能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2016年1月21日木曜日

David Bowie – Jump They Say (1993)



いいアルバムです。


David Bowie – Jump They Say (1993)

Album:  Black Tie White Noise
Released: Apr 06, 1993 ℗ 2004 Digital Remaster (P) 2004
The copyright in this sound recording is owned
by Jones/Tintoretto Entertainment Company LLC
under exclusive licence to Parlophone Records Ltd


去年の年末にDuran Duran の「Pressure Off」をこのブログで採り上げたときに、ナイル・ロジャース大先生がすごいから…という話をしていて、ナイル先生といえばDavid Bowie…『Let’s Danceだけじゃないんだよ。こっちのアルバムの方がいいんだよ…ということで、この曲を採り上げようと思っていたんでした。もう一ヶ月以上前なんですよね。

まさかこういう状況になるとは思っていなかった…。今となっては、なんで昔の名曲、名盤を差し置いてこのアルバムなんだよ…?というのもあるんですが、この曲好きなんですよ。このアルバムがとても好き。

今思えば、この曲の入ったアルバム『Black Tie White Noise』が唯一リアルタイムに聴いて実際に好きだったアルバム。その前にリアルタイムで聴いた『Low』や『Scary Monsters』はいまひとつ飲み込めなかったですもん…ぼんやりと好きではあったけど。それ以前のアルバムは過去に遡って聴いたので、リアルタイムでは聴いていないんですね。

多くのBowieさんファンの方々と同じように、『Let's Dance (1983) は流行ったからよく聴いた、『Tonight (1984)』『Never Let Me Down (1987)』は出たからなんとなく聴いた程度。Tin Machineは触ることもしなかった…。


Bowieさんが亡くなってから数日Wikipediaを見ていて思い出したんだけど、1990年の『Sound+Vision Tour』は過去のベストヒット曲ツアーで、たしかBowieさんが「このツアーの後はもう昔の曲はやらない」などとメディアで宣言してました。それで薄いファンの海亀も「こりゃー大変だ」と2日間1990年の5月に東京ドームに彼を見に行った。あれが彼を生で見た最後のライブだった…。巨大なスクリーンに投影した白黒の映像が綺麗でかっこよかった。

Bowieさんはその後1992年にモデルのImanさんとご結婚。新しい人生が始まって幸せだった時にリリースされたのがアルバム『Black Tie White Noise』。個人的にはYoung Americans』『Station to Station』辺りにならぶ名盤だと思います。いい曲が多いです。

ナイル先生がプロデュースしているとはいっても、あの有名なリズムギターはそれほど目立っていません。質の高いJazzR&BHousePopsのアルバム。Bowieさんは黒っぽい音をやるとどのアルバムもいい。当時かなりよく聴いた。

この曲「Jump They Say」は、お兄さんテリーさんの話をベースに社会に追い詰められる人物の事を歌ったもの。当時私もいろいろと行き詰っていた時で、今もこれを聴くとちょっと苦しくなる。でもとても好き。音の質感もコーラスもアレンジも何から何まで好き。傑作です。


David Bowie – Jump They Say (1993)
David Bowie – Wedding Song (1993)
David Bowie - Look Back In Anger (1979)
David Bowie – Stay (1976) ライブ盤話

David Bowie – Right (1974)


2016年1月20日水曜日

NHK大河ドラマ「真田丸」第2回「決断」 1月17日放送



さてサナダマル2回目どうよ?

なんか…面白かったよね。ちょっと軽いけど…なんか…あんまり重厚真面目大河を期待せずにゲラゲラ笑って楽しめればいいかと思い始めたぞ。

今回は真田家の家族の岩櫃城へ移動の道すがら、(大泉)信幸お兄ちゃんが(高畑)ママの顔に泥を塗る場面で思わず大声で笑っちまったぞあはははははははははははは…。あの場面、俳優さん達が笑いたいのを我慢してやってるでしょう?(^o^) 

ペースはスロー。でもやっぱり今回もわかりやすかった。このドラマは史実史実といって史実のみに話がひっぱられるよりも、(今の段階では)人物達を紹介しているような場面が多いのでドラマとして入りこみやすいですね。

(草刈)昌幸パパは柔軟で現実的な人物だし、(大泉)信幸は素直な真面目長男キャラ。(堺)信繁は利発だが何事もおもしろがる子供、(高畑)ママはギャグキャラ。(草笛)ばーちゃんは胆が据わっている。(木村)お姉ちゃんも元気がいい…だんだん人物達が見えてきましたよ。

もう時代は回ってるんだけど、ゆっくりとしたペースで自然に人物達に馴染んできた感じなのでわかりやすい。もう楽しめてるんだと思います。


★あらすじ
真田家族は父信幸の待つ岩櫃城へと向かう。途中で数回襲われるが最後には(草刈)昌幸パパが迎えに来てくれて無事到着。そのころ武田は追い詰められ(平)勝頼自害。武田家滅亡。勝頼を裏切った小山田(ぬっくん)も織田サイドに処刑される。真田は北条につくか上杉につくのか…織田につく!

