNHKNHKなんてエリートコースを進んでもメタルを聴く。そういう社員の方がいるんですね。素晴らしい。(^o^)

内容は去年11月の英国ロンドン、ブリクストンアカデミーでのライブの模様と海外滞在中の様子。ほぇ~これはライブ映像大サービスですな…DEATH/チョコ/いいね/ヘドバン/イジメ。この映像がまたいいんだ。カメラワークが素晴らしい。会場の熱気が伝わる。バンドを正面から横から上から…と様々な角度でとらえる。3人の女の子達の映像もアイドルらしい顔のアップはほとんど無し。素晴らしい。これはガチなライブバンドの映像だもの。すごくかっこいい。

最初にDEATHでプラットフォーム上部から出てくるところはまさに

ロックスター登場!

燃えますな。かっこいいなー\(^o^)/ この映像が今度発売のDVDBlu-rayに収められるのだとしたら嬉しいですね。楽しみだわ。
 
 
さて番組で一番はっとさせられたのがこのエントリーのお題「ティーンスターの自意識」。そのことをちょっとだけ。
 
彼女達はとにかく若い。1516歳。若いんですよほんとに。大きくなったとはいえまだ大人の心を持つには幼い。インタビューでの彼女達の真っ直ぐな飾り気のない受答えがとても素直でちょっとびっくり。本当に真っ直ぐ。質問に答える様子に、よくありがちなアイドルのベタベタした感じが全く無くてそれがとても印象的だった。
 
インタビューを見る限り3人ともそれぞれ非常に冷静で淡々としている(可愛らしい自然なハニカミがあるのはすうさんだけ。性格によるものでしょう)。半年前のソニスフィアでは数万人の観客を沸かせ、今回はブリクストンアカデミーを満杯、世界中のメディアが彼女達のことを書きたてる…等々とんでもない偉業を成し遂げているのに、ご本人達は驚くほど淡々として驕ることもなく、修学旅行に来た中高校生みたいに周りのことに興味津々で無邪気にケラケラ笑っている。はぁ~子供ってすごいよなぁ…。
 
なぜあんなに淡々としていられるんだろうか。
 
 
私は以前から子供の本当の凄さというのは、まだ自意識を持たないことではないかと思っている。子供には自意識がない。大人の持つような複雑な自意識がないから子供はどんな場所でもとんな人に対しても素直に自由にのびのびと振舞う事が出来る。子供というものは何をやってもサバサバとしているもの。それが子供の凄いところ。一般的に天才少年少女と言われる人達も、(本人達には)自意識の自覚が無いことが多い(ピアノ、スケート等々)。
 
人は自意識があるからあがる、緊張する、驕る、苦しくなる、プレッシャーを感じる、余計な事を心配する…色んな意味で苦しくなる。大人がそんな自意識を克服するには、開き直り、準備万端で望む、有無を言わせぬ力技、経験からくる自信…等々色んな方法があるけれど、大抵の場合は本人の努力を要する。そう、大人にとって自意識をコントロールするのはとても大変なこと。自意識とはとてもやっかいなもの。
 
 
おそらくBABYMETALさんたちは、(全ての大人が持つ)ぎこちない自意識を持つ前に「世界で大スターになる」という偉業を成し遂げてしまった。これはBABYMETALプロジェクトをめぐる全てのことにおいて本当にラッキーなことだったのではないかと思う
 
あれだけの偉業を成し遂げておきながら、彼女達の淡々とサバサバとした様子。成し遂げたことの大きさに対して満足しすぎて驕ることもなく、淡々と次のチャレンジを冷静に見つめる素直さは本当に凄いなと思う。ただただ真摯にやるべき事に望む。かっこいいです。もしかしたら今の彼女達の冷静さはその道30年のプロも敵わないのではないかとさえ思う。大人というものは誰でも自己を振り返っていろいろと考えるものですから。
 
彼女達は、大人達に言われたことを言われたとおりに淡々と仕事をこなす。コンセプトやビジネスなどめんどくさいことは大人達に任せて、彼女達はBABYMETALプロジェクトのパフォーマーとして淡々と完璧に仕事をこなす。そこにベタベタした過剰な自意識は存在しない。おそらく本当は辛いことや苦しいこともあるだろうけど、そんな舞台裏の真実は観客には聞こえてこない。ただただプロとしてひたむきに淡々と仕事をこなす…。むちゃくちゃかっこいいと思うんですけど…。
 
去年からのBABYMETALさんの活躍を見ていて、女の子達はそのことをどう考えているのかと思っていたのだけど、この番組でほんの少しそれが見えた気がした。元々はアイドル畑から出てきた女の子達なのに、アイドルを職業としてこなすための自意識を持つ前にBABYMETALプロジェクトが始まってしまった。歯車が回り始めてしまった。ご本人達がその本当の意味を実感できる年齢になる前にいつのまにか成し遂げたとてつもない偉業。すごいことですほんとに。
 
これからの成長も楽しみです。去年のこのブログのエントリーでは「長続きはしないんじゃないか」と書いていたのだけど、もしかしたらこの先もしばらくいけるのではないかと思い始めた。以前は両脇の二人が大きくなったら面白味が無くなるかとも思っていたのだけど、そんなことはない。むしろ両側の二人が大きくなったことによってパフォーマーとしての凄みも出てきた。この3人は見もの。ステージ栄えが素晴らしい。この先も彼女達が、これまでと同様にいろんなことを背負うことなくのびのびと自由にプロジェクトを楽しんでやっていければいいなと思う。
 
れにしても英国の野郎共が大騒ぎしているのを見るのは本当に楽しい。今度発売されるライブビデオを楽しみに待とう。
 
 
 

2015年3月11日水曜日

BABYMETAL:LIVE IN LONDON -BABYMETAL WORLD TOUR 2014のDVD/Blu-rayが発売ですッ!キタッ!



ぼんやりしてる間にまたまたリリースの情報が。

今回はなんと、あの去年のBABYMETAL世界ツアーの模様を収めた映像作品のリリース!それもなんとロンドン初回の7月「The Forum」と、11月追加公演の「O2 Academy Brixton」の2公演を収録!
 
 
ぅおおおおおおおお!
 
買う買う買う買う買うで亀は買うまた買う買います…。
 
これは早速予約せねばっ!よしっいいぞっ!やってくれます。なんとなんと映像作品はThe Forumだけかと思っていたのに、ブリクストンアカデミーまで出してくれるとは。うれしいねぇうれしいねぇ(泣)。
 
発売は520日。これは早速予約しましょう。ええもちろんですとも。
 
興奮の醒めないままの早いリリース。あの興奮をもう一度。あの奇跡をもう一度。興奮がおさまる暇なしっ! BABYMETALさんは正しい、正しいと思いますっ。ありがとうっ!
 
さらに、同日520日にはBABYMETAL WORLD TOUR 2015開催を記念して、1stアルバム「BABYMETAL」のアナログ盤のリリースも決定DEATH!!
ほぉ~…。
 
公式の情報。
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World Tour 2014から、ロンドン2公演 The Forum」「O2 Academy Brixton」が映像化! !
BABYMETAL
LIVE IN LONDON -BABYMETAL WORLD TOUR 2014-
2015.5.20(Wed) available!!
Blu-rayTFXQ-78120 /  7,300 (+tax)
DVDTFBQ-18167 / 6,500 (+tax) *2disc
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[収録曲]※演奏全曲収録予定
BABYMETAL WORLD TOUR 2014 –
2014/7/7 at The Forum
1.BABYMETAL DEATH
2.いいね!
3.ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
4.悪夢の輪舞曲
5.おねだり大作戦
6.Catch me if you can
7.紅月 –アカツキ-
8.4の歌
9.メギツネ
10.ド・キ・ド・キ☆モーニング
11.ギミチョコ! !
12.ヘドバンギャー! !
13.イジメ、ダメ、ゼッタイ
※全13曲収録予定
BABYMETAL BACK TO THE USA/UK TOUR 2014 –
2014/11/8 at O2 Academy Brixton
1.BABYMETAL DEATH
2.いいね!
3.ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
4.悪夢の輪舞曲
5.4の歌
6.Catch me if you can
7.紅月 -アカツキ-
8.おねだり大作戦
9.メギツネ
10.ド・キ・ド・キ☆モーニング
11.ギミチョコ! !
12.イジメ、ダメ、ゼッタイ
13.ヘドバンギャー! !
14.Road of Resistance
※全14曲収録予定