★感想

信繁「兄上は慎重ですね」。(高畑)ママ顔芸面白過ぎ。お婆ちゃんかこいい。人物を上から撮った景色がいい…あれはドローンですかね。矢沢三十郎頼幸って誰?結構いい男? 織田の家臣滝川さんが素敵ね。武田滅亡。勝頼様かわいそう。(草刈)パパの一人大河顔がすごいぜ。家康「アツッ」家康「どうしようかなー」。小回りのきく(堺)信繁が敵の弓の弦を切る…ほーなるほど。こらーっ戦国時代に夫婦でも抱きつくなーっ! 阿茶局は怖いね…家康は尻に敷かれとるな。家康の裏表  (^_^;)。織田信忠君は綺麗やね~美人…いや美形。あ小山田(ぬっくん)ピンチ…(ぬっくん)の表情。えっもう彼はおしまいなの??? 真田のお姉ちゃんの旦那はどうなるの? (草刈)信幸パパ「なんだ文句あるか(怒)」今の真田のおかれた状況を会話で説明してくれるのは嬉しい。

今日も(大泉)お兄ちゃんは真面目だった。

 
 

2016年1月19日火曜日

お猫様H:翻弄される男



 
 
旦那Aがお猫様にメロメロである。人間の女にはあまりマメな男ではなかったように思うのだが、お猫様のことはマメに可愛がっている。目の中に入れても痛くないほど可愛いらしい。俺は犬派で猫は苦手…と言っていた男がたいした変わりようである。
 
面白いことに猫は人の性格を把握する。結構頭がいい。
 
海亀は眠いときには全く目が覚めないのだけど、旦那Aはすぐに目を覚ます。猫にはマメな男なので、起こされるといちいち相手をする。お猫様もそれを覚えていて、朝に起こすのは旦那Aのみ。海亀を起こすことはほどんどない。海亀が起きない事を把握しているらしい。
 
朝お猫様が騒いだ日の朝の食卓での会話、
旦那A「今朝またHちゃんに攻撃されたんだ。足をパンチされた…ふふふ…ちょっと噛むし」
海亀「聞いてたわよ。そっちのベッドの横をガリガリやってたでしょ」
旦那A「うん…でね、しょうがないから起きたら、ダダダダダダダダダダっと階段を駆け下りたんで一緒に下りていってしばらく遊んだの。…でまた帰ってきて二度寝した」
海亀「おつかれさまふふふ」
 
 
夜も同様。海亀はドラマを見始めるとまずソファーから動かないのだが、旦那Aはお猫様にマメに反応する。猫はそれもわかっていて、TVを見ている時に攻撃されるのは旦那Aのみ。旦那ATVを見始めると、猫は必ずやってきて奴の向こう脛を噛む(笑)。旦那Aもまた大袈裟にいちいち反応して「しょうがないなぁうふふ」などといいながら立ち上がって遊んであげている。猫にはマメな男なのである。
 
この小さな娘はもう人を操る技を覚えたらしい。たった2歳半にしてたいしたものである。


2016年1月18日月曜日

映画『スポットライト/Spotlight』(2015):怒り心頭!奴らを吊るせ!




 
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Spotlight2015年)/米/カラー
128分/監督:Tom McCarthy
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さてこの映画も感想を書くのが難しいぞ…。


実話を元に映画化。タイトル『スポットライト』とは、米国・マサチューセッツ州ボストン市の地方紙「The Boston Globe」紙の中のコーナーの名称。記者のチームが一つの題材にスポットライトを当て、時間をかけて調査したものを記事にする。

2001年「スポットライト」チームは、ボストン市内のカトリック教会での、神父による 児童への性的虐待の実体をリポート。その記事が引き金となり米国国内、世界中のカソリック教会にも同様の嫌疑が浮上。バチカンを頂点とする全世界のカトリック教会の土台を揺るがすほどの大スキャンダルに発展する。「スポットライト」の同件に関するシリーズは、2003年に報道・公益 (Public Service) 部門でピューリッツァー賞を受賞。