†この映像作品は、20147月のヨーロッパツアーを皮切りにスタートしたワールドツアーから、ロンドンでの2公演7月の「ザ・フォーラム」、11月の「O2アカデミー・ブリクストン」の模様を収録。イギリスで「リアルに」受け入れられたパフォーマンスを再現できる、「世界的なライブ映像」と言える。さらに、「O2アカデミー・ブリクストン」公演では、新曲「Road of Resistance」が世界初で披露された歴史的瞬間が収められている。(アマゾンより)
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2015年3月5日木曜日

お猫様H:のびのび



なんだこの生き物?


うちの子こんなに首が長かったっけ?


初めて上った背の高い棚の上。初めて見る景色に驚いているのか、それとも向こう側の鏡に移った自分を見ているのか?



2015年3月4日水曜日

NHK・戦後史証言プロジェクト 日本人は何をめざしてきたのか 知の巨人たち 第7回「昭和の虚無を駆け抜ける 文学者・三島由紀夫 」



三島由紀夫さんの事件は不思議でしかなかった。まだ私が小さかった頃のある日「有名な人がね、お腹を切って亡くなったのよ。怖いわね。」と母が事件の事を話してくれたのを覚えている。母もショックを受けて黙っていられなかったのだろう。幼児が理解するわけもないのに。

それぐらい三島さんの事件はショッキングな事件だったのだろうと思う。なぜあれほどの名声を得た作家があのようなことを…。

日本人は何をめざしてきたのか <知の巨人たち> 7 「昭和の虚無を駆け抜ける ~文学者・三島由紀夫 ~」を録画していたものを先日視聴。様々なアーカイブから数多くの映像資料、生前の彼を知る人物達へのインタビューで三島由紀夫氏の人物像を浮き彫りにする。2015年の今年は彼の生誕90年・没後45年なんだそうだ。

番組は、三島由紀夫/平岡公威氏を様々な資料から構築していく。祖父・父共に官僚のエリート一家に生まれたが、幼少時から虚弱。祖母に溺愛され過保護に育つ。幼い頃より頭脳は優秀だが体は弱く、青年になった頃戦争が始まっても戦地に赴くことは一度もなかった。戦後様々な傑作を発表。文壇の寵児として華やかな世界とも交わる。30歳ごろ「肉体改造」のためボディビルを始める。映画に出演。1960年代初期から作品は海外にも紹介されはじめる。1963年度のノーベル文学賞の有力候補6人の中にも入っていたことが近年明らかになった。60年代に政治活動に傾倒。1968年「楯の会」結成。19701125日自衛隊突入決行と自決。


番組は、そもそも三島さんのファンでもなく本もたぶん34冊ぐらいしか読んでいない無知な私には非常に見ごたえのあるドキュメンタリーだった。見てよかったと思う。よく知らないから想像だけでいろんなことを書けば、無知と阿呆を晒してしまうことになるので(笑)あまり長く書こうとは思わないが、印象に残ったこと、考えたことを自分のための記録として書いておこうと思う。

三島さんは政治的な発言や例の事件のために右寄りなあぶない人の印象があって、それにもかかわらず作品は世界的に受け入れられている…。その両方が一人の人物の中に納まっているのが以前から不思議でしょうがなかった。1970年頃にはおそらく冗談としか受け取られなかったであろう天皇礼賛、日本礼賛。最後には割腹自殺までしてしまう。どうしてそんなことを…。それなのに彼の文学は世界的に受け入れられている。1963年にはノーベル文学賞の有力候補6人の中にも入っていたという。

三島さんの本は20歳ぐらいの頃にいくつか読んでほとんど理解出来なかったと記憶している。谷崎潤一郎や太宰治、川端康成の方が面白かった。唯一『憂国』だけはすごい本だと記憶に残った。非常に色っぽい話でドキドキした。それから35歳ぐらいの時に一念発起、「三島由紀夫を読む!」と宣言し『仮面の告白』から始めたが、なんだかやたらと青臭い小説で困ってしまい、『金閣寺』も2ページ読んで文体に入っていけず断念。そのまま「三島由紀夫読破プロジェクト」は挫折してしまった。なさけなや。

そんな具合で三島さんの本には「世界的に有名な文学の巨人への興味」と「ゴシップ的な興味」で何度か挑戦するのだがいつも挫折。どうも相性が悪いのかも。『仮面の告白』で思ったのは、とにかく自分の事にしか興味の無い人の話ということ。10代に読めばハマったかもしれないが35歳で読むにはちと青過ぎる内容。当然なのだ。作品が世に出た頃の三島さんは24歳だったのだ。


この番組で見えてきた三島さんの輪郭は、一生を通して「自分とは何者か?」と真面目に真面目に問い続けた人。上流階級の出身。将来を約束された秀才。その自負もあってプライドも非常に高いのに、身体が自らの理想についていかない。子供の頃から病弱。戦時中は同世代の若者達が国のために戦って命を落としているのに、自らは戦地に赴くことさえ出来なかった。ある日思い立って自らの肉体改造を始める。それでも満足できない。

番組のタイトルは「昭和の虚無を駆け抜ける ~三島由紀夫 ~」とあるが、彼を知る人々のインタビューから聞こえてきたのは、三島さんがいかに自分の中の「虚無」と戦っていたかということ。もっとこうしたかった…もっとこうありたかった…そんな印象を受けた。

三島さんが20歳の時に戦争が終わる。そして世の中の全てが変わってしまった。自ら実戦を体験することも出来なかった。だからこそ三島さんは戦前の日本にロマンを見たのではないか。戦後25年で日本の経済は発達し生活は豊かになった。しかし彼が子供時代に信じることができた「絶対的なもの」=日本人としての誇り=日本人としての存在理由=日本人としての自信=日本人としての連帯感=信じられる日本…は、1970年頃までにはあとかたもなく無くなっていたのだろう。戦後日本人は、信じられるはずだった過去の「絶対的なもの」よりも、(アメリカが約束してくれた)信じられる自由を選んだ。

彼の内面では、政治でさえも非常にパーソナルなものだったのではないかと思う。高いプライド。思い通りにならない肉体。それなら改善する。戦争に負けた日本。我が国=日本。あの気高く美しかった日本がアメリカに追従したままでいいのか。物質の豊かさだけで満足していいのか。従順で凡庸な羊の群れになってもいいのか。自らの力で立つべきではないのか。このままではいけない、このままではいけない…。

我の国=日本を救う為に立ち上がらなければならない。そうして起こした事件。世の中を変えるというよりも、むしろ己(日本)の誇りを救わなければ…と非常にパーソナルな意図で起こしたのではなかったか。あの事件を敢行したのは、外に働きかけ具体的に世の中を動かそうとしたというより、自らに対しての美学を完成させたと見たほうが納得がいく彼の意識の中ではあくまでも自分が中心だったのではないか。

あれほどの知性を持ったお方が、なぜあの事件を起こしたのか、なぜあの時代に「天皇陛下万歳」だったのか…ずーっと不思議だった。この番組で少しだけアウトラインが見えた気がする。あれだけ世間を騒がせた事件を起こした人が、実は自分にしか興味がなかったとしたら驚きだ。


現代の芸術とは、自らを掘り下げてパーソナルになればなるほど、ユニバーサルになっていくというもの。三島さんが一人の人間として掘り下げた「オレの個人的な話」は、人類全体にも普遍のものであるかもしれない。