この映画は、記者のチームが様々な困難にぶつかりながらも取材を敢行し、問題の記事を載せた新聞を発行するまでの経過を描く。


2001年当時、英国でもこういう話がメディアで話題になっていたのはよく覚えている。ただ個人的には新聞の記事を見ても右から左程度の興味しか湧かず、「カトリック教会でなんだか大変なことが起こっているらしい」とは理解したものの、細かい数字などは全く知ろうともしなかった。

今回そのことについての映画が作られたと聞き、また今年に入ってから映画賞シーズンに向けてこの作品が各種ノミネートされていることを知り興味を持つ。

パワフルな話です。現代版「大統領の陰謀/All the President's Men (1976)」。以前特に気に留めなかった実話の詳しい実体を今になって知る驚き。


もし当時のニュース記事を読んでいてその事実をよく覚えているのなら、この映画はそのメイキング・オブの映画になるのだろう。しかし記事をロクに読まなかった私のような人間には全て初めて知る内容。映画を見ながら、記者と一緒になってその実態に驚愕、恐怖、嫌悪…。そして最後に記事が発行されるのを見届けて、ああ無事世に出てよかったと喜ぶ。そんな風にこの映画を見た。実話を追体験したような気持ちになる。それぐらいリアルによくできた映画。

取材の対象の問題も、記者の奮闘もとにかくすごい話です。


★ネタバレ注意

ボストン市というのは、住民にアイルランド系やイタリア系の移民が多く、カトリック教徒の数も多い。「The Boston Globe」紙の読者も50%がカトリック教徒だという。教会はその土地のコミュニティーにとって絶対に揺らぐことのない大きな権威。だからこそ内部でどんなことが起こっていても誰もそれについては語りたがらない。「触らぬ神にたたりなし」いや…神様じゃなくて悪いのは聖職者なんだけど。とにかく絶対的な権威の教会に対して誰も逆らおうとはしない。

同新聞社でも、以前同じような児童虐待に関する記事を出したことはあるのだが、小さい記事でしか扱わなかった過去がある。今回記事を書くにあたり「スポットライト」のチームが過去の事件(レイプ/児童虐待のケース)に関して弁護士に取材をしても誰も口を開こうとはしない。

記者達が最初にその実態を知らされるのは被害者グループの男性へのインタビュー。彼は以前から「The Boston Globe」社宛に教会の児童虐待の資料を送りつけていたという。それでも過去に同新聞社がその問題を積極的に取り上げることは無かった。

「あいつらは長年子供達をレイプし続けている…」

被害者達への取材、被害者の弁護士への取材、教会側の弁護士、心療内科医、様々な方面への取材により扉を一つ一つ開けるように明らかになっていく被害の数々。浮かび上がってきたのは想像を絶する大きさの児童虐待の実態。その被害数の多さ、関わった聖職者達の数に戦慄を覚える。ゾッとする。あまりのことに言葉も無い。なぜこれが今まで表に出なかったのか? 

弁護士、土地の名士、教会、被害者でさえ、…事柄にかかわる全ての人物、機関がその事実を隠蔽していた。

教会は文字通り全てを無かったことにし書類上でも隠蔽を行う…それを誰も咎めることは無い。弁護士は事を荒立てないように被害者側に示談を示唆する。土地の名士は教会を貶めるようなことは言いたがらない。元々(同性愛者、貧困家庭などの)社会的弱者だった被害者達は、事を大きくしたがらず泣き寝入り。決して教会の権威が揺らぐことはない。だから誰も教会内の児童虐待の実態を白日の元に晒すことが出来なかった。閉じた社会の中の悪い慣習が、それまで過去何十年間も継続して続いていた。

取材が進み、いつ記事を出すかの問いにチームのリーダーがGOサインを出し渋る。そこでMark Ruffaloがブチキレる「今記事を出せ。奴らはわかっててやってる。子供達に。お前でも俺でも、俺たちの誰もが被害者だったかもしれない。あの下衆野郎どもを捕まえるんだ。誰も逃げられやしない…」

戦って戦い抜いて書き上げたリポート。それが発行された日の朝、「The Boston Globe」社内の電話は止まることなく鳴り続ける。電話の向こう側には、今まで誰にも言えなかった過去を初めて打ち明ける被害者達。今まで何十年間、誰にも言えずただ一人心の奥にしまっていた辛い過去を今やっと口にすることが出来る。その最後の場面を見て涙が出た。記事が出て本当によかった。