彼が個人的に悩み苦しみ、改善を試み、自らのテーマとしてパーソナルな問題を掘り下げれば掘り下げるほど、世界中の人々は彼を理解する。人として生まれた苦しみはどこにいてもほぼ同じだからだ。

パーソナルをつきつめればユニバーサルになる。


今年は三島さんが亡くなってから45年。もし今もお元気なら90歳だったそうだ。番組がほぼ終わる頃、「もし三島さんが今もいらっしゃったら今の日本をどうお考えになっただろう」と思わずにはいられなかった。1970年から45年。あれからいろんな事があった。70年代に育った子供達は皆平和主義のもと、左寄りの教育をされて育った。国=全体の事を考えるよりも、パーソナルな個人主義=個人がどう幸せになるか…を考えることの方がずっと大切だと教えられた。そして80年代後半のバブル。物質主義も頂点を極め、それから25年かけて日本の物質主義も徐々に落ち着いてきただろうか。若い世代の人達は今「日本に誇りをとりもどそう」と小さな運動を始めている。

もし三島さんがあの事件を起こさず、その後も昭和・平成の時代に文学者として活躍されていたとしたら、もしかしたら早い時期に悟りを開かれていたのではないかという気もした。仏門に入っていらしたかもしれない。自分に対して決してユーモアを許さず、傍から見れば滑稽に思えるほど常に真剣に自分とガチで向き合う生き方は、誰にとってもとても苦しいことだからだ。自負を捨てた時、人は自由になれる。

本当にいろんなことを考えさせられた番組だった。とにかく私はもっと本を読まなければ。このエントリーも殆どが想像なのでものすごくイイカゲンなものだ。せめて自己満足のウラをとるためにも、また間違いを正すためにもあと数冊は読まなければ。私もあまり若くはない。あと20年ぐらいだろうか。こんなブログで駄文を書いて喜んでいてはいかんのだな…。もっと本を読まなければ。 /(*´_`*)\

2015年3月2日月曜日

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」第9回「高杉晋作、参上」3月1日まで見た…




まだまだ感想は復活できません。面白くない。今回ここに何か書こうかと思ったのも、俳優さん達は頑張っていると思うから。彼等や彼女達が悪いわけではないと思う。

しかしながら、脚本と制作全体に漂う歴史に対するリスペクトの無さが本当に鼻につく。これがある限り視聴率は上がらないと思います。

主人公の文ちゃんのキャラの必然性を全く感じない。おにぎり持って走って文句言ってるだけ。それに常識的に考えられない所に顔をだすんですよこの人。お話にならない。

あの時代に、下級とはいえ武家の娘が牢獄に一人で出かけるとか、遊郭にどかどか入っていくとか、よそ様の成人の男性にずけずけ文句を言うとか…ありえないです。幕末とはいえ江戸時代の女性、それもまだ13歳ぐらいの少女があんなに外に出歩いて色んなところに首をつっこむなんてありえないと思う。

それだけじゃない。母親は何もしない。父親も空気。梅兄は出たり出なかったり。なぜか知らないけどこの家族、嫁入り前の13歳の娘にこんなに自由にさせちゃって平気なんでしょうか。

主人公以外にも、ご婦人方は屋内で立ったまま話をしている。お姉さんは夫にすぐ言葉で文句を言う。姉も妹も人の話を立ち聞き盗み聞きはあたりまえ…なんだかいろいろと変だ。

視聴者は昔のことに詳しい人ばかりではないと思うけれど、この無知な私でさえ(このドラマのいろんなことが)おかしいと思うのなら、歴史好きの視聴者の方々には、このドラマのいいかげんさはかなり頭にくるのではないかと思う。こういう細かいことは気になりますよ…大河ドラマは特にそうだと思う。

小娘がいろんなところに首を突っ込むことが話のメインで、歴史のうねりも政治も全く見えなくて、これで1年間もやっていけるのか疑問。もう10回近くやってるんだから、そろそろ何か見えるかと思ったけど、何も見えてこないのでちょっと愚痴を書いた。