実話を実際に追体験するような映画。内容を過去の新聞記事で知っている人にも、この映画で事件を初めて知る人にも強烈な映画だと思う。

記者達の奮闘もすごい話なのだけど、私には何よりもこれがほぼ実話であったこと…教会内の腐敗の実態、そしてその大きさがあまりにもショッキングで、それだけで暫く言葉も出ないほど嫌な気持ちになった。吐き気がするほど嫌な事件。あの記事が出た後、何人の聖職者達が犯罪者として刑罰を受けたのだろうかと思う。


2016年1月14日木曜日

TBS 金曜ドラマ『コウノドリ』全10回・感想



忙しい時期には録画していたドラマもつい流し見してしまって、感想も書かずにそのままになってしまうことがあるのだけど、いいと思ったドラマは出来るだけ書き留めておきたい。これも録画していたものを昨日見終わった。日本では1016日から1218日の間放送。


このドラマは名作です。本当にすごいドラマ。

こんなにストレートにいい話も珍しいかもしれない。これほどいい作品は、感想を書くのにもうまく言葉が出てこない。最初から最後までポジティブなメッセージが全くぶれない。本当にいいドラマ。毎回感動。

脚本も素晴らしいです。以前NHKの大河ドラマ『八重の桜』を書かれた山本むつみさんだそうです。原作からの言葉なのか脚本家の方の創作なのか、言葉の一つ一つが心に染みます。脚本の中に書かれた言葉に何度も泣きました。

そして最後に流れるmiwaさんの歌もよかった。


産科医療のことを全く知らないので、これがリアルなのかどうかはわからないのだけれど、毎回すごい話なんですよね。「元気に無事に赤ちゃんが生まれてくることは奇跡の連続である…」

全編10話だけだったとは思えないほど沢山のストーリーがありました。出産をめぐる様々な状況も初めて知って驚きました。命を救おうと最善をつくすお医者さん方、そしてお母さんと赤ちゃんを、毎回応援し一緒に泣きました。

このドラマには大勢の小さな赤ちゃんが出演されてましたね。それも本当に驚きました。


ドラマ全編で心に残ったのは役者さん方の表情。全ての役者さんが本当にいい表情、皆柔らかな優しいお顔をなさっている。こんなにいい表情の役者さんばかりのドラマは初めてかもしれません。

不思議だなと思ったのは、このドラマでお母さん方を演じているのは、まだ子供のいない女優さんが多かったんじゃないかと思うんだけど、若い女優さんでも赤ちゃんと一緒にいると皆お母さんの表情になっているんですね。若い俳優さんもそう。皆本当に優しいお顔をされてる。

…若い両親が保育器に入っている赤ちゃんに指を差し出すと、赤ちゃんが小さな手で握り返す。それを見て「がんばれよ、父ちゃんがついてるぞ」と泣く若いパパ。ティーンで妊娠し、その日のうちにもらわれていく生んだばかりの赤ちゃんに頬を寄せて泣く女の子。

赤ちゃんと一緒に演技をしてひきだされたものなのか、役者さん達の涙が本当の涙に見えてしまう。皆さん全員そうなんですよ。不思議なくらい演技が自然で皆いい表情。

きっと赤ちゃんがもたらす魔法なんですね。(赤ちゃんとの共演で)役者さん達の赤ちゃん達に対する優しい思いが、自然に表情にも出ていたんだろうと思います。現場にいい空気が流れていたのが想像できます。魔法ですね。本当にすごいな…。

お医者さん方をされた役者さんたちも本当に素敵でした。苦しむお母さんに話しかける先生方の優しい声、赤ちゃんに「がんばれがんばれ」と呼びかける女医さん、頼りになる救急救命医師、お母さんを励ます助産師さんの力強い声。…あの先生方に会ってみたい。


大きな拍手。沢山の赤ちゃんと、全ての役者さんの方々…とくに鴻鳥先生の綾野剛さん、そして大勢のスタッフの方々に大きな拍手。心が温かくなりました。いいドラマをありがとうございます。

最後にドラマの最後の鴻鳥先生のお言葉を。これだけで泣ける。


  誰もが両親から
  大切ないのちのバトンを受け継いで生まれる

  僕らは毎日、奇跡のすぐそばで
  お母さんと赤ちゃんに寄り添う
  コウノトリでありたいと願っている

  誕生する全てのいのちに
  祝福がありますように
  君達が生まれてくるこの世界には
  たくさんの愛と笑顔が溢れているよ

  生まれてきてくれて
  ありがとう